2021/09/24

教員採用試験を受験して

4年生に、教員採用試験を受験した体験記をブログに寄せてもらいました。自身の経験をもとに、採用試験受験というプロセスをとてもわかりやすくまとめてもらっています。ぜひみなさんも参考にしてもらえたらと思います!

 



私は、この夏に教員採用試験を受験しました。受験までの期間に、ひたすらに学校教育と向き合ったことで、自分の思いや考えを見つめなおすことができ、教員になりたいという気持ちがより強くなったと感じています。

 

・準備から試験まで

一次試験(筆記)の準備は、大学三年生の冬ごろから少しずつ始めました。勉強を始める前は、今まで多少なりとも教育について勉強してきているし、なんとかなるかくらいに考えていました。しかし、実際に準備を始めてみると、知らないことや理解できていない部分が多くあり、焦りました。また、教員採用試験を受験するうえで、試験合格のみが目標ではなく、教員としての資質を高めることも必要でした。そのための、教員という仕事と自分なりに向き合って、自分に足りていない知識をつけていくという過程は、ここまでやればいいという範囲や終わりがないものであったので、心が折れそうになることもありました。

一次試験当日は、今までの筆記試験で一番緊張したのですが、自分がやってきた準備を信じて、心に余裕をもって受けることができました。一方で、ミスや勉強不足の部分もあり、見直しや確認をしっかりすることが私の一次試験の反省点でした。

 

二次試験(面接等)の準備は、一次試験の準備期間から少しずつ行っていましたが、一次試験終了後から本格的に始めました。①自分のことや教育に関することなどについて情報を集め、自分の考えを形成する、②アウトプットする、というサイクルで対策を進めました。教員採用試験を受ける教英生や、同じ自治体を受ける仲間などとの意見交換や議論を通じて、自分の考えを整理し、深めていく中で、教員となってどんなことをしていきたいのか、どんな生徒を育てていきたいのかという軸が明確化され、教員になりたいという思いが一層強くなりました。

当日は、緊張で面接官からの質問にうまく答えられないこともあり、反省点もありますが、等身大の自分で、今の自分のベストを尽くすことができたと思っています。また、現在も様々な形で教員として働いていらっしゃる受験者の方々と討論をしたり、待ち時間にお話ししたりすることができたのも貴重な経験になりました。

 

 

・受験を終えて

教員採用試験を振り返ると、反省点ばかり思い出されますが、結果がどんなものであっても、試験を受けてよかったと心から感じています。自分にとって、教員採用試験の本番や準備の期間は、大学生活の中で最も教育について考え、調べ、悩んだ期間であり、この経験を通じて、自分の学校教育や英語教育についての考えを深め、成長することができました。以前の私は、教育について学んではいるけれど、教育について情報を収集するということもあまりなく、受動的に得た情報を蓄積し、授業など求められた場面でそれを活用するという形でしか教育と関わっていませんでした。しかし、試験に向け準備してきたことで、教員を目指すという自覚が生まれ、教育に関する様々なことについて調べたり、ニュースや日常のことについて教育という側面から思いを巡らしてみたりなど、教育について自分のこととして、熱量をもって捉えるようになったと感じています。また、試験に向けて自分を奮い立たせ、勉強を進めていくという経験を通して、自分は目標に向けて努力していけるのだという自信を得ることができたのも大きな収穫でした。

 

また、教員採用試験で自分のベストを尽くせたのは、間違いなくまわりの人たちのおかげです。採用試験に向けた準備の中で、本当にこれでいいのかと不安になったり、心が折れそうになったりすることもありましたが、そのたびに、教採や就活にむけて頑張っている友人の姿や、様々な方がかけてくださった励ましの言葉が私のエネルギーになっていました。準備から受験までの期間を通じて、まわりの人がいてくれるありがたさ、心強さを感じました。

 

 

・今後

二次試験が終わり、無事に受験できたことにほっとしたのと同時に、「このままではいけない」という強い焦りのようなものを感じています。教員採用試験を通して、自分に足りていない部分をより明確にすることができました。教員に必要な力は、一朝一夕でつくようなものではないと思うので、まずは、卒業までの残り半年の大学生活を最大限に活用して、教養や専門性の向上、人間としての成長を目指して、勉強に加えて、様々なことに挑戦したり、経験したりしていきたいと考えています。そして、生徒が自分に自信を持って伸びていくことができる指導を行える教員になります。

 

最後に、これから教員採用試験を受験される方、自分が努力した分成長につながると思うので、自分を信じてがんばってきてください。応援しています!



 

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英では、みなさんの学びや研究をサポートする体制が整っています。みなさんと一緒に英語教育について学び、考えることができることをスタッフ一同楽しみにしています!

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)



 

2021/09/09

教英にVRデバイスが整備されました

教英にVRデバイスが整備されました。VRを使った英語教育研究については、学会等でも徐々に始まっており、これから様々な発展・展開が期待されています。

 






これからVR教材等も徐々に増えていくことが予想されます。教英でも、しっかりとこの流れに乗って(そしてその先導を切る形で)、日本の英語教育の発展に寄与していきたいと考えています!

 

ちなみに、教英に整備されたVRデバイスは、VR装着中の視線の動きを記録・分析することができ、教材開発はもちろんのこと、様々な方向性へ研究が展開できる優れものです。この装置を使って一緒にいろいろな研究をしてみませんか?


高校生のみなさん、そして大学生のみなさん、教英でこれからの時代の新しい英語教育について一緒に学び、さらにその発展に一緒に取り組んでみませんか。スタッフ、在学生一同、みなさんと一緒に学び、研究できることを楽しみにしています!


教英ではこれから以下の入試関連行事があります。

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

大学院新入生ガイダンスを行いました

学部に引き続き、大学院新入生ガイダンスも行いました。新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます! こちらは学部と違って、やはりみなさん大人の落ち着きがあります!学部から大学院にそのまま進学した人、一度学部を卒業してしばらく教員をしてから大学院に戻ってきてくれた人など様々です。各...