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8月, 2016の投稿を表示しています

教育実習生、旅立つ!

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学部三年生がついに教育実習へと旅立ちます。



これまで学生さんは連日連夜、控室で準備をしていました。



時には「もうダメ!」と弱音を吐いていた学生さんも、いよいよ教壇に立ちます。



これまでの「教師に文句を言っていればよい存在」だった生徒・学生から、「生徒に文句を言われても、そこから何とか事態を打開する」教育実習生・教師へと大転換をしなければなりません。

きっと多くの失敗をするでしょうが、若いうちに失敗をしなかった人生ほど怖いものはありません。

ぜひ多くの失敗をして、それらを受け止め、それらから学んでください。

辛くなったらお互いに励まし合いましょう!


「大学入試改革のゆくえ ― これからの高等学校教育が目指すもの」のセミナーが終わりました

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本日、広島大学教育学部・大学院教育学研究科主催の2016年度高等学校教員のための指導力向上セミナーが開催されました。テーマは「大学入試改革のゆくえ ― これからの高等学校教育が目指すもの」でした。

活字からでは得られない機微がわかる貴重な機会でした。

文部科学省のお話からは、国という巨大で複雑な制度の中で教育政策を定める困難さと、その中でもとうとしている見通しを得ることができました。


広島大学入学センターのお話からは、大学入試をめぐる実態を知ることができました(大学人である管理者にも勉強になる話でした)。



高校の実践の話からは、日本の教師の優秀さを改めて知る思いでした。やはり教育改革の成功は、優秀な教員あってこそです。



大学研究者の話からは、大局的にそして批判的に物事を見ることの大切さを改めて教えられました。実務に追われる教育界ですが、やはりこういった視点は重要です。



会場には卒業生も来ていました。元気な姿を見れることは嬉しいものです。



広島大学教育学部・大学院教育学研究科は、社会貢献の一環としてこのセミナーを毎年開いております。高等学校教員の皆さまにとって有益な情報を提供できる機会にしたいと思っております。

来年もまた開催しますので、ぜひご参加ください。


大学の留学制度を利用して英国に行く学部2年生のFさんの手記

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広島大学の留学制度を利用して英国に行く学部2年生のFさんに文章をまとめてもらいました。出発前の忙しい中、文章を書いてもらったFさん、ありがとうございます。留学の成功を祈っています。

広島大学で留学を考えている皆さん、この手記を参考にしてください。




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9月から1月までの5ヶ月間、広島大学の短期交換留学プログラムHUSAを利用して、イギリス・ウェールズのカーディフ大学現代外国語学部に1セミスター留学します。

  教英にもイギリスへ1セミスター(2年前期)留学するプログラムがあります。まずはじめに、なぜ私がHUSAをあえて選んだかをお伝えしたいと思います。

第1にあるのは金銭的な問題です。HUSA は広島大学の学費を納めていれば、留学先の大学に学費を納める必要はありません。さらに、給付型の奨学金も豊富です。ちなみに私は広島大学教育支援研究財団から奨学金を受給することが出来ました。これらの点が私がHUSA での留学を決意した大きな要因です。

第2にあるのは自分をとりまく留学中の環境です。せっかく留学するのだから、様々な国から学びに来る留学生と一緒に勉強し、とことん英語漬けの生活を体験したいと思いました。なるべく日本人が少ないという点を重視しました。そのため、あえて募集人員が1人のところを選択しました。  続いて、なぜ私がイギリス留学を決意したかについて触れたいと思います。高校時代から大学生になったら、留学したいという思いがありました。年の近い留学生と話すことで自分の世界を刺激し広げ、様々な角度から物事を捉え思考することができるグローバルな視点を手に入れたいと思うからです。また、総合的な英語力向上に留学は不可欠だと感じているからです。イギリスはずっと行きたかった憧れの国というのも大きな理由の1つです。さらに、4年間での卒業と教員免許取得を考慮したので、2年後期の留学となりました。

HUSAは自分で手続きを行わなければいけませんでした。留学先が決定し、現地のコーディネーターからメールが届いた瞬間から全て自分の力で行わなければいけません。VISAや住まいの申し込み、飛行機のチケットの手配など全て自分で行います。私は何をするにも今まで人任せでした。そんな自分を留学前の準備を通して、少し変えられた気がします。自分の力で出来たという経験が自信に繋がりました。

出発が刻一刻…

全国英語教育学会(埼玉大会)では5件の発表をしました

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先日行われた全国英語教育学会(埼玉大会)では、広大教英の4名の院生と1名の教員が口頭発表を行いました。



全国規模の学会では、日頃会えない人たちだけでなく、これまで会ったことがない人たちとも交流を深めることができます。面白い研究をしていれば、その研究を通じて、初対面の人たちともすぐに深い話ができるのが学会の面白さです。



研究は人々をつなげ、人々の間に連帯の力を生み出します。

現在高校生や大学学部生の皆さんもぜひ大学院での研究を目指してください。

INU学生セミナーにFA(Facilitator Assistant)として参加した学部4年生M君の感想

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以前にもこの広大教英ブログに記事を掲載したことがある学部4年生のM君が、INU (International Network of Universities) に参加した感想を寄せてくれました(M君、ありがとう)。

この経験を通じてM君は、「英語がぺらぺら話せる人間ではなく、中身のある英語を話すことができるように」なりたいと願い続けていたものの、まだ自分の学びは十分でなく「自分の専攻だけに知識を集中させるような学び方を続けると、それもつまらない人間になってしまう道なのかもしれない」とも考えました。

「言葉や文化を共有しない他者同士の出会いのなかで、英語を使って分かり合おうとするために必要なことばの力」を目指す英語教育について考えなおそうと改めて決意したM君の感想から皆さんも何かを学び取っていただけたらと思います。






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8月4日から12日まで行われたINU (International Network of Universities) による学生セミナーに、通訳兼アシスタントとして参加してきましたので、そこでの体験について報告させてください。

 INU学生セミナーは、海外の学生が広島に集まり、ディスカッションやワークショップ等を通じて”Global Citizenship”について考え、討議するというセミナーです。毎年異なるテーマでセミナーが進行するのですが、今回は「グローバルな文脈における先住民族の権利」というテーマで講義を受けたりディスカッションを行いながら、最終的には「模擬国連」の場で、各国の外交官グループに割り振られた参加者たちが、自分の担当する国の利益を最大化するために他国と交渉しながら、打ち出された決議案を修正する議論を行いました。今年は11か国、13大学から100名を超える学生と教職員が参加しました。

 国際法や国際政治学を専攻し、英語も流暢に話すことができる海外の学生が多い一方、広島大学からは英語能力や専攻によって参加者を制限していないため、日本人大学生は取り扱うトピックへの知識も英語能力も不安な状況で参加しています。そのため私のようなアシスタントが必要だったのですが、私自身もアシスタントという立場でありながらきちんと仕事をこなすことができない場面が多くありました。九日間、英語を用いて海外の大学生たちとアカデミックな交流をした体験として、特…

オープンキャンパスを終了しました。

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8/18-19のオープンキャンパスが終了しました。

いつもは大学生だけのキャンパスが、一気に制服姿の高校生で溢れかえります。



ことしは例年にまして、大盛況でした。熱心に話を聞いてくれた皆さん、ありがとうございました。




小野講座主任が最初に挨拶をします。受験においては、正確なリーディング力、英語以外の教科の知識、人間力の三つを培ってくださいと訴えていました。どれも「受験の近道」では軽視されがちなことですが、大学およびそれ以降の人生で本当に伸びようと思ったら大切なことです。



その後、管理人(柳瀬)がミニ講義をしました。何人ものいい目をした高校生に出会えたことが嬉しかったです。あくまでも個人的な意見ですが、ペーパーテストの点数だけが高い高校生・浪人生より、いい目をした志のある高校生・浪人生に受験してほしいです。そういう人は必ず大成しますから。



ミニ講義の後は、現役学生さんによる説明です。学生さんの生のことばは説得力あります。丁寧に準備して熱心に説明してくれたSさん、Oさん、Ir君、Ii君、Is君、本当にありがとうございました。




オープンキャンパスでは毎年、卒業生が勤務校の高校生を引率してくるのに会えるのが楽しみです。


オープンキャンパスが、高校生の学習意欲の向上と学びの方向性を定めることに役立てれば幸いです。

ミニ講義の中でも繰り返し言いましたが、自分の身体で感じる知的感性(「ワクワク感」)を大切にしてください。そしてぜひ教英で共に学び、「学ぶことは楽しい」ということを全国の若者に伝える教師になりましょう!



教英の大学院に在籍しながからの英国私費留学(修士課程2年生Aさん)

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9月から留学する修士課程2年生Aさんに現在の心境を書いていただきました。出発前の忙しい中に文章をまとめてくれたAさんに感謝します。






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2016年9月から10か月、広大の留学制度は利用せず、イギリスのヨーク大学大学院に留学することになりました。

広大生活最後の夏休みとなる現在は、留学準備の傍ら、教採や学会発表など非常に慌ただしい日々を送っています。

私は4年前に、教英の制度を利用してエディンバラに行きました。

そこでは自分の成長を日々実感するとともに、英語力や人間力の弱さに何度も向き合わされました。こんな中途半端な状態で教壇に立っていいのだろうか?と思いましたが、その気持ちは帰国してからの教英行事、教育実習などを通して強くなる一方でした。そこで、エディンバラでの経験を一つの通過点として、より厳しい条件のもと単身で留学することを決心しました。

最初に「留学したい」と言い出したときは、机上の空論にすぎませんでした。同級生の9割が就職する中、広大の院試対策と並行してゼロからの出願準備(出願したのは2年前ですが、事情により入学を1年延期しました)は思った以上に孤独の闘いだったからです。しかし、自分なりに計画を立てて行動を進めるにつれて、多くの方が応援してくれるようになりました。

特に、大学選びから相談に乗ってくださったエージェンシーの方、自己PR、推薦文、IELTS対策など先生方のご協力がなければ、無条件合格は勝ち取れませんでした。

また合格後、何人かの後輩から「大学院留学に興味があるから話を聞かせてほしい」と言われたときは、自分の選択は間違っていなかったと思うことができました。

今月末に退居、来月に出発を控えた今は、楽しみも不安も抱いています。お世話になった同級生や後輩、アルバイト先との少し早い別れなど、辛いこともたくさんあります。私の成長を期待してくださっている方々のためにも、1年間能動的に学び、ただ海外に行って終わることのないようにしたいです。
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Aさんのように大学院時代に留学する人は珍しくありません。二度と無い若い時代に自分を鍛える途を選ぶAさんのような若い人たちを見ていると頼もしく思えます。

ちなみにAさんは大学時代には某武術を極めようと体育会の部活でずっと稽古に励んできました。
そんなAさんですから、留学の苦境もきっと切り抜けられると思いま…

交換留学に向けての経緯と意気込み(ネバダ大学に留学する院生A君)

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もうすぐ米国での留学に出発する院生のA君に、留学についての文章をまとめてもらいました。忙しい中に文章を書いてくれたA君には心から感謝します。

ちなみにこのA君も昼読の常連メンバーの一人で、彼はロシア語の物語を読み続けていました。彼は昼読だけでなく、毎日一時間ぐらいはロシア語の勉強をし続けたので、ロシア語キーボードもブラインドタッチで打てます。

「英語教育専攻なのに、どうしてロシア語を勉強するの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。「面白いから」というのが彼の答えです。





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今回,大学の交換留学制度を通して,8月から12月までアメリカにあるネバダ大学リノ校に交換留学をする機会をいただきました。本投稿では,自身の振り返りも兼ねて,留学の経緯と意気込みを書かせていただこうと思います。

私は広島大学の初等教育教員養成コースを卒業し,大学院から英語教育のコースに進学しました。今回の留学は学部在学中に申請し,大学院進学後に許可が下りました。申請のため,昨年10月に外部試験を受けてから,およそ10か月にわたる準備期間を経たものになっています。大学院に進学し,自身の研究について,より深く,細かく学んできたこともあって,留学計画も当初のものとは若干の変化をするとともに,より具体的になってきたように感じています。

学部時代から私は,小学校での外国語活動における音声指導を研究対象にしてきましたが,留学申請当初の目的は,海外で発音指導の実例を調査したいという,若干漠然としたものでした。指導教官に,何かを学びに行くという目的ではなく,留学したいという希望が先に来ているのではないかと言われたことを覚えています。(その傾向は今でもあるようには思いますが…。)

大学院に進学後は,発音指導に焦点を絞って研究を進めるうち,アメリカでは移民の子どもに対して言語聴覚士が発音指導をおこなっているということを知りました。この指導方法は日本では全くと言っていいほど行われていないもののようです。今回の留学では,言語聴覚士との交流がある教授の元も訪れて,このような指導事例を含めた多くのことを学んで来ようと考えています。

 最後に今回の留学に際し,理解をしてくださったすべての方々に感謝いたします。留学が可能であれば是非行きたいという,私の希望を応援してくださった指導教官をはじめ,英語教育の先生方,…

2016年度広島大学英語教育学会に参加して

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7/30(土)に開催された広島大学英語教育学会について院生のI君に報告記事を書いてもらいました(I君ありがとう)。

この広島大学英語教育学会と、翌日に開催された広島大学英語文化教育学会は --ややこしいですね、ごめんなさい-- それぞれの総会での決議を受けて、今後統合に向けての具体的な手続きが始まります。こういった会でないと出せない機能を創りだしてゆきたいと思います。



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 三浦省五学会長のご挨拶を皮切りに、総会と3件の研究発表及び特別講演、そして懇親会が行われました。研究発表はライティングに関するものが2件、小学校英語に関するものが一件でした。講演としては数多くのご著書を執筆されている伊藤治己先生の「フィンランドにおける英語教員養成システム」についてでした。

 まず最初のライティングに関する研究発表は学習院高等科の久岡敏郎先生によるものでした。久岡先生はオーストラリアで博士号を取得された教英の先輩です。発表は博士論文に基づくものでした。まず背景知識となるハリデーのSystemic Functional Linguistic (SFL)についてご説明なさり、上位学習者と中級学習者ではライティングに構造的な差があることを立証されていました。何を基準に上位学習者と判断するのかということを明確に示されており、とても説得力のある発表でした。

  次のライティングに関する研究発表は広島県立井口高等学校の久山慎也先生によるものでした。英検の文章を基に要約文を書くという活動について発表されていました。ライティング指導では生徒がどこで躓くかということを理解できないまま指導してしまいがちです。躓きを理解することの重要性を認識である発表でありました。

 最後の研究発表は広島大学大学院教育学研究科の兼重昇先生でした。小学校英語が必修化さらに開始時期の低年齢化が議論されている中、現行の小学校外国語活動の導入が如何に行われてきたかを紐解いてくださりました。今後ますます小学校英語の議論が盛んになる時に、過去に何があったのかを整理しておくことは重要であると気づかせてもらえる発表でした。

 小休憩の後に関西外国語大学の伊東治己先生による特別講演が行われました。「フィンランドにおける英語教員養成システム」と題され、フィンランドにおいて如何に英語教員となることが難しい道のりであるか、また日本…

ミネソタ大学に留学する学部3年生Aさんからのメッセージ + 広大での留学情報

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広島大学の留学制度を使ってミネソタ大学に10ヶ月留学するAさん(学部3年生)に、後輩のためのメッセージを書いてもらいました。出発前のとても忙しい時期に書いてくれたAさんには心から感謝します。




この文章が読者の皆さんの積極的な行動を喚起することを願います。



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この8月から2017年5月までの約10か月、広島大学の交換留学プログラムであるHUSAの交換留学生として、アメリカのミネソタ大学に留学します。

私は1年生の時、STARTプログラムで約2週間オーストラリアに行き、その際もっと長く海外で勉強したい、英語を上手に運用できるようになりたいという思いが生まれました。HUSAプログラムで留学することを決めたのは、教英留学よりも費用が掛からないこと、長期間留学できること、自分の学びたい分野を学べることなどが要因にあります。

留学が決まるまでの準備は、語学試験受験・留学計画書作成・面接があり、決定から出発まではVISA申請・受け入れ願の提出・予防接種・航空券購入などがありました。特に私が苦労したのは、語学試験の受験です。勉強しなければならないということは分かっていましたが取り掛かりが遅く、スコア提出の締め切りギリギリまで語学試験を受験していました。勉強したつもりになっていただけで、なかなか思い通りのスコアを取ることができず、何度か受験したため受験料にかなりお金を使ってしました。これからHUSAを目指す方には、語学試験の勉強には早めに取り組むこと、自分に合った勉強法を確立することをアドバイスとして伝えたいです。

留学決定後も、様々な手続きを全て一人でしなければならないので、何か忘れてはいないかと常に気が気ではありません。これまで、大切なことを一人で全て進めていくという経験はしたことがありませんでした。うまくいかず大変だったこともありますが、準備の段階から“生きる力”が少しずつ付いてきた気がして、非常に良い経験をさせてもらえているなと感じます。

約2週間後に出国を控えた今、決まってからここまでくるのは本当にあっという間でした。今まで色々な時間を共有してきた友達としばらく会えなくなる寂しさや、生活、気候、治安、授業への不安、たくさんの人と出会い、英語や文化に触れられることへの楽しみや期待などの言い表すことの難しい様々な気持ちでいっぱいです。色々な面でサポートしてくれた両…

卒業生のMさん(現在Nさん)とYさんが遊びに来てくれました

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2年前に学部を卒業したYさんとMさん(現在Nさん)が少しだけ研究室に立ち寄ってくれました。二人ともそれぞれの地域で英語教師として頑張っています。




M(N)さんとYさんと大学院在籍中のT君


商魂たくましく(笑)、お二人に後輩のためのコメントをもらいました。



***** M(N)さん
大学は本気で学べる人生最後のチャンスです。意欲的にどんどん学んでください。 学んだことが社会で生きる糧になります。

Yさん
卒業してみて、教英は意識の高い人たちの集まりだったのだということがよくわかりました。教英で学んだことが自分の自信と誇りと強みになっています。 全国のみんな、また会おうね。
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ここからは管理人(柳瀬)の完全な私見ですが、二人のお話を聞いても、部活指導というのが教員の喜びであると共に、大きな時間的・体力的負担になっていることを強く感じました。

現在、ネット上では「部活問題対策プロジェクト」が立ち上がり、各種メディアでも取り上げられています。この管理人は、読者の皆さまに、このプロジェクトに賛成することも反対することも求めませんが、よりよい学校教育を築くために、部活指導についての関心をもっていただきたいとは思っています。



部活問題対策プロジェクト http://www.geocities.jp/bukatumondai/index.html


前期の昼読を終えて(学部4年生M君の感想)

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2016年度前期も昼休みの自主的読書会(「昼読」)を行いましたが、そこでとりわけ熱心に参加してくれた学部4年生のM君に前期の昼読を終えての感想をまとめてもらいました。

ちなみにこのM君はこの昼読でフランス語でハリー・ポッターの第一巻を読み通しましたが、その第二外国語学習についてはまた後日まとめを書いてもらうとして、本日は昼読全般についての彼のまとめを掲載します。





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昨年の冬ごろからこの昼読みに参加させていただくようになり、もう半年以上レギュラー(?)メンバーとして皆さんと本を読む機会をいただいています。お昼休みに教室に集まり、各自で持ち寄った本を読み(ときにはお昼ご飯をつまみながら)、その後全員で意見交換の場を持つ。このかなり自由なスタイルと柳瀬先生のご熱心な運営により、教英の学生だけでなく、教育学部の他のコースの方、他学部の学生さん、さらには職員の方、留学生の方など多くの方々に参加いただいており、ある意味「グローバル」な読書会となっています(笑)。

最初は割と少人数での出発でしたが、柳瀬先生のブログ記事や口コミ等でこの読書会を知り、立ち寄ってくれる方が増えてきました。参加者が多様であれば読む本もまた多様ということで、皆さん様々な本を持ち寄っていて、自分が今まであまり縁の無かった分野の本などにも興味がわく機会になっています。小説を読む人もいれば、歴史の本を読む人がいたり、英語の本を読んでいる人がいると思えば、ドイツ語やロシア語で書かれた本を読む人もいたりします。先輩や後輩、先生がどのような本を読んでいるかを知ることは良い刺激になっています。僕自身、本職である英語教育関係から少し離れ、自分の興味の赴くままに本を選んで読んでいます。

やはり自分の興味の赴くままに手に取る本というのは、「読もう」と無理に思わなくても読めてしまう、そんな本だと思います。読みたい本を読む時間を取れるということは非常に幸せなことで、いつも学生のうちに読みたい本を片っ端から読んでおきたいと思っています。もちろん、一人で読む時間も重要なのですが、この昼読のように読んでいる本について誰かと話すことは、その本で広げられた視野をさらに何倍にも広げてくれます。「僕はこう考えましたが、皆さんどうでしょう?」「私は~思う…」といったやりとりが多く、いわば自分の読書に皆さんを巻きこんで、「みんなで読…

学部3年生のFさんが2016広島観光親善大使に選ばれました。

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学部3年生のFさんが下記の2016広島観光親善大使に選ばれました。同制度管轄の広島観光コンベンションビューロー様の許可を得て、以下の紹介をFさん本人にしてもらいます。


広島観光親善大使ブログ
http://blog.goo.ne.jp/kankoushinzentaishi

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みなさま、こんにちは!私は、「2016広島観光親善大使」に選ばれました、広大教英3年のFと申します。

学生のうちに何か大きなことに取り組みたいと思い、また、充実した大学生活を送らせてくれている広島の地に何か自分の手で恩返しが出来ないかと考え、広島観光親善大使に応募しました。7月23日に行われた「広島みなと夢花火大会」で、大使の先輩方からのバトンを受け継ぎ、大使に就任しました。これからは、学業と両立させながら、広島の持つ様々な魅力を一人でも多くの方々に伝えるために、誠心誠意尽力していきます。

教英には、コースを越えて様々な活動に積極的に取り組んでいる学生がたくさんいます。互いに切磋琢磨しながら自分のやりたいことに挑戦できる、素晴らしい環境です。ぜひ広大教英に来て、私たちと一緒に学びましょう!

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学生の皆さんには、常に広く活躍の場を求めてほしいと願っています。このブログをお読みの若い皆さんは、ぜひ積極的に自分の世界を広げてください。

河野健治先生による公開ワークショップについての学部生の感想

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7/31(日)の公開ワークショップでは河合塾広島校の河野健治先生に情報提供をしていただき、そこから会場の小グループで話し合い、その後に会場全体で知見を共有することを試みました。知見の共有の際は、会場に来ていた高校生や大学学部生も積極的に発言してくれて、とてもいい雰囲気でワークショップを終了することができました。



その雰囲気は後まで残り、先日学部生のK君が「あのワークショップのことをぜひ文章でまとめてみたいんですけど」と自発的に申し出てくれました。




以下にその文章を掲載したいと思います。当日の学びがこのブログ読者の皆さんにも少しでも伝わればと思っています。



*****  今回は、ワークショップとして河合塾で英語科の講師をされている河野健治先生のワークショップに参加させていただき、河野先生の33年間の予備校講師の経験から、どのような点が英語教育の問題点なのかということについてお話を聞かせていただきました。今回は、このお話の中で私自身の二つの「目」を開かれたような気がしたので、そのことについて述べていきます。

 一つは、英語と日本語の関係についての「目」を開けていただきました。河野先生は「英語と日本語はまったくの別物であり、これらを完全な互換性があるものと考えること自体筋が通っていない」と述べられていました。私は中学校で初めて英語の学習を始めてから大学で英語教育について学び直すまで、英語の意味は日本語でカバーできるものである(しなければならないものである)と考えていました。というのも、中高では、この単語はこのような訳出をすべきだと教えられた経験や、模範解答と同じような日本語にしなければ、校内の定期考査などにおいて日本語訳の問題で点数がもらえない経験があったからです。しかしながら、このような考えが、「be seated=座らせられる」という不自然な日本語につながっていたことを河野先生のお話の中で改めて気付かされました。このお話から、生徒たちが誤った言語観に陥ることなく英語学習に取り組む態度を意識させていきたいと思うようになりました。

 もう一つは、高校生は様々な教科で学んでいることを前提に英語を教えていかなければならないという「目」です。例えば、英語科においては受け身といえばbe動詞と過去分詞ですが、国語科においての受け身は現代文と古文のそれぞれにおいて別々に教えられてい…

8/18(木)と19(金)のオープンキャンパスでミニ講義「丸暗記英語からの脱却 -- UpとDownを例にして」を行います。

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広島大学では8月18日(木)と19日(金)に、学部進学希望者を対象としたオープンキャンパスを開催します。

http://hiroshima-u.jp/oc
教英(教育学部英語文化系コース)では、教育学部K108教室で、両日の12:00からと13:40からの時間枠を使って、教英の紹介を行います。紹介では現役の学部生や大学院生にも語ってもらいますが、教員(柳瀬)も少しだけ時間をとってミニ講義を行います。「丸暗記英語からの脱却 -- UpとDownを例にして」と題して、言語の身体性と創造性を実感してほしいと願っています。



教英への進学を考えている高校生(あるいは中学生)、およびその保護者や関係教師の皆さま、ぜひお越しください。

例年のパターンでは、一日目の第一回の講義が一番人数が多く、立ち見でも入りきれない状況が続いております。お越しの場合は、二日目の方が落ち着いてご参加できると思います。もしどうしても一日目の第一回目にしか参加できない場合は、できるだけお早めに会場入りし、席を確保なさってください。

教英は意欲ある高校生を求めています!

平野洋平さんの学会発表の感想(研究への「批判」を「非難」と誤解しなければ、「批判」は宝の山として受け止められます)

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本講座の博士後期課程3年目(D3)の平野洋平さん(J-SLA2015口頭発表賞)が今年も学会発表をしました。その感想を寄せていただいたのでここに掲載します(働きながらの大学院生生活はとても忙しいのですが、その中でこの文章を寄せてくれた平野さんには心から感謝します)。






***** 言語科学会・第18回国際年次大会(JSLS2016)〔東京大学駒場キャンパス〕にて、口頭発表をさせていただきました。今回の発表は、昨年に続きこの学会での2度目の発表でしたが、学会に参加された方が過去最多だったらしく、自身の発表としましても、これまでにないほど多くの方に発表を聞いていただく機会に恵まれました。お陰様で、発表直後のQ&Aの際だけでなく、発表後の空き時間や懇親会、さらには翌日にも、様々な方に声をかけていただきコメントやアドバイスを賜る幸運に恵まれましたことを本当にありがたく思っております。

さて、学会で発表をする機会に恵まれるメリットの1つに、(月並みではありますが)自身の研究についてより多くの方々に知っていただくことや、自身の研究について第三者の目から客観的な鋭いメスを入れて頂くことがあげられると思います。第三者にメスを入れられるということは、つまり自身の研究を何らかの形で「批判」されるということになるかと思います。他者から批判を受けるということは決して心地良いものではありませんが、この「批判」を「非難」と誤解しなければ、他者からの「批判」は宝の山として受け止められるものと思います。

話がそれますが、広島大学大学院教育学研究科(博士課程後期)の学生は、少なくとも2種類のゼミで定期的に自身の研究の進度を報告する必要があります。そこでは、複数の先生方・修士や博士の院生方に向け、自分自身の研究内容・進度を発表し、質疑応答をこなさなければいけません。

このゼミの良いところとして、(1)専門分野の異なる様々な先生方・院生からのコメント(批判)がもらえること、(2)研究が成熟していく様々な段階・過程を目の当たりにできること、があげられるかと思います。これらは自分自身の研究についてのみ当てはまることではありません。他者の研究に対してオーディエンスがどのような切り口でコメントをするのか、また、他者の研究がどのように進展していくのかを目の当たりにできることも、自身の研究を進める上で大い…

学部3年生のO君が、英検一級に一発合格しました(英検一級のために必要な力は基本的な英語力です。試験力ではありません)

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この度、学部3年生のO君が、初めての受験で英検一級に合格しました。英語学習の参考になるかと思い、O君に感想の執筆をお願いしたところ快諾してもらったので、ここにO君の感想を掲載します。




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この度無事英検一級に合格することができました。一発で合格できるとは思っておらず、合格が分かった時は嬉しさとともに驚きを感じました。

私は学科のプログラムで去年の春から夏にかけてイギリスへ数か月の留学をしましたが、そこでの経験が大きなカギとなったと思います。中高生の頃から英語を得意科目としていたのは事実ですが、それは実践的なコミュニケーション力とはかけ離れたものでした。短い間でしたが、海外での生活はそんな自分の中の間違った常識を覆してくれました。自分の英語力、延いては英語力とはそもそもどういうものを言うのかを考えることが多くなりました。そんな中、自分の中でも表現力が伸び、総合的な英語力が高まっているのが見てとれ、これまでにないモチベーションとなりました。

帰国後もその意識はうすれず、絶えず英語力を伸ばすための工夫を自分なりにしていました。ニュースサイトや読書などで英語を毎日「読む」こと、映画やドラマ、ニュースを「聞く」こと、大学の授業やひとりでいる時さえ、英語を「話す」こと。これらのことを極力心がけていました。(ライティングに関して何もしていなかったのが反省点です。)

ただし、この時点では英検を受けることなど全く考えていませんでした。ですが、こういったことを続けるうちに、自分の英語力がどれくらいなのか、それを示すものを持っておきたいと思うようになり、これが英検を受けるきっかけとなりました。それ以降、英検準一級、一級を取得したのでした。

さて、英検一級のためにしたことですが、上記のように日頃からR、L、Sのトレーニングを持続したのが一番効果的だったと思います。英検一級ともなると内容はかなりアカデミックになり、大学受験レベルの英語力では歯が立ちません。そのため、試験のための対策よりも前に、根本的な英語力を築く必要がありました。その方法は人によって様々ではあると思いますが、私の場合は上記のようなことを極力かかさずにいわばルーティンとして行っていました。もちろん今も続けています。

試験対策としては過去問を数問解いて時間配分やリスニングの問題形式を確認した程度です。また軽視しがちで…

二川敬伍先生からのメール(「実践の語り」の重要性)

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7/31(日)の学会の「実践研究発表」で発表をしてくださった二川敬伍先生(広島県立三原高等学校教諭)からメールをいただきました。ご本人の許可を得て、ここにその一部を掲載します。





***** 私の実践発表は拙いものでしたが,自分の実践をメタ的に見つめ直す良い機会になりました。本当は上手くいっていない部分の方が圧倒的に多いのですが,普段の自分なら見落としてしまいそうな良い兆候がほんの少し見えたりしました。  「実践の語り」の重要性は,現場の教員にとっても,非常に有益だと改めて感じました。 また,目の前にある課題をどのように発見し,どのように向き合って解決していけばよいかを考える際に,大学院で研究をした2年間がかなり活きたように感じました。  修士論文を書くという学術的訓練は,上手くいかない実践の原因を見つける手段や,見つかった原因や課題を解決する手段を模索する実践改善に確実につながっているように思います。(もちろん,それが自然にできる人もいるのでしょうが。)  ですので,教員を目指している学部生に,是非大学院に行くようにとお奨めしておいてください! *****

二川先生は、教英の学部・大学院(修士課程)を経てこの4月から正式採用の教員として働いています。初年度は環境に慣れるだけで精一杯で、授業はなかなか思い通りにいきませんが、そんな中で自分を冷静に観察し、それを仲間に語ること、そして仲間と語り合うことは、自分の本来の可能性を取り戻すために非常に有効であることは、数々の経験者が語る通りです。

この教英学会の実践発表を、そのような機会として活用したいと思っています。

実践が成功したから発表するわけではなく、かといって失敗したから発表するわけでもなく、自分が自分らしくあり、自分のもてる力を十分に現場で発揮できるための実践研究を目指したいと思います。自分の失敗や弱さも、そしてもちろん成功や強さも素直に発表できる学会文化を育てます。

すでに、来年の学会でぜひ発表したいという声も事務局に届いています。そういった声は最大限尊重しますから、ぜひ卒業生・修了生という仲間と自分の悩みを共有したいという人は、教英スタッフにご連絡ください。


「実践研究発表」を終えて -- 語り合う文化を今後も育てます--

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7/31(日)の学会の「実践研究発表」を主催した樫葉みつ子先生より感想をいただきましたので、ご紹介いたします。このセッションでも、一方的な「発表-傾聴」の形にせず、発表の後に参加者同士で語り合った後で、積極的に質問をして、コミュニケーションを深めるという形を取りました。




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大学内で実践研究発表を聞く機会は大変貴重ですので、課題意識をもって実践を行っている卒業生・修了生と聴衆とが、知恵や熱意を交流させる場にしてもらえたらと思っていました。

期待以上の充実した会になったのは、発表内容のすばらしさに加えて、学部生・院生からの積極的な質問のおかげです。本質をついた質問と納得のいく回答があんなに行き交うなんて。「みんないい先生になってね。」と、進行を忘れて、心の中で声援を送っていました。

発表してくださった藤本裕佳里先生と二川敬伍先生、ご参会の皆様、本当にありがとうございました。
樫葉みつ子
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管理人のYも、発表してくださった二名の先生方の自己分析の確かさと、何人もの学部生や院生が積極的に質問する姿に正直感銘を覚えました。



一昔だったら、このような発表では若手実践者が恐る恐る発表し、そこに「やり手」と評される中堅どころが鋭利な質問を投げかけ--しばしば「切る」というメタファーが使われました--、最後に大御所がまとめると後は一同礼をして終わりといったパターンが多かったものです。ですが、今回の学会ではそのような雰囲気は完全に払拭され、若い人も臆せずに、経験豊かな人も偉ぶらずに、学会全体でコミュニケーションが深められたのではないかと自負しています。

このような語り合う文化を今後も育てたいと思います。


学会成功! 院生に感謝します

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大学院修了生中心の7/30(土)の広島大学英語教育学会と学部卒業生中心の7/31(日)の広島大学英語文化教育学会 --両学会は近いうちに統合します!-- が盛会のうちに終わりました。お越しいただいた皆さま、お忙しい中に発表をしてくださった先生方に深く感謝申し上げます。





学会の様子は今後このブログでお知らせしますが、本日は取り急ぎ、スタッフとして働いてくれた大学院生の皆さんに感謝の意を評したいと思います。


学校現場で聞こえてくる声の多くに、チームプレーをしようとしない少数の教員についての不満があります。

現場には定型的・規則的な仕事だけでなく、突発的だったり不規則だったりするが、誰かがやらねばならない仕事があります。

そんな仕事--それはしばしば事件といった形をとります--が生じた時に、よい学校でしたら誰からというわけでもなく全員が視線を交わし、「私がこれをやりましょう」、「じゃあ僕はこちらをやります」、「私はこちらの対応をします」と自発的に問題解決のための協働が始まります。そのような職場は問題も少なく、働きがいもある職場となります。

しかし少数の教員が(あるいは少なからずの教員が)、そんな問題が起こった時に、微妙に視線をそらして責任回避にはしったり、しゃあしゃあと理屈を並べて自分にはそれをやる義務はないと演説を始めたり、あるいはオロオロと浮足立つだけになったりすると、問題は刻々と悪化します。職場の問題はますます増え、深刻になり、働きがいも失われてきます(特に問題を回避ばかりしている教員が、問題が一段落した時点で評論家よろしく批判ばかりすると、敢えて火中の栗を拾うような思い出問題対応した教員は意気消沈してしまいます)。

もちろんそのような組織はつぶれます。民間でしたら倒産という形でつぶれますが、公的組織である学校は一気に倒産という形でつぶれることはなく、学校の危機という形で崩壊の道をたどります。

そうなると教育委員会としては腕利きの校長や熟練教師をその学校に派遣して学校の再生を図りますが、それにしてもその学校の教員が「自分はできるだけ楽をして生きていきたい」ということばかり考えているようだと、再生すら困難です。

実は、そのようにチームプレーができない教員の存在は、きわめて残念ながら否定できません。
私は--この文章には個人的意見が多いので、ここで改めて私の名前を出…