2023/08/09

目下、実験中です!

学生の長期休暇中に教員は自身の研究を進めることが多いです。管理人も現在、学生のみなさんと島津製作所のご協力のもと、3年に一度の恒例の調査を行っています。

 

今回は脳機能計測装置を使って、調査参加者が英語の文学作品を読んでいる際の大脳新皮質(主に前頭葉)の活性状況を調査しています。



写真の左側にあるものを調査参加者にかぶってもらった状態でリーディング課題を行ってもらいます。(ちなみに右側の銀色のボックスはこの装置の本体です。)奥に見えるモニターに課題を映します。調査参加者はそのモニターの前に座って、課題を行います。

 

この装置は、近赤外光が血中ヘモグロビンに吸収されやすいという特性を利用したNIRSと呼ばれる方法を使っています。赤いテープが貼ってあるプラグから近赤外光が出て、頭皮を通して大脳新皮質に照射されます。そして、近赤外光は跳ね返って元の方向に戻ってくるという特性があるそうなのですが、それを青いテープが貼ってあるプラグでキャッチします。課題を行っている最中に血が多く集まっている箇所(つまり、その課題を行う上で大切な働きをしている箇所)には当然ヘモグロビンも多く集まっていることになるので、その部分に関しては戻ってくる光の量が少なくなります。こうして、ある特定の課題を遂行している際に、どの部分がどれぐらい働いているのかということが分かるという仕組みになっています。

 

実験が終わり次第、データの解析に入ります。どんな結果が出てくるのか、とても楽しみです。


 調査風景


教英スタッフは様々なユニークな研究を行っています。また、学部生も大学院生も王道の研究から尖った研究まで、みんなそれぞれが様々なテーマの研究を行っています。教英で一緒に英語教育について研究してみませんか。スタッフ一同、みなさんと一緒に学び、研究できることを楽しみにしています!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

教英大学院の論文指導はこんな感じ!

教英の大学院では、毎週 1 回、英語教育学特別研究(通称「特研(とっけん)」という授業を行っています。これは、院生が毎週 1 名、自身の研究について発表し、他の学生や教員からコメントや助言をもらいながら、研究(修士論文や博士論文)をよりよいものに仕上げていくというもので、いわゆる...