2023/02/24

教英3年生が「第49回大隈重信杯争奪全日本学生英語弁論大会」で3位に入賞しました!

教英3年生(令和2年度入学)の三熊佑依さんが、第49回大隈重信杯争奪全日本学生英語弁論大会で3位に入賞しました!大隈重信杯争奪全日本学生英語弁論大会は、福澤杯、天野杯と並ぶ日本三大スピーチ大会の1つです。

 

この大会には、英語を母語とせず、日本国内の国公私立大学に通っており、ESSEnglish Speaking Society)または英語による活動を主体として行っている団体に所属して3年以内の学生(留学生、帰国生を含む)が応募できます(三熊さんは、広島大学のESSに所属し、授業外でも日々英語コミュニケーション能力の向上に努めています)。そして、一次審査(原稿・音声)を通過した10名のみが本選に出場できます。本選では、①8分間のPrepared Speech(事前に準備されている弁論)と②4分間のQuestions & Answers(審査員による口頭質問)でのパフォーマンスを競います。

 

今年度の大会にも全国各地の大学のESSから多数の応募がありましたが、三熊さんは一次審査を通過し、本選では“Housework Is Lifework” というタイトルのもとで、「家事の在り方」について問うスピーチを行いました。そして、3位という見事な成績を修めました。

 

三熊さんに今回の受賞の喜びを語ってもらいました。

 

「歴史と伝統のある大隈杯で3位に入賞することが出来て、本当に嬉しく思っています。大会に出場するにあたり、教英のRussell Kabir先生には、スピーチ原稿の添削からスピーチ発表の練習に至るまで、本当に数えきれないほどのサポートをしていただきました。お忙しい中、いつでも快く練習に付き合ってくださったことに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。また、日々共に英語学習に励む教英の仲間の応援も、本当に力になりました。今回の経験を糧に、これからも英語学習や英語スピーチを通して、多くの事を学んでいきたいです。」

 

今回指導にあたってくださった教英のKabir先生にもコメントをいただきました。

 

Ms. Mikuma embodies our university's guiding principle of "continuous self-development". She has shown what can be achieved by committed English speakers in Japan when motivation meets effort. As an educator, it was fulfilling to see her ideas evolve throughout the process of speechwriting, rehearsal, and performance. We are very proud to see her growth and root for her continued success.

 

三熊さんの受賞については、広島大学HPでも紹介されています。

https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/75084

 

本当におめでとうございます!管理人も大変うれしいです!これからもますますの研鑽をはかってください!

 

☆☆☆告知!☆☆☆

教英では、33日に松浦伸和先生の最終講義を計画しています。参加申し込みは不要です。どなたも大歓迎です。また、当日受付等もございません。多数の方のご参加をお待ちしております。詳細は以下のリンク先をご参照ください。

http://hirodaikyoei.blogspot.com/2023/01/33.html

http://dele.hiroshima-u.ac.jp/1289




2023/02/16

卒業論文発表会を行いました!

先日、4年生による卒業論文発表会を対面とオンラインのハイブリッド形式で行いました。管理人のゼミでは、今年度も個性豊かな卒業論文が提出されました。

 

・英語プロソディーを養う授業の提案:チャンツを用いて

・英語音声指導向上のためのカタカナジャズチャンツの提案

・英語の倒置法の指導についての提案

・中学校における音と綴りの関係についての検討:小中連携の観点から

・句動詞の指導における認知言語学の活用

・外国語としての英語学習者における非母語話者の英語発音の理解度の分析:フィリピン英語・シンガポール英語・マレーシア英語を中心に(学生2名による共同研究)

・映画を用いた語用論的能力指導の可能性の研究:映画『Yes Man』を用いて

・中学校英語教科書における「断り」発話の語用論的分析

・英語学習におけるRPGの有用性についての研究

・高等学校用英語教科書における名詞構文の分析

 

発表会ではみんなが自身の研究の成果を中心に、分かりやすく発表してくれました。学生同士の質疑応答も大変有意義なものでした。オーディエンスとして参加してくれた下級生のみなさんも、ぜひ自分の卒業研究に活かしてもらえたらと思います。(※ちなみに、今年度から教英では卒論ゼミは3年生後期(10月)から始まる形となりました)。お疲れさまでした!

 

以下は卒業論文発表会の様子です。最後の写真は管理人のゼミのみなさんの許可を得て、ぼかしなしでアップロードしています。

 





☆☆☆告知!☆☆☆

教英では、33日に松浦伸和先生の最終講義を計画しています。参加申し込みは不要です。どなたも大歓迎です。また、当日受付等もございません。多数の方のご参加をお待ちしております。詳細は以下のリンク先をご参照ください。

http://hirodaikyoei.blogspot.com/2023/01/33.html

http://dele.hiroshima-u.ac.jp/1289



2023/02/06

教英D1生新美徳康さんの論文が国際雑の『Language Testing in Asia』に掲載されました!

少し前になりますが、教英D1生の新美徳康さんの論文が国際雑の『Language Testing in Asia』に採択されました。とてもうれしく思います。この度、新美さんに今回の論文掲載までのプロセスなどを振り返ってもらいました。他の学生さんも次に続いてほしいと思います。本当におめでとうございました!

 

 

 

この度、言語教育評価を主に扱う国際学術誌Language Testing in AsiaAssessing Japanese junior high school students’ English achievement through computer-based testing in the classroom: A case of integrated reading-into-writing continuous task.というタイトルの筆頭論文が掲載されました。この論文は、私たちが開発したコンピュータを活用したテスト(CBT)を日本の公立中学3年生に実施し、探索的な分析の結果、CBTが指導に直接つながる評価となる可能性を示唆した事例を詳細に報告したものです。本研究の着想から、計画、調査、学会発表、論文執筆、投稿、修正、論文掲載に至るまで約2年の道のりでしたが、一連のプロセスを11つやり遂げることができ大変嬉しく思います。今回は国際誌に投稿する経緯から論文掲載までの体験を少し振り返ってみたいと思います。

 実のところ、当初は、国際誌に投稿しようとは考えてもみませんでした。しかし、日本の全国規模の学会誌の査読で落ちるという経験と指導教員の先生の助言が国際誌に挑戦するきっかけとなりました。次に投稿する学術誌を検討するにあたり、自分自身の研究内容や用いている手法が、国内誌ではあまり相性がよくなかった可能性があることや、言語教育評価やテクノロジーの活用をscopeとして設定している学術誌に投稿した方が通る確率が高まることなどを指導教員の先生と議論しました。一方で、私は、国際誌は国内誌よりも敷居が高いというイメージを勝手に持っていました。Reviewerからの厳しいコメントで査読が通ることも難しいし、Editorの判断で査読に回ることさえも難しいということを聞いたことがあったためです。最終的には、指導教員の先生の後押しもあり、思い切って国際学術誌Language Testing in Asiaに投稿することを決断しました。

 前回査読で落ちたときにいただいたコメントをもとに修正を施したり、投稿する国際誌のAim & Scopeに合致するように論文構成を大幅に変えたりして、再び原稿を整えていきました。また、国際誌への投稿には、Editorに自身の研究の成果や意義を伝えるカバーレターを書く必要があるため、その作成にも時間を費やしました。国際誌は、国内学会誌とは手続きが全く異なり、いつでも自分のタイミングで投稿することができます。そのため、投稿する日時を自身で決め、忙しさを理由に先延ばしにならないように気をつけていました。その学術誌に合わせた書き方が思っていたよりも難しく、当初の予定よりも少し遅くなりましたが、無事論文投稿システムから原稿とカバーレターをEditor in chief宛てに送ることができました。

投稿後は、論文投稿システムでpeer-reviewedのプロセスを確認することもできました。例えば、Editorの判断で、論文が査読に回ると、Current statusSubmitted to journalからUnder reviewへと更新されました。Editorが論文を査読に回すまでの期間や、その後査読の結果が出るまでの期間の目安はその国際誌の情報欄に記載されています。私の場合は、投稿してから査読結果が届くまで約2カ月かかりました。

査読結果は幸運にもminor revisionで返ってきました。reviewer1人は好意的なコメントが多く、対応しづらい修正はほとんどありませんでした。一方で、もう1人のreviewerは大幅な修正が必要な箇所についてコメントを多く残していただきました。特に不明瞭な記述箇所や論拠が不十分な箇所については徹底的に指摘されました。すべてのコメントにそれぞれ適切に答え、さらに対応するそれぞれの修正箇所を論文中に色文字で示さなければなりませんでした。修正コメントをいかに論文に反映させるかは悩みました。さらにそれをすべて英語でやり取りしなければならなかったのも、日本語でさえ査読コメントに対する修正を行った経験のない私にとって困難なものでした。1カ月以内に再度修正したものを提出しなければならないということでかなりタイトなスケジュールでした。このように、修正にはかなり苦労しましたが、アクセプトの可能性が残されているという希望があったので、それを糧になんとか修正原稿を投稿することができました。

“I am pleased to inform you that your manuscript has been accepted for publication in Language Testing in Asia.”というアクセプトの通知が届いたのは修正原稿の投稿から約2週間後でした。その後、出版社側から1度だけ校正の機会をいただけました。その国際誌を扱う出版社用の論文フォーマットで自身の書いた原稿が表示され、論文投稿システム上で校正を行いました。この校正作業は数日間で終えなければなりませんでしたが、無事校正作業を終え、その後2週間後に出版されたという連絡が届きました。自分の論文が晴れて掲載されたことを、論文執筆でお世話になった方々に報告し、ともに喜んでいただけたときは本当にここまで続けてきてよかったと感じられました。

ここまで、投稿先を決めてから掲載に至るまで、私が経験したことをお伝えしました。あきらめずにここまでやれたのは、自分自身の研究成果を目に留めてくれるであろう世界中の英語の先生や英語教育の研究者の方、これまで自身の研究に携わっていただいた方、日々見守ってくださっている方に、なんとしても行き届けたいという強い気持ちを持ち続けることができたからだと思います。国際誌への投稿にチャレンジすることはハードルが高く感じるかもしれませんが、トライしてみることで、自身の論文の質の高まりが感じられ、これまでには見ることのできなかった景色を見ることができます。この体験記が国際誌への投稿を考えている皆さんの少しでも参考になれば幸いです。今後も慢心することなく、引き続き、児童生徒のための、教師のための英語教育研究に尽力します。

 

 

 

 

 

教英では、33日に松浦伸和先生の最終講義を計画しています。参加申し込みは不要です。どなたも大歓迎です。また、当日受付等もございません。多数の方のご参加をお待ちしております。詳細は以下のリンク先をご参照ください。

 

http://hirodaikyoei.blogspot.com/2023/01/33.html

http://dele.hiroshima-u.ac.jp/1289


 


大学院新入生ガイダンスを行いました

学部に引き続き、大学院新入生ガイダンスも行いました。新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます! こちらは学部と違って、やはりみなさん大人の落ち着きがあります!学部から大学院にそのまま進学した人、一度学部を卒業してしばらく教員をしてから大学院に戻ってきてくれた人など様々です。各...