2018/03/30
そして新年度へ
卒業式・修了式は3/23(金)に行われましたが、なんだかそれがずいぶん昔のことのようです。
昨日、私はようやく卒業式・修了式で撮影した写真を卒業生・修了生にダウンロードできるように手配することができましたが(遅れてごめんなさい)、写真を現像(露出の微調整やトリミング)をする際に、一人ひとりの笑顔を見ながら、「そうか、これからこの笑顔に日常的に会うことはないんだなぁ」と感慨にふけっていました。
しかし卒業生・修了生は、それぞれの新しい場所で、その笑顔を開花させるはずです。ですから、さびしく思う必要はなく、彼ら・彼女らの健康と活躍を祈るばかりです。
と、書きながらも一方で、来週から新年度が始まります。
教英の学部・大学院にも新たなメンバーが加わります。
彼ら・彼女らの人生が充実するために、しっかりと教育活動に励み、その教育活動を支える研究活動と行政仕事をきちんとやらねばと思います。
2018/03/16
教英15の江澤隆輔先生が二冊目の著書『中学英語ラクイチ授業プラン』を出版!
以下は、教英OBからの心強いメッセージです!ますますのご活躍を祈念しております!!
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先日、明治図書出版社様から『中学校英語サポートBOOKSテーマ別英作文ドリル&ワーク』出版のお知らせをさせていただいた教英15の江澤隆輔と申します。このたび、学事出版株式会社様から拙著2冊目『中学英語ラクイチ授業プラン』を発売することとなりましたので、この場をお借りして報告させていただきます。
この「ラクイチシリーズ」は先日、日本アクティブ・ラーニング学会から非ICT部門で金賞をいただいており、対話的で深い学習を大いに期待できるものと確信しております。また、関西大学の田尻先生、富山高等専門学校の楽山先生のアドバイスもいただきながら執筆しました(3月末のワークショップで、直接田尻先生に本書をお渡しする予定です)。ぜひ、この記事を読んで、本書を少しでも知っていただけたらなと思います。
この本は、「ラクに楽しくイチ時間(ラクイチ)」をコンセプトにした、これまでにないタイプの授業プラン集です。ラクイチ国語、社会に続いて、シリーズ第3弾になります 。
教師生活をしていると、明日の授業準備が追いつかない、次の1時間を何とか乗り切らなければならない、といったピンチに陥ることがあります。その原因は様々ですが、急に授業の代行をお願いされた、部活や行事の担当で忙しい、試験実施直後で採点業務と並行している、生徒指導に時間を取られてしまった、などの理由があります。教員として採用された直後は、どの単元も初めて教えることになるので、授業準備が追いつかないことが私は多々ありました。そんなとき本書のようなプラン集が本当に役に立つと思います。
本書で紹介している「ラクイチ授業プラン」では、準備の手間が少なく、様々な切り口から1時間を実りあるものにできる授業プランを50本集めてあります。ラクイチ英語では各学年で使用できるプランと、全学年で使用できるプランで4つのパートに区分けして収録しました。この50本のプランは、福井県の中学校英語教員4名(10年ほど前に教英の大学院にいらした橋本秀徳先生にも協力してもらいました)の先生方にお声がけし、指導案とワークシートを持ち寄り、1年以上にわたり議論・校正を重ねたものです。
そんなラクイチ授業プランの条件は以下の3つです。
1.1時間で完結する
2.準備に時間がかからない
3.誰でも実践できる
この授業プランは、単に急場をしのぐだけではなく、もっと積極的な使い方もできると考えられます。例えば、教科書での学習を終えた後に発展課題・まとめや理解の確認として活用する、研究授業や体験授業会のときに実施する、クラスの学習意欲が下がっている時に気分を変えるために取り入れる、等、様々な場面で応用的に使うことができます。
さらに、それぞれの授業プランを素材(ソフト)と学習活動(ハード)の組み合わせとして表現してあります。それらの項目を入れ替えていくことで、新たな授業プランを発想することが可能です(発想を手助けするために、巻末にカードを付けてあります)。教職に就く予定の大学生・大学院生の方々にとって、このカードを使って授業を考えてみることは採用試験の模擬授業等に向けた良いトレーニングになるでしょう。また、カードをトランプのように重ねて、引いた素材(ソフト)と学習活動(ハード)を組み合わせて、即興的に授業を生み出すようなトレーニングも考えられます。このトレーニングのやり方に関しては、動画にしてYouTubeにアップしています(「ラクイチ」でYouTube検索をすると1分から2分程度の動画が4本出てきますので、参照してください)。
本書の役割は、主に2つに分けることができます。
1つは、「非常食」としての役割です。普段は職員室に置いておき、いざ時間がない、となればこの本を開いて、使えそうな授業プランを探してみてください。何かヒントが見つかるはずです。また、いくら急場をしのぐプランとはいえ、先生も生徒も笑顔で1時間を過ごし、授業のねらいが達成できるならば、それに越したことはありません。そのような気持ちで著者一同執筆しています。いわば「おいしい非常食」を目指したつもりです。また、収録したワークシートを先生方好みに「マイナーチェンジ」できるように、出版社(学事出版株式会社)のHP(http://www.gakuji.co.jp/)からすべてのワークシートを無料でダウンロードできるようにしてあります。
もう1つは「レシピ集」としての役割です。本書に載せている授業プランは、あくまで一例です。掲載された事例を参考にしながら、さらにアレンジを加えることができます。また、ソフトとハードの組み合わせを変えて、全く新しい料理(授業)を創作することも可能です。ぜひ挑戦してみてください。
生徒に英語の力をつけることはもちろん大切ですが、先生が授業を楽しむことも大切だと考えています。本書を通じて、忙しくも充実した毎日を送っておられる先生方が楽しく授業を進めるためのお手伝いができればと思います。また、本書を柳瀬先生に贈呈させていただきました。それに併せてチラシをお送りいたしますので、本書とともにご覧になっていただければ幸いです。
*書店の店頭に並ぶのは3月下旬を予定していますが、学事出版HPからなら現在注文・送付が可能です(送料無料)。ぜひ、お時間あるときにご覧ください。
ラクイチ授業研究会英語科代表
福井県坂井市春江東小学校 江澤 隆輔
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追記
江澤先生の『中学校英語サポートBOOKSテーマ別英作文ドリル&ワーク』は、すでに重版になったそうです。すごい!
2018/03/07
2月は逃げた
時々、「大学の授業は2月で終わりになるから、2月は暇でしょう」などと言われますが、授業が終わっても学年末ということもあり、2月は結構忙しい時期となります。
特に、卒業論文審査、修士論文審査、博士論文審査、大学院入試、学部前期入試などが立て続けにありますので教員は結構忙しくしています。
しかしそんな中で開かれた「教英追いコン」(卒業生・修了生を「追い出す」祝賀会)は抱腹絶倒の会でした。以下は最後に撮った写真ですが、これだけ幸せな時間を作り出してくれる教英生を私たちは誇りに思っています。
さて、以下は、学部三年生向けの授業の特別課題で提出されたAMさんによる文章です。
多くの人に読んでもらいたく思い、ここに転載します。
もっと早く掲載したかったのですが、文字通り「2月は逃げた」ので本日の掲載となりました。
伊藤穣一さんの言葉から考える教育
私が「英語教育とコミュニケーション能力」の授業を受けている時期にタイミングよく、「教育方法・技術論」という教職の授業の中で伊藤穣一さんという方を知る機会がありました。
恥ずかしながら私はその授業を受けるまで伊藤穣一さんの名前さえ聞いたことがなく、世界でこんなに大活躍している日本人がいることも知りませんでした。伊藤さんはマサチューセッツ工科大学のメディア・ラボの長を務めていて、ベンチャー企業家、テクノロジストなどとにかく幅広い分野で活躍し、常に何か新しいことを発見しようと試みている非常に興味深い人物です。
授業で見たビデオでは伊藤さんの経歴や活躍ぶりが簡単に紹介されており、ビデオ越しにではありますが久しぶりに目がくぎ付けになるような人物に出会ったような気がしました。「英語教育とコミュニケーション能力」の授業で考えたことを連想させられる場面や言葉に多く直面したうえ、もっと伊藤穣一さんという人物の生き方や考え方を知ることで教育に対する見方考え方もより革新的なものにできるのではないかと考え、興味深く思ったため、調べてみることにしました。
そこで今日は特に印象に残っている伊藤穣一さんの言葉を含むネット記事とTEDを紹介したいと思います。
ネット記事(東洋経済ONLINE)
TED
伊藤さんはネット記事にもTEDにも教育とラーニング(自主的な学び)の決定的な違い及びラーニングの重要性を述べています。伊藤さんにとっての「教育」とは与えてもらうもの、「ラーニング」とは自分でするものを指しています。
ラーニングを重視し、興味のある分野や関連テーマをとことん追求しオリジナリティを作っていくことに価値を見出すアメリカとは対照的に、日本は教育国家であると言います。縦割り社会で、いかに権威に従うことができる人間を育てられるかが重要視されている。日本人は建設的な議論ができない、クリティカルシンキングができないと言われる背景にはそういった社会が存在しているからではないか。未だに日本は先生や上司など、目上の人に対して自分の意見を主張し、反対することはかなり難しいし、クラスで反対意見を言ったり、少し変わった発言をするとすぐに変人扱いされてしまう。
私自身、この風潮が中高生の頃から大嫌いで、なぜこんなに便利で平和な日本で生きにくさを感じるのかを考える度に帰着する点がこの縦割り社会・同調性社会だった。伊藤さんがおっしゃるように実際にアメリカの大学生は議論をすることを厭わないし、目的意識を持って専攻を選び、自分に合わなかったら他の専攻を選択している。2年前にアメリカの大学に2週間滞在したが、現地の学生と自己紹介をするたびに、なぜ広島大学を選んだのか、なぜ教育学部を選んだのかという「学ぶ目的」をこれまでかと思うほど聞かれた。逆に同じ質問を彼らに聞き返すと、長々と夢を語ってくれた学生から“Just for my interest”(特にminorの場合)と一言で答えてくれた学生まで様々だった。“Just for my interest”なんて、日本の大学生の何パーセントがこういった回答ができるのだろう、と感じたのと同時に、彼らは本当に興味を持ったものを自ら専攻しているのだなと身に持って感じさせられた回答だった。
日本ももっとアメリカの大学のようにフレキシブルになってマイナーが取れたり、言論の自由がもっとオープンに認められるようになってほしいと思うところはたくさんあるが、理想論だけを語っていても何も始まらないので、私は伊藤穣一さんのTEDから学んだこの言葉”learning over education“を大切にして、少なくとも、子供たち(自分自身も)がlearningしている教室を築くことができる1人になりたいと考えている。
伊藤さんが言う、学びながら次のこと(次の目標や夢)を考え、それが現実味を帯びてきたら実践してみる(ただしプランBも用意しておく)、必要な時に必要なスキルやものを引き出せるようにするといった考え方も、ある小さな枠組の中に留まらないためのいい考え方だと思った。
以下は常に自分自身が成長していくために必要だと感じさせられた伊藤さんの言葉です。
(ネット記事)
余暇は酒を飲んで終わるのではなくて、自分のバリューを磨いたり、勉強して知識やスキルを磨いておくことが重要になってきます。
(TED)
I think it's about stopping this notion that you need to plan everything, you need to stock everything, and you need to be so prepared, and focus on being connected, always learning, fully aware, and super present.
2018/02/20
学んで「ためになったなぁ」と思わせることのできるような英語教育をめざしていきたい
以下は、学部三年生向けの授業「英語教育とコミュニケーション能力」を受けた学生さんの授業の振り返りです。
こういった考えが回りから潰されないこと、また自分自身で潰してしまうことがないことを祈ります。
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「どうして英語を学ばなければならないのか」「日本語で十分なのにわざわざ苦労してまで英語を学ぶ理由はなんなのか」英語が苦手だった私自身学生の頃なんども感じてきた思いであり、今の学生の多くも同じように疑問を抱いているに違いない。近い将来英語教育に従事することになる今の私にとっても避けては通れない問題である。今回の授業を通してその答えを考えるきっかけになるものを得ることができたように思う。以下にまとめていきたいと思う。
一つ目は「評価」のありかたである。実習の時から、授業中のいかなる活動もどのようにそれを評価するのかまで考えて行いなさいときつく指導を受けてきた。たしかに生徒の作品の出来栄えや問題の正解不正解など、ある程度目に見えて評価できるものを基準として生徒を評価することはたやすい。しかし全てを数値で推し量ることはできないにも関わらず、今では学校での成績がその人物の全てを表すように扱われている。各学校は進学率や学業成績などをもってその学校をアピールし学生を集めようとする。私の高校の同級生の中には、私立の大学への進学を強く望んでいたが、担任の先生から「私立に心が固まっているとしても国公立の入試を受けそこから考えなさい。」と言われ、望みもしない大学の入試を受けたものが何人もいる。その先生がどのような考えのもとこのような指導を行ったか定かではないが、その中には間違いなく、進学率をあげるという考えがあったのだと思う。学生自身も成績に関してのみ強く関心を持ち、成績を上げるために活動に取り組む、成績を上げるために提出物を出す、成績を上げるためにテスト勉強をする、このような考え方を誰しもが持っているように感じる。それまでの成績と入試が、高校や大学への合否を決める以上成績を求める考え方は当然のものであり、教師の立場から考えても、成績のためだとしても学生が活動や課題に取り組む中である程度の“力”がつく(ついたような気になる)のであれば、そうさせていればいい、といった考え方があるのではないかと思う。
このような経緯でついた“力”は一体なんのためになるのであろうか。何事もそうであるが、学びたい、上手くなりたいなどの向上心を持ち、悩み、苦労しながら取り組み体得したものでなければ、身にならない頭に残らない心に残らない。この授業で田尻先生の授業実践の動画を見たが、あのような環境でスピーチを行った学生たちは決してあの授業を通して学んだことを決して忘れないであろう。ただ英語を話せる、内容や構成の良し悪しなどの、数値では見えないものがそこには間違いなくあった。ただ教科書をなぞるようなスピーチの授業では得られないものがあったのだと思う。私たちが行う評価というものがいかに表面的なものであるのかということを学ぶことができた。現代の評価のあり方を深く鑑みながら、本当に生徒にとって必要な“力”がなんであるのか、という視点を忘れないことが大切であるということを学んだ。
二つ目は「感性」である。この感性を育てることを、未来の生徒だけでなく私自身忘れることのないようこころがけていかなければならないなと感じた。教科書の本文からはなかなか得られることのできない感覚をこれからも大切にしていきたいと思う。コミュニケーションの三次元的理解にもあったように、身体や言語だけでなく心もコミュニケーションの重要なファクターのひとつである。読書や映画などを通じて、言葉にならないような感覚を得る経験は今後必ず必要になるものである。知識や技術はいつでも取得することができるが、心を育てることは容易ではない。学校教育というものが、成績を得る、良い評価を得るためのもの、進学率をあげるという機械的なサイクルに入ってしまっている中、生徒の心、感性を育てるような授業を考えていく必要があると考える。私自身感性を忘れず、生徒にも感性をつけるよう心がけていきたいと思う。
時代とともに英語そのものも変化をし、英語に対する我々日本人のみかたも変化してきた。近年では、小学校で英語教育が始まるなど英語の熱はさらに増していくことが考えられる。そんな中、近年話題のオールイングリッシュの授業を通じて育ったのは、英語は話せるが中身や内容の乏しい生徒であるように感じる。さらにグローバル化がうたわれる中で今後は「役に立つ」英語や「実践的な」英語を教えることが求められる。しかし、学生の立場で考えるとなかなか使用する機会がない以上、「使わない→使わないから役に立たない→役に立たない」から学ばなくてもいいという考えに至っても仕方ないのではないかとも感じる。
今後は、英語を学ぶことそのものの楽しさや面白さ、それを通して得られる感動や心の動きに着目した英語教育を目指していきたいと思う。英語そのものをただ学ぶのではなく、英語学習を通じて得られる、日本語の深い理解や教養的な側面にも目を向け、学んで「ためになったなぁ」と思わせることのできるような英語教育をめざしていきたい。
授業を終えた一年生の感想
以下は、学部一年生向けの授業「英語教師のためのコンピュータ入門」を受けた学生さんの授業感想の一部です。
当たり前すぎて言うのが恥ずかしくなるぐらいのことですが、教室の内で閉じてしまう学びではなく、生きる上での糧となるような学びを育む授業をしなければと思います。
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この授業を受けて、日常生活においても大きく考え方が変わったように思う。それは自分の考えたことを素直に表現してもいいのだ、と思えるようになったことだ。これまでは相手の表情ばかりをうかがって、思ってもいないのに相手の意見に賛成したり、目立たずに話を終わらせようとしたりしていた。この授業で、自分なりの考えを発言することで自分の間違いに気づき、新たな視点を見つけることができた。
この授業のまとめとして、自分に言い聞かせておきたいことは、自分を過信しないこと、かといって難しいことをあきらめることで自分自身を見限らないこと。この2点だと思う。
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私はこの授業を受けるまで大学に入学できたことに満足し、前期を終えて単位が取れていたことに安心して後期も似たように過ごすのだろうと思っていた。しかしこの授業を受けてこのままではだめだと思った。またこのように単位だけ取得してあっという間に大学生活が終わってしまってはもったいないと感じた。
私達の生きる時代はAIに取って代わられることが懸念されている時代であり、私達の世代は明治時代に努力してきた人々を一代目とし、第二次大戦後の復興をなしとげた人々を二代目としたときの三代目である。私達は呑気に大学生活を送るのではなく自分で何が必要かを見極め学び続ける必要がある。
教師になるためには人間性だけでなく英語力があるということが大前提であるということ、正しい発音の練習が大事であるということを改めて実感することができた。自分たちはまだ一年生だからと甘えるのではなく努力しつづけなければならないと感じた。TEDの動画を観たときに英語を聴いて英語のまま理解するという練習がまだまだ必要だと痛感させられた。これからも英語の面白い動画を観て、内容を楽しむだけでなく英語を聴き取る練習をしたり初めて知った英語表現や好きな英語表現を見つけたりしたいと思った。
今まで教科書や試験などのリスニング教材しか聴いてこなかったがTEDのような面白い動画を聴くということを知れてより充実した練習ができると感じた。Graded Readersを読むことで単に英語を読むのではなく英語を読んで面白いと感じて笑ったり、こういうことかということがわかって怖くなったり、主人公に感情移入して悲しくなったり怒りが湧いたりする感覚を経験することができた。また教科書の例文には無いような英語表現を見つけて意味がわかって楽しくなることができた。この授業で学んだことや驚かされたこと、また課題をやることで感じたことや得られたものを忘れずこれからの大学生活を充実させたものにできるようにしたいと思う。
2018/02/13
学部2年生が留学説明会を開催しました
昨年、エディンバラ大学へ留学した学部2年生が、今年の4月に新たにエディンバラ大学へ留学予定の1年生のために、留学説明会を開いてくれました。クレジットカードやキャッシュカードに関するアドバイスから始まり、通学、携帯電話、防犯、気候、持っていく荷物、帰国する際の荷物の配送、エディンバラ大学での生活の様子など、とても幅広く説明をしてくれました。また、おすすめのお店やカフェ(そしてメニューも!)、旅行先などについても実体験に基づいた話をしてくれ、1年生にはとても参考になったと思います。
2年生は様々な楽しい経験をしてきてくれたようで、そのことが1年生にも伝わったと思います。これから、1年生はいよいよ本格的に留学の準備を進めていくことになります。1年生もぜひいろいろな経験をしてきてほしいと思います。それにしても、イギリスのチョコレート、ついつい食べ過ぎちゃうくらいとても美味しかったみたいですよ。
教英は伝統的に学年間の関係がとても密接で、こういった企画を学生が主体で行ってくれることは、とても大きな強みです。みなさんも、教英で一緒に学びませんか。
西原貴之
2018/01/31
外務省支援のプログラムで東ティモールに行った学部3年生の手記
以下は、外務省支援のプログラムで東ティモールに行った学部3年生のAさんの手記です。約10日間に過ぎませんが、確実に彼女の世界は広がり色彩も豊かになったと思います。若い皆さん、(いや管理人のような中高年の人間も)どんどん世界を広げて柔軟な心をもてるようにしましょう!
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東ティモールで教わった大切なこと
私は、昨年の11月に対日理解促進プログラムという外務省が支援するプログラムに参加し、約10日間東ティモールへ行ってきました。今私の記事を読んでくださっている方の中には、東ティモールと聞いて「どこ? アフリカ? 紛争で危なくないの?」といった疑問が浮かんでいる方も多いと思います。だからこそ、こういった場で私が実際に現地で経験したことや感じたことを共有し、東ティモールについて少しでも多くの方に知っていただけることを大変嬉しく思います。
まず本題に移る前に、東ティモールの情報と東ティモールに行くまでの経緯を簡単に書きたいと思います。東ティモールは、地図でいうとインドネシアとオーストラリアの間に位置する国で、面積は岩手県とほぼ同じくらいの大変小さな国です。また、2012年に独立したばかりのアジアで一番若い国でもあります。「独立したばかりの国へ行って危なくないの?!」と何人もの友人が心配してくれましたが、私たちが滞在した首都ディリは至って平和で、10日間の間に身に危険を感じたことは一度もありません。南国特有のゆったりとした雰囲気で、きちんと気を付けてさえいれば、現在のヨーロッパよりも治安がいいのでは、と感じてしまうほどです。
東ティモール渡航へ至った経緯は、対日理解促進プログラムが提供する派遣国の中で、旅行では行けない国、かつ未知な国を選ぼうといった不純な動機がきっかけです(笑)。なので、私自身も渡航が決定する前まで正直東ティモールがどこに位置しているかも無知でしたし、人生で東ティモールへ行くことになるなんて思ってもいませんでした。しかし、知らなかった国、未知の世界だったからこそ10日間という短い滞在期間の間にここには書ききれないほど多くのことを感じ、日本ではできない体験、出会いに恵まれることができました。
その中でも、私の中で特に印象に残っているエピソードを共有させていただこうと思います。
プログラム中、東ティモール唯一の国立大学にて現地の学生とディスカッションをする機会がありました。その中で学生に聞かれた質問の多くは、日本の学校の環境についてでした。「授業中に発表する機会はあるのか」、「教室にプロジェクターはあるのか」といった私たち日本人からすると当たり前すぎて質問しようとも思わない事柄ですが、そういった質問を受けるたびに、私は「ここには日本の当たり前が存在しない、もし存在するとすれば極めて贅沢なことなのだ」と徐々に感じるようになりました。
何かと日本の教育は国内で批判されがちで、私自身もついつい悪いところばかりに目が向き、与えられた環境に感謝するということを完全に忘れていました。私たちは机やいすの整備はもちろん、寒すぎる・暑すぎるくらい冷暖房が効いた環境が提供されているのにも関わらず、授業中は変な恥ずかしさや周りの雰囲気に流され、どうも自分の意見を言えない、時には居心地が良すぎて居眠りをするなんて、あまりにも恵まれすぎなうえ、与えられた環境を無駄にしていると感じました。
日本の義務教育の教科書無料配布についてディスカッションのグループのメンバーに話した後のあの学生の驚きの表情と反応は忘れられません。東ティモールでは、まだまだ学べる人が限られており、国立大学でさえ、気温30度を超える中冷房無しで学生が熱心に授業を受けています。また、キャンパス見学中に目を輝かせながら話しかけてくれた日本語を勉強中の学生、私たちのプレゼンテーションをメモを取りながら興味深い様子で聴いてくれた姿、助産師になる夢を語ってくれて仲良くなった学生(写真)のことを思い出すと、私も彼らのエネルギッシュな姿勢に負けてられないと奮起させられるとともに、与えられた環境を無駄にしてはいられないという風に思うようになりました。
また、東ティモールの人たちは人とのつながり、特に友達や家族、近所との繋がりをとても大切にしている印象を受けました。実際に、ホームビジットの際に受け入れてくれた一家も週に一度親戚で集まり、ご飯を食べたり、何か起きたときにはすぐに助け合うみたいです。
こういった温かみのある人とのつながりも、多くの日本人が忘れかけている幸せではないでしょうか。
このように、熱い思いを持つ若者や人の温かさに触れて、何か自分の中で忘れていた大切なものが甦ったような気がしました。
たしかに東ティモールの空港から大学に至るまで、全てのものがまだ開発途中という感じはありますが、私は東ティモールで出会った人に対してかわいそうだと思ったことは一度もありません。なぜなら、子供たちや同世代の学生の目がいつも輝いていて、皆が与えられた環境の中で、より良くしていこうと、協力して国を作っているのが身に染みて感じられたからです。日本を含む外国政府が支援する建設途中の橋やキャンパス、ごく一部の人しか買うことができないであろう高価な大量の輸入食品を見て、一つの国として成立し、自国民で国を営んでいくことの難しさ・壮大さも肌で感じました。
5年後、10年後にまた東ティモールを訪れたいと考えています。今後どんな発展を遂げるのかが非常に楽しみです。ですが、あの手つかずの美しいビーチと人々の温かさ、キラキラした熱い若者の姿はどんなに経済発展を遂げても変わらないでほしいと願うばかりです。私自身も何か切羽詰まったり、独りよがりになりそうな時こそこの経験を思い出し、人とのつながりと思いやりを忘れず、与えられた環境を最大限に活かそうとする、向上心のある人であり続けたいと思います。
追記:
2/2(金) 18:30~19:30に、広島大学の学生プラザにて東ティモール及びタイの報告会を行います。
名物東ティモールコーヒーも試飲いただけるので、興味のある方はぜひいらしてください!
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