2018/04/02

「小・中学校英語教育セミナー in 広島」に参加した(新)学部2年生M君の感想


以下は、学外のセミナーに参加したM君の感想です。

管理人はこういったすぐれた学外セミナーに学生さんが参加することをどんどん進めています。

最近の学生さんは、少し内向き傾向が強いのか、思ったほどに参加してくれませんが、こういった生の声をきっかけにもっともっと参加してもらえればと思っています。





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3月25日(日)に、比治山大学で開催された小・中学校英語教育セミナーに参加してきました。以下は私が見出した“気づき”を自分なりにまとめたもので、少しでも多くの方と共有したいと思い、述べさせていただきます。

講師の先生方、素敵な時間を設けていただき、本当にありがとうございました。


■新しい時代に求められる学び

大牛先生から、新学習指導要領と今後の課題についてのお話がありました。予測不可能な未来が待ち受ける中、「生きる力」(曖昧で漠然とした言葉のようにも思えます)を身につけさせることが求められます。特に印象に残っているのが、以下の2点です。

①「学びの地図」としての役割
   これは、全ての人−ここでは、生徒や教師だけでなく、社会に生きる人々も指す−が同じ方向への指針となるとおっしゃっていました。私の学指導要領に対する捉え方がそれまでの、どこか遠い存在のように感じていたものが、ぐっと身近なものに思えました。

② 小中連携のリレー
 各学校段階のつながりは、さらに重要視されてきます。セミナーの講師の先生方が繰り返しおっしゃっていたことが、「ゴール」を意識するということでした。小学校の教員ならば生徒が中学校の卒業を迎える際に、どんな姿なのかを想像すること。中学校の教員ならば、高校卒業時の生徒の姿を。

 大牛先生は、大切なことは“つながり”に配慮し、「小学校でやっているから、中学校でも(当然のように)できるだろう」という勝手なイメージや憶測を抱くことが問題だとおっしゃっていました。


■小学校の実践

細川先生による小学校の授業実践の紹介は、特に「生徒と英語を近づける」ことに焦点が置かれていたように思えました。新出語句に関して、生徒が“慣れ親しんだ”ものになるよう、写真などの図を有効活用しているそうです。印象的だったのは言語活動の指導をする際、


説明 → 練習 → 活動


というプロセスをたどるのではなく、


やりとり(教師と児童)→ やりとり(児童同士)→ 説明(分からない・理解できない部分や修正箇所など)→ やりとり(児童同士)


というプロセスを経ることで、児童が英語を実際に“体験・経験する”時間を意図的に設けていました。さらに日頃の授業の積み重ねのおかげもあり、児童はALTとの簡単なQ&Aを即興で行えるほど相手の言ったことを理解し、自分なりの思いを口にできている姿に驚きました。


■中学校の実践

前回の広島で行われた達セミで初めて胡子先生にお会いして以来、私は先生の授業と生徒の姿・姿勢に非常に感銘を受け、あの時感じた“衝撃”は今でも忘れられません。胡子先生による中学校の授業は、まさに先生と生徒が共に作り上げていると表現できます。日頃から間違いを認め合う集団作り、徹底した帯活動による基礎力の定着、先生が活動後は生徒から“I’m finished.”の反応を待ち1人1人と「心」を繋いでいるなど、詳細に至るまでこだわりを感じました。以下は、先生のおっしゃった言葉です。

①「英語を話すことができても、(生徒自身に)心がないと伝わらない。」

  私の言葉で申し上げますと、ただfluency(流暢さ)を備えた生徒の育成を目指すのではなく、「伝えたいことがある」というニーズを生み出すことが重要だとおっしゃっている気がしました。生徒の人間的教育に真摯に取り組まれている先生だからこそ、この言葉に深みを出せるのだと思いました。

②「生徒に何をしてあげられるか、という気持ちを大切にしています。」

 私は、 生徒の得意なところをより伸ばし、弱点を分析・補強することは容易なことではないと思います。ですが教師と生徒の信頼関係を築くことに胡子先生が成功していることは、改めて配布資料に掲載されている学力テストの結果や生徒を対象としたアンケート結果から明らかです。


■「プロ」を目指して

 今回のセミナーを通して、中嶋先生のお話が最も印象に残っています。レジュメなし、メモを取らないという状況で、一言一句聴き逃さないように努めました。記憶を頼りに、ポイントをまとめてみました。

 中嶋先生は“普通の教師”と“プロ教師”という言葉を使っていらっしゃいました。ここで敢えて違いを明確にしたことで、今後自分が目指すべき姿が少し見えた気がします。特に授業作りに関して、発問例を踏まえながら紹介していただきました。実際に全国のいくつかの小・中学校の授業の映像を見せていただき、先生のお話の内容がイメージと共に理解することができました。また「プロ教師」が指摘する発問についてのお話では、私たちが特に気にしないところに思考を促す手がかりがことを示していただき、新たな“視点”を見いだすことができました。今後、授業や教育実習に活かしていきたいです。

先生は「授業とは、自立した学習者と生徒の心を育てる時間」とおっしゃっていて、先生のお話と共にいつまでも忘れないようにしたい言葉だと強く思いました。

学んだことは上記以外にもたくさんありますが、今回は以上にさせていただきます。私は実際に自分の目で見て、肌で感じることでしか見出だせないことがあると思うので、セミナーには機会を有効活用して積極的に参加すべきだと感じました。これからも、自分の世界(見地)を広げていこうと思います。

私の拙い表現ではありますが、これを読んで「参加したい」と思う人が増えることを祈っています。



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