2023/12/26

教英忘年会(年末パーティー)を開きました!

コロナでしばらく中止になっていた教英行事も次々と復活しつつあります。先日、年末恒例の教英忘年会を行いました。これは、23年前に管理人が学部4年生の時に当時の大学院修士課程1年生が音頭を取って始めた行事で、それ以来ずっと続いています。この行事が始まる以前は、教英は各学年で忘年会やクリスマス会、年末パーティーなどをばらばらに開いていたのですが、教英は縦の人間関係がとても強いので、全学年と教員みんなで集まって一緒にパーティーを開きましょうということで始まったのでした。

 

コロナも5類へ移行し、今回は3年ぶりの開催となりました。コロナでずっと中止になっていたので、現在の学部4年生がぎりぎり過去の忘年会を知っているという感じで、3年生以下の学部教英生にとってはこのように全学年が一堂に会してのパーティーというのは新鮮だったようです。

 

今回も教員、大学院生、学部生が集まり楽しい時間を共にしました。大学院生が中心となり、企画してくれました。レストランも貸し切りです!

 

ピーター先生の乾杯の挨拶に始まり、まずは各テーブルで歓談しました。そして、新しい試みとして、ビンゴ大会を開催し、とても盛り上がりました。今回の商品は以下のラインナップでした!

 

1等:教室英語活用事典

2等;Quoカード

3等:スターバックス商品券(2名)

4等:広島大学オリジナルボールペン(2名)

特別賞(ビンゴにはならなかったけどビンゴシートに開いた穴が一番多かった人への賞):英語授業デザインマニュアル

 

途中で席替えもしながら、終始にぎやかで楽しい時間となりました。あっという間の2時間でした。改めて、教英の縦と横のつながりの強さを感じました。

 

うれしかったこと、挑戦、悔いが残ったことなど、教英生それぞれに様々なことがあった一年だったことでしょう。2024年がさらによい年となりますように!2023年、お疲れさまでした!


2023年お疲れさまでした!乾杯~!


歓談の様子。盛り上がってます!いろいろな人とお話できました!


教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で英語教師や英語教育研究者を目指してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に勉強や研究ができるのを楽しみにしています!2024年の忘年会ではみなさんと一緒に楽しい時間を過ごせることを楽しみにしています!

 

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

2023/12/12

教英生がウォルトディズニーワールド(WDW)でキャストをしながら留学中です!

アメリカのフロリダ州にあるウォルトディズニーワールドでキャストをしながら留学している教英4年生に生活の様子を記事にしてもらいました。ディズニーランドで働きながらの留学なんて、まさに「夢」のような話です!


 

 

現在、私はアメリカ・フロリダ州のウォルトディズニーワールド(WDWでキャストとして働く留学プログラムに参加しています。アメリカにきて約3ヶ月が経ち、サマータイムの終わりも経験し、こちらでの生活にもすっかり慣れてきました。今回は、普通の留学生活とは若干異なるであろう私の留学体験を紹介していきます。

 

まず、留学プログラムについてです。このプログラムは大学生協とバレンシア大学、ディズニーが提携して執り行っている約半年間のプログラムです。プログラムの構成としては、3時間の対面クラスが週に2回とオンラインクラスが週に1回、WDWでのキャストとしてのインターンシップ経験からなっています。クラスは、リーダーシップとビジネスマネジメントの2種類あり、ディズニーでのキャストとしての体験とも密接に関係する内容になっています。これらのクラスは直接的に教育と関係する訳ではないですが、学級の経営や学校組織として働く上で役立ちそうな知識や動機づけやエンゲージメントを高める方法などを学ぶことができます。リーダーシップを担当している先生は以前ユニバーサルスタジオオーランドで働いていた経験もあり、とても面白い話を聞くことができます。私は1年時からこのプログラムに応募してきましたが、コロナの関係で延期が続き、4年時の現在参加する運びとなってしまいました。そのため、必修科目の関係で休学をして卒業を遅らせることになりましたが、1年や2年の時であれば卒業を遅らせることなく、プログラムに参加することもできると思います。私は休学という選択については全く後悔していませんし、それに見合う以上の経験が出来ています。これを読んでいる方の中でプログラムに興味がある方は是非調べてみてください。

 

さて、真面目なプログラムの話はここまでとして、ここからは日々の生活について書いていきます。キャストとしての生活について触れる前に、まずはWDWについて簡単に紹介します。WDWにはマジックキングダム、エプコット、ハリウッドスタジオ、アニマルキングダムの4つのパークがあり、その他30以上のリゾートホテルなどをあわせると、総面積は山手線の内側の2倍にも相当します。国公立大のキャンパスとしては日本で3番目に大きい広島大学東広島キャンパスと比較すると、WDWは約50倍の広さを誇ります。

 

私はキャストとしてアニマルキングダムで働いています。このプログラムでは期間中に2つのロールを経験することになっていて、数週間前に2つ目のロールに移りました。1つ目のロールはアニマルキングダムの中心にあるツリー・オブ・ライフの下にあるシアター型アトラクションとミッキーとミニーのグリーティングの担当でした。2つ目は映画アバターのエリアのレストランの担当です。WDWにはキャストもゲストも世界中から人々が集まってくるので、様々な文化背景の人と交流することができます。キャスト同士で各国のホリデーの祝い方について交流したりもしました。また、フロリダは土地柄スペイン語話者も多く、2つ目の職場はほとんどのキャストがスペイン語を話せるので、スペイン語だけが飛び交う時間もしばしばあります。こういった環境だからこそ苦労するのが、相手が話していることが分からなかったのが単に自分の英語力不足なのか、相手が英語以外の言語を話しているのか、訛りが強くて聞き取れなかったのかが分からないという点です。また、アバターのエリアだと世界観に沿った聞き馴染みのない単語を使う場合や「ナビ語」というアバターの世界独自の言葉もあるので、2つ目のロールが始まって数週間は本当に大変でした。ただ、リーダーや周りのキャストがみんないい人達でどちらの職場でも楽しく働くことができています。

 

このプログラムではホームステイではなく、寮での生活になるのですが、この寮に住んでいるのはWDWで働いているキャストだけです。そのため、ルームメイトの勤務時間によってはほとんど顔を合わせないこともしばしばあります。留学前に思っていたよりルームメイトとの交流の機会はあまりなかったのですが、寮では様々なイベントが開催されるのでルームメイト以外の人々と交流することができます。その中で感じたのは日本文化に興味を持ってくれている人が想像より沢山いるということです。アニメ、漫画だけではなく、折り紙や書道、浮世絵などの伝統的文化に対しても好感を持ってくれている人が多くて誇らしく思うとともに、驚きでした。しかし、アニメや漫画、伝統的文化を詳しく語ることが出来ずに悔しく思うこともしばしばありました。国際交流のためには単に英語力だけではなく、自国の文化や他国の文化、地理についても知っておく必要があることを再認識しました。

 

キャストとしてゲストと交流したり、新たな学びを得たりするだけでなく、授業や仕事の前後にパークに行ったりと毎日非常に濃い日々を送っています。このプログラムは今年の8月から来年1月まで。既にプログラムの半分以上が経過してしまいました。残り少ない期間をただ楽しかっただけの期間にせずに、沢山の学びを得ることができる期間になるよう頑張ろうと思います。

ツリー・オブ・ライフ

シアター型アトラクションキャストを務める教英生の様子

ミッキーとミニーのグリーティングキャストも担当してます

映画アバターの世界のエリア

アバターエリアのレストラン

マジックキングダム

エプコット

ハリウッドスタジオ



 

とても充実した毎日を送っているようで、うれしく思います!それにしても、レストランのスタッフからアトラクションやグリーティングのキャストまで、いろいろな仕事をしているんですね!帰国後に教員になってから、その経験をぜひ日本の中高生に紹介していってほしいと思います。英語の授業にも活用できそうな経験もたくさんありそうで、とてもユニークな授業ができそうですね!残りの期間も様々なことに挑戦して、素晴らしい留学期間にしてもらいたいと思います!


教英では、これから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に充実した大学生活を送ってみませんか。楽しい先輩もみなさんを待っていますよ!This is where the magic happens!

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)


2023/11/27

教英の大学院生が日本英文学会中国四国支部で学会発表を行いました!

英語教育は、英語教育の学会だけでなく、教育一般について研究している学会、言語学の学会、英米文学研究の学会、情報処理研究の学会、異文化コミュニケーション研究の学会、心理学の学会など、様々な学会で研究されています。教英の院生は、英語教育の学会だけでなく、自身の専門に合わせて様々な学会で研究発表や論文投稿をしています。

 

今回、修士課程1年生の形山羽奈さんが、自身の研究テーマに合わせて、主に英米文学を研究している日本英文学会中国四国支部で学会発表を行いました。以下、形山さんに今回の学会発表に関して記事を寄せてもらいました。

 

 

 

1027日、28日に日本英文学会中国四国支部の第75回大会が島根大学松江キャンパスで行われ、発表者の1人として参加しました。

 

指導教員の小野章先生や西原貴之先生のご指導や、ゼミに所属する院生の皆さんとの毎週の議論に刺激を受けて研究を進めていますが、今回その過程を発表することができ大変嬉しく思っています。この場をお借りして、皆さま、いつもご指導、ご助言ありがとうございます。また、私は他大学文学部出身の外部生ですが、今回の学会では大学時代にお世話になった先生方ともお会いでき、ご縁を感じる機会でした。

 

私の研究テーマは英語詩を用いた中高の英語教育についてで、テーマとしては比較的新しいトピックだと思います。学会では“Literature”を研究されている方が多くいらっしゃる中で、発表を聞きに来てくださる方はいらっしゃるのかな、と正直不安な気持ちもありました。ですが、興味を持ってくださった中高の先生や、授業で文学を取り入れることに関心をお持ちの研究者の方が来られ、真剣に話を聞いてくださいました。その表情を見て、気づけば熱中して話していました。質疑応答の際は、皆さんが積極的にコメントや質問をしてくださり、時間いっぱいに議論が広がりました。とても勉強になりました。また、私自身も、実際の教育現場に貢献できる研究デザインをしたいという思いがあるので、教員として働いておられる方が研究内容に興味を持って質問をしてくださったことは何より嬉しいことでした。学会での議論とは面白いものだと思い、研究への意欲が高まりました。





建設的で熱いディスカッションもでき、多くの学びがあったようです。これからもどんどんと学会発表を行ってもらいたいと思っています!われわれスタッフも全力でサポートします!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。修士課程(博士課程前期)と博士課程(博士課程後期)の入学試験は2月に行われます。教英で一緒に英語教育について研究してみませんか。教英では王道のテーマから挑戦的なテーマまで幅広く研究することができます。在学生、スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)



2023/11/18

教英教職セミナーを開催しました!

主に教英の3年生と4年生を対象に、教英教職セミナーを開催しました。本日は3名の先生方を講師にお迎えし、英語教育について日々の仕事のことやこれから求められる英語教師の資質についてお話いただきました。とても貴重なお話を伺うことができ、管理人はもちろんのこと、学生は大変勉強になりました。

 

光田一駿 先生(東広島市立西条中学校 教諭)

中山佳奈子 先生(広島県立日彰館高等学校 教諭)

清水友晶 先生(文部科学省 国立教育政策研究所 学力調査官)

 

まずは、司会をお願いした松浦伸和先生に今回のセミナーの趣旨と講師の紹介をしていただきました。



続いて教英OBでもある教員1年目の光田一駿先生から、中学校教師の1日や、実際の授業の様子などを広くご紹介いただきました。教英3年生と4年生のみなさんは教育実習を経験していますが、それだけではなかなかわからない、教員生活の実際を170枚ものスライド(!)でご紹介いただきました。現役教英生は具体的に教職という仕事をイメージすることができたのではないかと思います。また、実際に教員採用試験の面接試験を受けた際の経験や勉強方法などについてもお話いただきました。



中山佳奈子先生には、主に高校での教員生活と日々の授業の様子をご紹介いただきました。英語が得意でない生徒にスモールステップを与えながら、粘り強く英語学習に取り組ませる工夫を事例とともにお話しいただきました。また、英語の授業に加えて、総合的な探求の時間の様子についてもご紹介いただきました。台湾の高校との国際交流や地域学習、ミュージシャンと地元ソングを作ったことなど、様々な事例をご紹介いただきました。さらに、これまでの教員生活のキャリアの中での産休や育休のことにも触れていただき、女子学生には大変参考になったのではないかと思います。



清水友晶先生には、全国学力・学習状況調査の結果を踏まえながら、言語活動や言語材料の意味を確認いただき、今求められている英語教育について説明いただきました。また、英語の授業において、生徒が自身の考えや気持ちを伝えあうことの大切さを事例を交えて説明いただきました。加えて、現在生徒の英語の正確さに課題があることに触れられ、生徒が発した英語に対して、言葉の正確さをサポートするフィードバックを与えることの大切さもご指摘いただきました。生徒に考えや気持ちを伝え合わせる実践は多く行われはじめているのですが、正確さをサポートするフィードバックが与えられている実践はまだ少ないようでした(考えや気持ちを伝え合わせるところで終わってしまっている実践が多いとのことです)。コミュニケーションでは伝達する内容が一番大切であるのは疑いようがないですが、そこでストップするのは不十分であり、生徒がより正確な英語の発話ができるように、教師が手助けをしていくことが必要とのお話でした。また、教英生へのメッセージとして、常に探求し続けることの大切さを示していただきました。




本当に内容の濃い時間を過ごさせていただきました。講師の先生方、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で英語教師や英語教育研究者を目指してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に勉強や研究ができるのを楽しみにしています!

 

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

2023/11/14

卒業論文中間発表会を行いました!

現在の教英では、卒論ゼミは3年生の後期からスタートします。先日、4年生による卒業論文中間発表会を行いました。4年生はおよそ1年の研究成果の中間報告を行いました。

 

また、この後期から卒業研究をスタートさせた3年生にも参加してもらって、今後の研究の参考にしてもらいました。学生同士の質疑応答もあり、緊張感もありつつのとてもよい発表会となりました。

 

広島大学では卒業論文は1月末が提出日となります。残りわずかですが、教英での4年間の学びの集大成として満足のいく論文に仕上げていってほしいと思います。

 

なお、管理人の4年生のゼミ生は今年度は以下の研究を行っています。今年度もバラエティーに富んだ研究が行われています。

 

・共通テスト英語リスニングにおける疑問文使用と波及効果・教育的示唆

・中学校用英語教科書における文化表象に関する分析

・類義語を使い分けるための語彙指導の提案

・ビデオゲームを取り入れた英語教育の検討

・中学校段階における効果的な法助動詞指導の一提案:文法化の観点から

・スポーツを話題にしたスモールトークを取り入れた英語授業:帯活動の提案

 

教英では、学生の個人的関心を中心に据えて、それを研究として仕上げていくサポートをスタッフが行います。王道の研究から尖った研究、いずれも大歓迎です!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教育について勉強してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に勉強できるのを楽しみにしています!コロナでストップしていた教英行事も次々と再開していますので、学生生活も充実しています!楽しい先輩もみなさんを待っていますよ!

 

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)









2023/11/04

英語教育の最先端を知るオンラインセミナー「ひと+テクノロジー+ことば シームレスな英語教育」は大盛況のうちに終了いたしました

本日、広島大学ホームカミングデーの1企画として、岩瀬俊介先生(学校法人石川高等学校・石川義塾中学校教諭・イノベーション推進部主任)と高杉達也先生(筑波大学附属中学校教諭)を講師としてお迎えし、英語教育オンラインセミナー(「英語教育の最先端を知るオンラインセミナー」)を開催しました。昨年をさらに大きく上回る人数の方に参加いただきました。今年も教育学部入学を目指す高校生、英語教員を目指す大学生、現役の英語教員、大学で教員養成にたずさわられている研究者と幅広い方にご参加いただき、大変盛況な催しとなりました。また、教英のOBOGのみなさんにも多数ご参加いただきました。

 

岩瀬先生には、カセットデッキから始まり、生成系AIが登場するまで、英語教育は各段階でそれぞれどのようなことができるようになったのかということを順を追って説明いただき、ICTや生成系AIを使い、いかにして教師の業務を軽減しながら生徒の英語力を向上させていただくのか、その実践を交えてご紹介いただきました。特にChatGPTを使った、英文・例文の作成法、指導法の想起、ワークシートの作成法、中間・期末試験の作成法、授業準備段階での利用法について具体的なアイデアを共有いただきました。さらに、授業の中でChatGPTを生徒にも使わせた実践のご紹介もいただきました。

 

高杉先生には、なぜ授業の中でICTや生成系AIを使うのか、その必然性を念頭においた実践をご紹介いただきました(通常私たちはどのアプリをどのように使うのかという問題意識に終始してしまい、なぜそれを使う必要があるのかという視点は抜け落ちがちです)。ICT・生成系AIの使用に必然性を持たせるタスク活動(オンライン広告を作成するなど)、家庭学習への利用、主体的に学習に取り組む態度を育成するための使用、テスト作成での利用について様々なサービスやアプリに言及頂きながらアイデアを共有いただきました。

 

現在の生徒にとっては、ICTや生成系AIは日常生活の一部であり、英語教育においてはもはや避けて通ることはできません。これからの英語教師は、これらをうまく有効活用し、教育に役立てていくことが求められています。今回ご提案頂いたアイデアはどれも簡単に導入できそうなものばかりであり、連休明けの授業から試してみられる参加者の方もおられるのではないかと思います。

 

また、ICTや生成系AIの利用と同時にお2人が強調されていたのは、今回のテーマにもある「ひと」という視点です。単に生徒の英文法の正確さを高めたり、語彙を増強するだけでなく、生徒の心を育てていくという人間教育の視点がこれからますます大切になってきます。この点は、昨年このオンラインセミナーで講演いただいた宮崎貴弘先生(神戸市立葺合高校教諭)のお話とも通じるところでした。時代とともに英語教育で利用されるツールは変わりますが、この視点は忘れないようにしなければなりません。そして、私たちはICTや生成系AIをうまく利用しながら、生徒と向き合う時間を確保したり、あるいはこれらのツールを使って生徒の心を育てるきっかけを演出したりしていくことが必要なのだなということを学ばせていただきました。

 

今回ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。また、貴重なお話を聞かせていただいた岩瀬先生と高杉先生には、心より御礼申し上げます。

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。すでに締め切られましたが、11月には広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)があります。修士課程(博士課程前期)と博士課程(博士課程後期)の入学試験は2月に行われます。教英で一緒に英語教育について学びませんか。在学生、スタッフ一同みなさんと一緒に勉強できるのを楽しみにしています!

 

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)




2023/11/01

教英大学院生が日本国際教養学会(JAILA)若手研究助成金事業に採択されました!

この度、教英博士課程2年生の鈴木浩輔さんが、日本国際教養学会(JAILA)の若手研究助成金事業に採択されました。これまで鈴木さんが行ってきた研究が学界で大きな期待を寄せられていることを意味します。この調子でますます研究に邁進してもらえたらと思います。

 

以下、鈴木さんに記事を寄せてもらいました。

 

 

 

こんにちは、現在、教英博士課程後期に所属しております鈴木です。私は西原貴之先生のもとで、相手に特に配慮を要する日常の会話場面(何かを断る、依頼するなど)に着目しながら、日本人英語学習者のやりとりの能力について研究をしています。

 

今回、「母語における相互行為能力と第二言語における相互行為能力の関係の解明:日本人英語学習者が『断り』を行う場面に着目して」という研究テーマで、日本国際教養学会(JAILA)の若手研究助成制度に応募したところ、大変ありがたいことに採択をいただけました。JAILA若手研究助成制度は、国際教養に関する優れた若手研究者を育成することを目的とした研究助成制度で、今年度から開始されました。採用された場合、2年以内にJAILAで成果発表を行うことを条件として、上限5万円まで研究助成金をいただくことができます。JAILA自体は日本国際教養学会という名の通り英語教育が主というよりは学際的な学会ですが、英語教育を専門とする研究者も多く所属し英語教育に関する研究発表やシンポジウムも活発に行われています。私自身も昨年度学会発表を行いました。

 

JAILA若手研究助成制度のような研究助成金制度は、特に私のように日々非常勤で生活費や研究費をまかなう段階にある大学院生にとって、本当に大変ありがたく貴重な制度です。大学院生は、ぜひこうした研究助成金制度に積極的にチャレンジしていくことをおすすめいたします!

 

 

 

6月には他の院生が学会賞を受賞するなど、このところ教英では大学院生がとても頑張ってくれてます!

http://hirodaikyoei.blogspot.com/2023/07/

 

院生のみなさんがますます活躍できるようしっかりとサポートしていきたいと思います!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。すでに締め切られましたが、11月には広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)があります。修士課程(博士課程前期)と博士課程(博士課程後期)の入学試験は2月に行われます。教英で一緒に英語教育について研究してみませんか。在学生、スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2023114日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は111日(水)(本日)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

英語教育オンラインセミナーについてのブログ記事



 

 

2023/10/26

リトアニア留学体験記

広島大学では留学プログラムが充実しています。コロナも落ち着き、留学プログラムも再開しています。教英の学生もいろいろな留学プログラムに参加しています。この度、リトアニアへ短期留学をした1年生に留学を振り返ってもらいました。とても充実した留学となったようで、うれしい限りです。長期留学にもぜひ参加してもらいたいと思います。

 

 

 

この夏、広島大学の留学プログラムの一つであるSTARTプログラムで、リトアニアに11日間、短期留学しました。

 

リトアニアはバルト三国の一つで、ヨーロッパ北東部に位置します。公用語はリトアニア語ですが、多くの人が英語を話すことができます。町並みは美しく、最も高い山でも標高が300m以下なので、美しい景色を遠くまで見渡すことができます。

 

私の通ったヴィータウタス・マグヌス大学では、リトアニアの歴史や特徴等について学習し、実際に歴史的資料館に訪れて、学びを深めました。授業は座学だけでなく、班活動で付箋を用いてダイヤモンドランキングをつくったり、コミュニケーションゲームを行ったりしました。リトアニアは日本から遠い国ですが、杉原千畝さんがリトアニアでユダヤ人を救った過去があります。杉原ハウスや要塞、教会等に訪れたことは、私にとってとても刺激的な体験でした。

 

また、リトアニアの伝統料理をたくさん食べました。現地の人に有名な伝統料理レストランを教えていただきました。特に印象に残っているのは、“シャルティバルシチェイ(Šaltibarščiai)”というピンク色の冷たいスープです。ビーツやヨーグルト、ゆで卵、キュウリなどが含まれており、今までに食べたことのないような味で例えにくいですが、ピクルスに似たような味でした。他にも、もちもちしたジャガイモの肉団子“ツェペリナイ(Cepelinai)”や黒パンをガーリックと一緒に焼いた“ケプタ・ドゥォナ・ス・チェスナカイス(Kepta duona su česnakais)”、トゲトゲしたバウムクーヘンの“シャコティス(Šakotis)”等、たくさんの美味しい伝統料理を食べました。


留学中は、リトアニアの学生と資料館等を訪れたり、アクティビティをしたり、授業後にご飯を一緒に食べたりと、学びの時間も楽しい時間も一緒に過ごしました。日本に興味のある学生が多く、日本語を勉強していたり、アニメや日本文化に詳しかったり、話が盛り上がりました。時には英語がなかなか伝わらないもどかしさを感じることもありましたが、お互いに伝え合おう、分かり合おう、とする姿勢が大切だと学びました。この体験で、英語学習のモチベーションが高まったし、もっと積極的に海外の方と話したいと思いました。リトアニア語の簡単な挨拶を覚えて、実際にリトアニアの学生や店の定員さんにリトアニア語で挨拶しました。日本語と英語以外の言語で話すことは、私にとってはとても新鮮で、リトアニア語で挨拶した時に笑顔で返事をしてくださったことは、とても嬉しかったです。言語学の観点から、リトアニア語はインド・ヨーロッパ言語の中で、昔からの変化が一番少なく、最も古い特徴を残した言語で、興味深いと感じました。帰国後の発表会でもリトアニア語をテーマにしました。

 

この留学は、一言で表すと「充実」です。初海外の私にはすべてがとても刺激的で、学びも多く、興味や魅力をひかれるものも多く、11日間があっという間に感じました。リトアニアは町並みがきれいで、人も温かく、大好きな国です。異文化体験・交流の楽しさを改めて感じました。この留学を通して、次は長期留学にチャレンジしたいと決心しました。また、日本でも国際交流の場に参加したり、留学生と積極的にコミュニケーションをとったり、今の自分にできることをしていきたいと思っています。

 

最後になりましたが、今回の短期留学はたくさんの方の支援があって、充実したものとなりました。本当にありがとうございました。今後の大学生活も充実させて、英語教師という夢を実現させたいと思います。


 トラカイ島城

 授業()、リトアニアの学生との交流会()

シャルティバルシチェイ(左上)、ケプタ・ドゥォナ・ス・チェスナカイス(左下)

ツェペリナイ(右上)、シャコティス(右下)



ライスヴェス通り


KAUNASモニュメント前での集合写真



教英ではこれから以下の入試関連行事があります。すでに締め切られましたが、11月には広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)があります。教英で一緒に英語教育について研究してみませんか。在学生、スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2023114日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は111日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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2023/10/20

修士論文中間発表会を行いました

例年より少し遅くなってしまったのですが、先日修士課程2年生による修士論文中間発表会を行いました。先行研究をしっかりとレビューし、自身の研究の意義や必要性をしっかりと示すことができていたと思います。今回は中間発表ですので、研究手法についての説明の後に、現在の研究の進展状況と今後の予定も示してもらいました。






全員が全く異なる研究を行っているのですが、それぞれが自身のテーマに沿って着実に研究を進めることができているようでした。修士論文は131日に提出される予定になっています。残り3か月余りですが、大学院での学びの成果を十分に発揮して、満足のいく形で論文をまとめてもらいたいと思います!

 

現在の修士課程2年生は以下の研究テーマに取り組んでいます。いずれも挑戦的で、面白い研究がそろっています!

 

・ゲームプレイに対する動機に着目したDigital Game-based Language Learning語彙学習の観察

poetry writingにおける感情表現のプロセスに関する研究

English Language Haiku を題材とした高校生英語学習者の social reading

・トピックマネジメントに着目した指導による話すこと[やり取り]の能力に与える効果

・英語学習における動機づけの時系列変化とその要因

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。すでに締め切られましたが、11月には広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)があります。修士課程(博士課程前期)と博士課程(博士課程後期)の入学試験は2月に行われます。教英で一緒に英語教育について研究してみませんか。在学生、スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2023114日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は111日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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2023/10/05

後期がスタートしました!

夏休みも終わり、今週の月曜日からキャンパスに多くの学生が戻ってきました。灼熱の中で前期が終了しましたが、あれから約2か月経ち、景色もすっかり秋です。

 

 


3枚とも教英6階演習室からの眺めです。学生は教室で授業中です

後期には、教英と関わる専門的な授業として以下のような授業があります(他にも教養科目や教職一般に関する科目、語学の授業などがあります)。


1年生

・英語コミュニケーション演習Ⅱ

・英語教師のための音声学

・英米文化事情概論Ⅱ

 

2年生

・英語教材構成論

・英語学概説Ⅰ

・英語教育学概論Ⅱ

・英語語用法演習

・イギリス文学史講義B(文学部開講)

・英米文化事情概論Ⅳ

 

3年生

・コミュニカティブ・ライティングⅡ

・英語教師のための異文化理解

・英語教育評価論

・英語教育文法

・英語教育研究Ⅰ

・英語史(文学部開講)

 

4年生

・教職実践演習

・卒業論文

 

大学院生

・Academic Writing for Graduate Students in Education

・評価・研究法デザイン発展研究

・言語・コミュニケーション表現と学習材デザイン基礎研究(英語)b

・学力・コンピテンシーデザイン発展研究

・英語教育特別研究

 

 

後期も元気に楽しく学んでいきましょう!

 

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教師を目指してみませんか。スタッフ、在学生一同みなさんと一緒に勉強できるのを楽しみにしています!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

 

なお、教英では、2023114日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は111日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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2023/09/12

ただいま教育実習中!

教英では3年生の夏休みに教育実習を行います。今年度は、広島大学にある4つの附属に分かれて3週間の教育実習を行います。(本来は、各学生が2週間ずつ2つの附属で合計4週間の教育実習を行う形なのですが、まだコロナの関係でこのような形を取っています)

 

最近では、PCやパッド、電子黒板を使った授業は当たり前になりました。教英には電子黒板が設置されている教室があるので、実習前にその教室で授業の練習をしている学生もいました。管理人が教育実習を行った頃は、せいぜいラジカセからCDを流すか、教室に設置されているTVからビデオを流すぐらいだったでしょうか。

 

教英の教室にはLLLanguage Laboratory)教室時代に使っていた機器もまだ残っています(もう動きませんけど。。。)。カセットを使いながら聞き取りの練習をした世代の方は懐かしいのではないでしょうか。



英語教員はさまざまなICT機器を使いながら授業を行うことが今求められています。実習生も試行錯誤しながら授業に取り組んでいるようです。もう教育実習も後半ですが、充実した3週間にしてきてほしいと思います。

 

でも、どれだけICT機器が発達したとしても、あくまでもツールです。個々の生徒としっかりと向き合うということは忘れないようにしないといけませんね。

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教師を目指してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に勉強できるのを楽しみにしています!楽しい先輩もみなさんを待っていますよ!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

 

なお、教英では、2023114日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです(まさにICTがテーマのセミナーになります!)。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は111日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

英語教育オンラインセミナーについてのブログ記事




 

2023/08/24

令和5年度英語教育オンラインセミナーの詳細が決まりました(申込期間開始のお知らせ)

昨年と一昨年に好評いただいた本企画(「英語教育の最先端を知るセミナー」)ですが、今年度の詳細が決定し、申込期間を開始いたしました。今年度は、岩瀬俊介先生(学校法人石川高等学校・石川義塾中学校教諭・イノベーション推進部主任)と高杉達也先生(筑波大学附属中学校教諭)を講師としてお迎えします。

 
2023
114日(土)(広島大学ホームカミングデーの初日です)に1430分から1615分までオンラインにて開催予定です。本企画は、広島大学ホームカミングデーの中の1企画として広島大学教育学部英語文化系コースと広島大学英語教育学会の主催で実施されます。

昨年度も英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広い方にご参加いただきました。今年度も多くの皆様のご参加をお待ちしております。
 
申込期間は111日(水)までとなっております。今年度も皆様と英語教育について一緒に考える時間を共有できますことを楽しみにしています。





大学院新入生ガイダンスを行いました

学部に引き続き、大学院新入生ガイダンスも行いました。新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます! こちらは学部と違って、やはりみなさん大人の落ち着きがあります!学部から大学院にそのまま進学した人、一度学部を卒業してしばらく教員をしてから大学院に戻ってきてくれた人など様々です。各...