2022/03/31

樫葉先生からのメッセージ

本日をもって、樫葉みつ子先生が広島大学を定年退職されます。樫葉先生には長年にわたり、学生の教育と研究を実践的な立場からサポートいただきまして、本当にありがとうございました。以下、樫葉先生からのメッセージです。

 


 

令和3年度末で,定年退職することになりました。この場をお借りして,挨拶をさせていただきます。

 

平成22年度に着任してから12年間,主に教員養成や教師教育に携わり,優秀で高い理想をもった教英生を相手に,やりがいのある毎日を過ごさせてもらいました。

 

卒業・修了後,教員になったみんなはどうしているかと思うことが時々あります。私の退職を知った卒業生や修了生が手紙やメールやくれ,その中で,山あり谷ありの教員生活にも慣れて,自分なりの仕事ができている様子を知らせてくれました。周囲の人の援助を得て,また,もちろん本人も努力して,うまく教職に適応していると思うと,みなさんの成長ぶりが自分のことのように嬉しいです。私自身の広大での時間も,そう無駄ではなかったと感じさせてもらった次第です。

 

いちいちお名前を挙げることができませんが,長くお世話になった教英の関係者の皆様に,心からのお礼を申し述べます。本当にありがとうございました。

 

 


なお、樫葉先生には令和4年度も教英の授業をご担当いただき、引き続き学生の指導にあたっていただくこととなっております。引き続きよろしくお願いいたします。



 

2022/03/28

教英院生2名が日本国際教養学会で学会発表を行いました

319日(土)に第10回日本国際教養学会(JAILA)がオンラインで開催され、2名の教英修士課程2年生院生が学会発表を行いました。2年間の研究成果をまとめた発表であり、他大学の先生方からも大変高く評価いただきました。質疑応答でも有意義なディスカッションがなされました。

 

今回、発表をした2名の院生に記事を寄せてもらいました。まずは、「学校文法的アプローチと認知言語学的アプローチによる定冠詞の理解の変化:英語冠詞指導法開発のための比較研究」というタイトルで発表した重本晶生さんから。

 

 

第10回JAILA全国大会にて初めての学会発表を行いました。コロナ禍ということもありオンラインでの開催でしたが、学会発表初心者の私にとっては良い環境だったかもしれません。学会参加者の方々の顔をほとんど見ることなく、必死に発表している自分の顔とにらめっこをしながらの実施でしたので、場の空気に飲まれてしまうということはありませんでした。これから学会発表を検討される学生さんの中で、「学会がどんな雰囲気で行われるのか分からず不安だ」、「権威ある先生の視線を感じながら発表するほどの胆力がまだ無い」と感じている方がいれば、オンラインで開催されている学会に参加することは第一歩として良いのではないでしょうか。

 

ただ、参加しやすいからといって発表の質が低くなることはないし、頂くコメントが月並みなものに留まることはありません。むしろ、(これはJAILAの特性によるところもあると思いますが、)多種多様な専門分野をお持ちの参加者の方の発表は新鮮で興味深いものばかりだし、特別研究(学内で行われる研究経過発表・意見交換会のようなもの)等では聞かれなかったご助言をいただくことができました。発表者の立場からすれば、自分の専門や研究背景をご存じでない参加者の方たちに自分の研究を理解してもらうにはどのような発表内容にすればよいか、と推敲することを通して自身の研究を客観的に振り返ることができました。自分の研究をさらに発展させていくためにも、学会発表を行うことは非常に意義深いと感じました。研究者としての素養を高められるような機会をいただき、JAILAをご紹介くださった先生、学会を運営されている皆様に感謝いたします。


 

続いて、「Puns を用いた協働学習における新出語彙・イディオムの理解の研究」というタイトルで発表をした佐藤駿さんです。

 

 

2022319(土)に、第10JAILA全国大会(オンライン開催)に参加し、「Punsを用いた協働学習における新出語彙・イディオムの理解の研究」というタイトルで口頭発表を行いました。

 

発表したもの自体は修士論文審査の際に発表した資料を発表時間に合わせて改定したものであり、学会用に資料を作るという点においては大きな負担はありませんでした。発表の際に音声が認識されず少し持ち時間が削れてしまうなどのトラブルもありましたが、なんとか時間内に終わらせることができました。

 

発表を終え、論文を書いたならばやはり一度は発表を経験しておくべきというのが率直な感想です。その後研究職に就く・就かないに関わらず、自分の知見を深めるという意味で大変貴重な機会だと思います。自分の研究に対して、参加者の方から興味深いという感想を頂けるのはやはり嬉しく、また反対に未熟な部分をご指摘頂いたことでまだまだ勉強をしなければならないことも再確認しました。他の方の発表も様々なテーマにまたがっており、今現在教育に関してどのような研究が行われているのか・そして自分もその中の一人であることをその場で感じられるのは、教員になってからも自分を支えてくれる経験になると思います。

 

(これは先生に教えていただいたことそのままですが)学会によってカラーが大きく変わるため自分の研究テーマに合った学会を選ぶことが大事であり、今回の自分のテーマはJAILAに合っていることを事前にお聞きできていたので、気負わずに発表することができました。発表に不安を抱いている方も、教授や先輩方に色々とお尋ねしながら、一度でも発表をしてみるといいのではないでしょうか。せっかく時間をかけて修士論文を書いたわけですから。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。



これからも様々な学会で積極的に発表を行って行ってもらいたいと思います。

 

教英では自分の関心に応じて様々なテーマの研究を行うことができます。学会発表はもちろんのこと、論文執筆に関しても、教員や先輩から様々なアドバイスやサポートを受けることができます!今回の学会に限らず、院生は様々な学会で発表を行ったり、論文を投稿したりしています。

 

教英で一緒に英語教育の様々な問題について研究してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

教英の大学院入試は、修士課程は9月と2月に、博士課程は2月に行われます。

2022/03/23

ご卒業・ご修了おめでとうございます!

 本日、広島大学では卒業式が挙行されました。およそ2年ぶりに、教英で卒業生と修了生へ学位記授与式を行うことができました。天気はあいにくの雨でしたが、久々に集合し、とても楽しく晴れやかや一日となりました。本日は本当におめでとうございました!またいつでも教英に立ち寄ってください!みなさんのこれからの輝かしい未来をスタッフ一同お祈りしています!






2022/03/11

教英史上初! オンラインITCを行いました

教英には、主に3年生が中心となって企画運営するIntensive Training Course(通称、ITC)という英語だけで過ごす合宿行事があります。教英の中の最大行事です。残念ながら昨年はコロナの関係で開催できませんでしたが、今年度は教英で初めてオンラインの形でITCが実施されました。1年生から3年生まで多くの学生が参加し、教英の伝統行事を新しい形で実施してくれました。たくさんの制限があった一方で、新しい発見もいろいろとあり、とても有意義な時間になったとのことです。

 

このような企画を計画、運営することは英語教員になる上でとても貴重な経験となります(貴重な英語の練習の機会になることはもちろんです)。しかも、英語教員は様々なICTITCとややこしいですね。。。)を使いながら英語授業を行うことが求められ、そのよい練習にもなったのではないでしょうか。

 

今回、この企画のチーフを務めてくれたAさんにブログ記事を書いてもらいました。はじめてのことだらけでとても大変だったと思います。本当にお疲れさまでした。1年生と2年生のみなさんは、来年度以降も、この教英の伝統行事を引き継いでいってくれたらと思います。

 



このコロナ禍でのITC開催は私たちにとってとても難しいものでした。しかし、このような状況でも開催できたことは、教授の先生方の協力はもちろん、先輩方のこれまでの経験や、同じ教英の仲間の協力があってこそだと思います。たくさんの人に感謝を伝えたいです。今回のITCはこれまでの対面での開催ではなく、オンライン開催となり、多くのことを諦めなければいけない場面も多くありました。しかしながら、教英でしか体験することのできない『ITC』をオンラインという形でも最後まで諦めずに試行錯誤し、開催したいという思いのもと進んでこれて良かったと思います。自分自身が1年生の時に開催していただいたITCの時に感じたことが2つあります。1つは英語を話すことの楽しさ、2つ目に教英に入学して良かったと感じることができたことです、通常の3日間開催には満たない、1日のみの開催となりましたが、アイスブレイクやディベート、そして自分たちで作り上げる劇などを通して、後輩にも自分が1年生の時に感じたことと少しでも同じようなことを感じてもらえれば、ITCは成功だったんじゃないかと思います。チーフとして、至らない点も多かったかもしれないですが、大学生になっても仲間と協力し合いながら、時にぶつかり合いながら準備してきた時間は私自身の一生の経験であり、思い出になると思います。改めて、たくさんの人に感謝したいです。ありがとうございました。

 



教英では来年度は以下の入試関連行事があります。教英で英語と英語教育を一緒に楽しく学びませんか。楽しい先輩がみなさんを待っています!スタッフもみなさんと学べるのを楽しみにしています!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)








2022/03/04

はじめての学会発表を終えて

M2生(大学院修士課程2年生)にはじめての学会発表の感想を記事にしてもらいました。発表当日までのやり取りなども記事にしてくれていて、大変参考になります。研究発表は、自身の日ごろの研究成果を公にし、助言などをもらいながらよりよいものにしていくとても貴重な機会です。今回、そのような機会を経験し、研究の大きな一歩を踏み出されたこと、とてもうれしく思います。これからもどんどんと様々な学会で研究発表に挑戦してもらえたらと思います!以下、M2生に書いてもらった体験記です。


 


今回, 外国語教育メディア学会(LET)関西支部2021年度秋季研究大会にて, 「中級日本人英語学習者による『不平』の連鎖の分析」というタイトルでオンラインにて口頭発表を行いました。以下大変恐縮ですが, 私的な体験をお話できたらと思います。

 

まず, 学会発表の時期についてですが, 私の勝手な憶測も含めて, 教英の先輩方や同級生の方の動きを見てみると, M2の夏の学会で修士論文に関して学会発表を行うという方が多い印象です。私は, M1の秋に研究テーマを変更したり, 教員免許状(一種)を修士課程で取得している関係で夏には教育実習などがあったりと, この時期に初めての学会を経験するという形となりました。発表までの大きな流れとしましては, 9月末までにA4一枚程度の発表の予稿とともに口頭発表の応募をし, 学会事務局の方から採択の連絡を受け, 数回修正箇所などのやりとりを終えて, 12月に本番という形でした。

 

口頭発表の内容という点に関しては, 本当に正直まだまだ至らぬ点ばかりでしたが(元々至らぬ点ばかりですが, ますますという意味で), 私にとって今回の口頭発表は公的に研究活動を初めて行うことができたという点で非常に意義深いものでした。私は, 前述したように教員免許を修士課程で取得しています。そのため, 学部の授業を多くとったり, その関係でM2で修士課程の授業を多くとったり, また教育実習に行ったりと, 他の院生の方よりも自分の研究に実際に取り組む時間が限られてしまうことが多くありました(もちろんどの授業や実習も研究に直接的または間接的に関連しており, 多くのことを学べました)。自分は研究者志望ということもあり, 研究活動にできる限り多くの時間を創出するように工夫はしていましたが, 思うようにいかぬことも多く, 比較する必要は全くなかったのですが, 先輩方や同輩の研究活動のペースを見ていると正直焦りを感じてしまっていました。また私が質的研究をしていることから, データの分析に比較的時間がかかることも重ねっていたかもしれません。そのような中で, 指導教員の先生や教英出身の先輩の研究者の方にご助言や励ましをいただきながら, なんとか今回学会発表を経験できたというのは, やっと公的な研究活動の第一歩を踏み出し, 出発点に立てたという気持ちでした。

 

来年2022年は, 博士後期課程に無事進学することができたらではありますが, 今回の口頭発表を出発点として, たくさん学会発表・論文投稿を行い, 自分にとって実りある1年にできるよう邁進していきたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 


教英では自分の関心に応じて様々なテーマの研究を行うことができます。学会発表はもちろんのこと、論文執筆に関しても、教員や先輩から様々なアドバイスやサポートを受けることができます!実際に、今年度は様々な学会で院生が学会発表を行ったり、論文を投稿したりしています。


教英で一緒に英語教育の様々な問題について研究してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

教英の大学院入試は、修士課程は9月と2月に、博士課程は2月に行われます。




大学院新入生ガイダンスを行いました

学部に引き続き、大学院新入生ガイダンスも行いました。新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます! こちらは学部と違って、やはりみなさん大人の落ち着きがあります!学部から大学院にそのまま進学した人、一度学部を卒業してしばらく教員をしてから大学院に戻ってきてくれた人など様々です。各...