2018/12/21

「Don’t miss it. 俺らKyoueiiiii くたばれ 肯定ばっか優等生」(学部一年生が作ったヒップホップ動画)



 この記事は、「英語教師のためのコンピュータ入門」での任意課題(「コンピュータを使って何か面白いことをやってくれ」)で提出された課題を紹介する3つ目の記事です。これらの公開にはすべて本人の了承は得ています。

 ここで紹介するのはヒップホップ動画です。やってくれました(笑)。こんなのが個人的にはサイコーに嬉しいです。

 これは完全に私(柳瀬)の個人的意見ですが、現在の学校教育界には、「昔-優等生・現在-ノイズ抑圧系」の人が多すぎるように思います。小学校から大学まで教師に与えられる課題を真面目にこなすことばかりで自己肯定感を得て教職につき、教職についたら現在の体制を不動の前提としてその維持に努め、その体制に対する疑問や反抗をノイズとして抑圧してしまうような人です。現在の体制を疑うような意見を述べる者には、すぐに苦虫を噛み潰したような顔をして「現実をわかっていないねぇ」と上から目線で言うような人です。(いつもながらの過度な単純化、ごめんなさい)。

 社会の秩序維持はもちろん大切なことです。しかし人間が作り出す社会秩序には常に問題があると考えるべきでしょう。民主主義は、言論の自由を保障することで社会秩序の柔軟な更新を許す社会的テクノロジーだと思いますが、今の日本は、そういった秩序変更を過度に抑圧する「空気」が強すぎるように思います。ひょっとしたら学校はそういった「空気」を作り出しているシステムの一つに成り果てつつあるのではないかとも私は思っています。

 授業の任意課題で、まさかヒップホップ動画を出すとは私は予想していなかったのですが、KY君と彼の仲間はそんな私の思い込みを心地よいぐらいに裏切ってくれました。


Don’t miss it. 俺らKyoueiiiii
くたばれ 肯定ばっか優等生


という彼らのことばに私は共感します。

 だんだんと若い世代の感覚がわからなくなってきた私のような中高年は、若い人たちに具体的な期待を押し付けるより、彼・彼女らを信頼しこれからの社会の構築を委譲することを少しずつ学んだ方がいいのかもしれません。







*****




Kyoueiiiii

MC☆ユウト a.k.a. John
          Feat. S.Y.U.N.Y.a.・ささききささ・Lick-FuG・上野マン

 

鳥取生まれ 西条(street)育ち
外国人ならみんな友達
俺はHip-hopの御曹司 lyricで教授を翻弄し
柳瀬先生にかませ先制
Sさえ取れねえ教英のエース
去っていくあなたへ贈る respect

第1回
実習でやらかすセンパイ 英語の発音もできねえ失態
そこから得た反省で完成した未来の先生
ぶつけた最高のホンネと本音
それできねえなら本でも読んで
好きな本なら芥川
未来(さき)につながるはずだから
奴隷化された時代の退廃
AI決める未来の采配
俺らの人生シナリオさえない
これから創ろう 期待のMy life
鍛えたPronunciation
すぐにできたら苦労なんてしねえよ
おしえてもらった発音表
これからもっと活用しよう


Don’t miss it. 俺らKyoueiiiii
くたばれ 肯定ばっか優等生
あがりたいたいならこいよKyoueiiiii
楽しみたいかこいよKyoueiiiii
Don’t miss it. 俺らKyoueiiiii
平成ラストかませ You know saying?
確かめるならこいよKyoueiiiii
教えてやるぜここがKyoueiiiii


Ted勉強さす先公勘弁せぇよ啓蒙うぜぇよ毛もねぇの?
でもDELCEの船長
まるであなたは赤髪シャンクス
伝えたいこの気持ちはThanks
ヒトとAI共進化
頓珍漢でも とんちきかせて
作るlyric降臨だ
ヒトとAI fall in love
ワードで振り返る過ぎ去った経過
エクセル駆使し浮きだったデータ
自慢のパワポ培った成果
207で向き合ったメンバー
最後に教わったLearn to live
ハングリー精神で格闘技
まるで蜂のように刺す感覚 sense
乗りこなしてこぜ 難なく全部


Don’t miss it 俺らKyoueiiiii
くたばれ肯定ばっか優等生
あがりたいたいならこいよKyoueiiiii
楽しみたいかこいよKyoueiiiii
Don’t miss it. 俺らKyoueiiiii
平成ラストかませ You know saying?
確かめるならこいよKyoueiiiii
教えてやるぜここがKyoueiiiii





追記
それでも若い世代の感覚を少しでも理解したいと思い、私はSpotifyで「ヒップホップ日本語ラップ」のplaylistを聞き、OZROSAURUSをフォローしはじめるという、イタイおじさん的行為をするのであった(笑)。


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