2022/02/25

修士課程2年生が修士論文発表会を行いました

先日修士論文発表会が行われました。新しい研究科になって初めての発表会となります。今年度も、ユニークなものからタイムリーなものまで力作が提出されました。以下がその題目です(英語の題目のものも日本語に直しています)

 

・コンピューターを使ったテストによる学習者の思考力を測定するための基礎研研究

・中国人英語学習者の自律学習の促進:学習スタイルとメタ認知方略の観点から

・洒落を用いた協働学習における新出語彙・イディオムの理解の研究

・学校文法的アプローチと認知言語学的アプローチによる定冠詞の理解の変化:英語冠詞指導法開発のための比較研究

・日常的な会話を続けるための研究:自己省察を通して

・中級日本人英語学習者による「不平」の連鎖の分析:不平者による連鎖の緩和に着目して

・外国語英語学習者による英語エッセーでの態の使用の特徴

 

今回は試験も兼ねた発表会でしたので、写真はありませんが、全員が2年間の研究成果を存分に発揮してくれました。また、今回から他分野の先生が審査員に入ることになったのですが、全員が分かりやすい説明につとめた結果、とても分かりやすい発表となっていました。発表後の質疑応答でも様々な建設的なディスカッションがなされ、大変有意義なものでした。

 

教英では自分の関心に応じて様々なテーマの研究を行うことができます。教員からのサポートはもちろんのこと、大学院生同士でも様々なアドバイスをもらうことができます。教英で一緒に英語教育の様々な問題について研究してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

教英の大学院入試は、修士課程は9月と2月に、博士課程は2月に行われます。




2022/02/14

オンライン卒業論文発表会が行われました

先日、4年生の卒業論文発表会が行われました。4年生が取り組んできた研究の成果を発表しました。今回、4年生の学生に卒業研究の振り返りを行ってもらいました。とても有意義な学びとなったようで、とてもうれしく思います。

 

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教英で学ぶ卒業研究の面白さ

 卒業論文の執筆と発表を通じて、4年間教英で学んできたことを振り返り、教英で学ぶことができたことをとても嬉しく思いました。以下、私が感じた卒業研究の面白さを主に3つ書かせていただきたいと思います。

 

1つ目は、テーマを追求することです。卒業研究をするにあたって、まず行わなければならないことが、テーマ決めです。私は、テーマを決める際に、自己を振り返ることがとても重要だと感じました。今までの英語の学習経験から、自分が一番興味があったこと、また、英語を学ぶ中で、「どうして?」「なぜ?」と思ったこと。きっとみなさんの中にも、あるのではないでしょうか。自分自身と対話しながらテーマを決めること、ここに卒業研究の1つの面白さがあります。

 

 2つ目は、仲間とのかかわりです。卒業研究では、自分のテーマを深めていくことももちろん大切ですが、他の仲間たちがどのような研究をしているのかを知ることができるのも、とても有意義なことだと思います。私が所属していたゼミでは、自分の研究に対して意見交流をする機会が多く設けられていました。そのため、自分1人では決して得られなかったであろう多くの学びを得ることができました。新たな考え方や着眼点をくれたゼミの仲間たちにはとても感謝しています。

 

 3つ目は、考える力を深めることができることです。私は卒業研究を通じて、自分に「なぜ?」と問いかけることを一貫して行ってきました。英語教育において当たり前だとされていること、多種多様な先行研究。それらを鵜吞みにすることなく、どうしてそうなっているのかと批判的に見ることによって、考える力が身についたと実感しています。自分自身に問いかけをし続けることは、とても大変なことではありましたが、考えることを通じて新たな発見をすることもあり、研究をする面白さでもありました。

 

 私は今年の4月から、教員として一歩を踏み出す予定ですが、卒業研究を通じて培ったことを活かしながら、学び続ける教員でありたいと思います。卒業論文の執筆および発表にあたり、支えてくださった先生方とゼミの仲間たちにはとても感謝しております。本当にありがとうございました。

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なお、今年もバラエティーに富んだ卒業論文が提出されました。研究方法も文献研究や調査研究はもちろんのこと、様々な言語分析ソフトを使った研究も行われました。以下にそのタイトルの一例を示しておきます。来年度の4年生も、自分の問題意識を大切にしながら研究に取り組んでもらえたらと思います。教員も一生懸命サポートさせてもらいます!

 

・英語科新任教師のリアリティ・ショックと生徒との関わりの関係について

・やり取りの活動の中で適切な応答が出来るようにするための教科書教材の活用

・プロソディ習得のための音声指導:シャドーイングと音声分析ソフトの可能性

・アイディア発見のための問いかけ(Heuristic Question)を用いたプレライティング指導法

・読んだ文章をもとに話す力を育成するための指導:音読練習を活用して

AAA(Answer, Add, Ask)を用いた「話すこと(やり取り)」の指導の提案

・教室内でのグループスピーキング活動における外国語不安の軽減

・自律学習者を育てる振り返り指導:メタ認知の視点から

・物語などの登場人物の心情理解を促すための英語授業:邦画『ハウルの動く城』を題材に

・ゲームテキストが持つ英語教材的価値の検討

・英語詩の特徴の理解と音読におけるその影響:『Snow White and Seven Dwarfs』を用いて

・性の多様性に関する英語科学習指導案の提案:映画『Love, Simon』を通して

・文字指導を見据えた音素認識能力向上のための授業の提案:早口言葉を用いて

・メタ認知を育成するための英語語社会の小学校教科横断型授業の提案:CLILの考え方を参考に

・新旧中学校英語教科書と新JACET8000の語彙の比較:コミュニケーション能力育成の観点からの考察

・映画日英語字幕の比較を通した英語ポライトネス学習授業の提案:『Jack and the Giant Slayer』を題材に

 



 


2022/02/01

教英OGが英検1級とTOEIC満点を取得しました!

英語の学習は教英での学びを終えた後もずっと続きます。実際に働き始めるとそのような時間を取ることは大変なのですが、コツコツと学習を重ねて着実に自分の英語力をアップさせていくことはとても大切です。

 

教英を終了し、現在は教員として勤務されているある教英生OGから、英検1級とTOEIC満点取得のメールをいただきました(ご本人から了承を得て今回記事にさせてもらいました)。もともととても高い英語力をお持ちでしたが、今回試験を受けて、自身の英語力を証明されました。家庭と仕事を両立させるなかで、英語学習(そして試験の受験)の時間を工面して今回のような結果を収められたことは本当にすごいことです。現役の教英生はもちろんのこと、卒業生・修了生にとってもとても励みになります。本当におめでとうございました!

 

教英では、英語教育、英語文化、英語文学、英文法などの専門的知識を身に付けることはもちろんのこと、一般的な英語力や英語コミュニケーション能力を向上させる授業も充実しています。先日もお伝えしました通り、今年度の学部1年生はTOEICで教英史上最高の平均スコアを記録することができました。みなさんも一緒に教英で学びませんか。スタッフはもちろん教英の先輩たちもみなさんと一緒に学べることを楽しみにしています!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。

2月:前期日程入試




大学院新入生ガイダンスを行いました

学部に引き続き、大学院新入生ガイダンスも行いました。新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます! こちらは学部と違って、やはりみなさん大人の落ち着きがあります!学部から大学院にそのまま進学した人、一度学部を卒業してしばらく教員をしてから大学院に戻ってきてくれた人など様々です。各...