2025/09/24

詩人を招いて英語教育ワークショップを行いました!

少し前になってしまいますが、カナダ出身の詩人Liam Coadyさんを招いて、英語詩を取り入れた英語教育の可能性について学ぶワークショップを開催しました。今回、そのワークショップに参加した学生に記事を寄せてもらいました。

 

 

 

710日に「英語学習における英語詩の言葉遊び」というテーマで、詩人であるカナダ出身のLiam Coadyさんを招いたワークショップが行われました。教英の1年生5人、2年生5人、4年生3人が参加しました!Liamさんのパワフルな音読や話し方に学生たちは引き込まれ、すごく楽しい時間を過ごせました!

 

まず最初にBilly Collinsの詩を鑑賞し、気になった表現や好きなポイントを見つけました。

 

次に、実際に詩を作ってみる活動を行いました。歌詞のない音楽を聴いて想像した単語をnouns(名詞)verbs(動詞)senses(形容詞など)に分けて書き出します。その後、他の人が書いた単語の中から、気に入ったものを3つ付箋に書き、それらをさらに他の人と見せあいながら気に入ったものを交換します。手元に残った3つの言葉をつなげて、1つの文章を作ります。全体で共有して、好きなものを選んでオリジナルの詩を作ります。

 

同じ単語を使っても、人によってつなげ方や詩の雰囲気が異なっていて、それぞれが作った詩の面白さを共有するのが興味深かったです。

 

学校現場で詩を導入することのメリットやデメリットについてもお話をいただき、教育現場で詩的な活動を導入する可能性についても考えることができました。上で述べた詩を作るアクティビティは、日本の「いつどこで誰が何をしたゲーム」に似ている部分がありました。中学校や高校の英語の授業で似たようなゲームをすることも楽しそうだと視野を広げられました。普段より深く詩に関わり、新鮮な気持ちで新たな発見をすることができた時間でした。

 

 




大変有意義な時間となったようでうれしい限りです。日本とは違い、特にヨーロッパでは文学的な活動は英語教育の中で有機的に取り入れられています。国際社会では、日本人は創造的な言語使用に慣れ親しんだ人たちと英語でコミュニケーションを行うことが求められます。日本の英語教育の中にこのような創造的な側面をどのように取り入れていけるのか、われわれスタッフも含めて考えていかなければならない問題ですね。

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教育について研究をしてみませんか。今回のワークショップで扱ったようなテーマを専門にしている教員もいますので、英語教育について広く探求することができます。みなさんと一緒に学び、研究できるのを楽しみにしています!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2025111日(土)にホームカミングデーの1企画として、1730分から19時まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は1029日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 



2025/09/09

教英の大学院生が全国英語教育学会で研究発表を行いました!

日本には英語教育関係の学会がいくつかありますが、全国英語教育学会はその中で最も歴史と権威のある学会の1つです。先月になりますが、教英の大学院生が研究発表を行いました。貴重な意見交流もできたとのことで、大変うれしく思います。今回、研究発表を行った池田泰士さんにブログ記事を寄せてもらいました。

 

 

教英ブログをご覧の皆さま

 

こんにちは。大学院修士課程1年の池田泰士と申します。今回、全国英語教育学会第50回記念埼玉研究大会で発表をさせていただきました。

 

発表した内容は、私の卒業研究に関するものです。この研究では、私自身が教育実習時に抱いた、「授業中に教師から訂正があった際、生徒はやる気がなくなったり、嫌な気持ちになったりするのか」という素朴な疑問を検証しました。

 

今回の学会発表では、英語教育に関心のある全国の方々に自分の研究を知っていただき、内容に関する意見交流をすることができました。自分自身、全国学会で発表できると思っていなかったので、とてもいい機会になったと感じています。ゼミでご指導いただいた先生、一緒に卒業研究を考えてくれたゼミ生、調査に協力していただいた中学校の先生方や生徒の皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

私自身、修了後は中学校の英語科教員になる予定です。これからの研究活動でも、実際の教育現場の悩みや疑問を解決し、少しでも将来の自分のため、そして学校英語教育のためになるように頑張っていきたいと思います。

(会場の様子①)
 

(会場の様子②)

(会場の様子③

 

 

研究をよいものにするためには、学会のような場で研究発表を行い、学外の様々な方と意見交換をすることが不可欠です。これからも、積極的に研究発表を行い、自身の研究をよりよいものにしていってもらいたいと思います。研究発表お疲れさまでした!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教育について研究をしてみませんか。教英では、研究テーマや研究方法は学生が自由に決めることができます!スタッフが研究テーマに沿ってアドバイスしますので、安心して自分の関心に沿った研究を行うことができます!王道研究、中間領域的研究、マイナー領域研究、新しい研究、いずれも大歓迎です!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2025111日(土)にホームカミングデーの1企画として、1730分から19時まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は1029日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。



2025/08/29

教英生がWestern Carolina UniversityとUniversity of Oklahomaの学生と合同ワークショップを行いました!

少し前になるのですが、Western Carolina UniversityWCU)の学生が広島大学(HU)を訪問した際に、教英生と合同でCreative Communicationに関するワークショップを行いました。また、University of OklahomaOU)の学生とはオンラインで異文化交流の授業も行いました。今回、2つのワークショップにサポーターとして参加した学生に振り返りの記事を書いてもらいました。

 

 

 

5月下旬に、Western Carolina Universityと教英が共催した「Creative Communication」に関するワークショップに、サポーターとして参加しました。今回のワークショップでは、両大学の学生がグループを組み、創造性を生かしたデザインタスクや異文化コミュニケーションに関する課題に、英語でコミュニケーションを取りながら取り組みました。

 

また、ワークショップの前後にアンケートを実施し、その結果を分析することで、自身の卒業研究に役立てる貴重な機会となりました。

 

私は、今回のワークショップで使用したワークシートの一部の作成に携わりました。具体的には、WCUの学生とHUの学生がそれぞれ異なる日本の伝統文化について書かれた英文を読み、それをもとに議論しながら文化的理解を深めるタスク用のワークシートを制作しました。


ワークシートを作成する際には、特にWCUの学生が日本文化をより理解しやすくなるように、英文中に登場する日本文化に関連した語句をピックアップし、それぞれに対応する写真を添えて紹介する工夫をしました。

 

WCUの学生とHUの学生が英語でコミュニケーションを取る様子を観察する中で、いくつかの印象的な気づきがありました。まず感じたのは、WCUの学生の発言回数の多さです。英語が母語であることがその一因かもしれませんが、それに加えて、タスクのテーマに対する知識の豊富さや積極的な姿勢も影響しているように感じました。また、ジェスチャーやイラストを使って非言語的に伝える工夫も見られ、円滑なコミュニケーションが図られていました。

 

さらに印象的だったのは、WCUの学生もHUの学生も、お互いの文化や国、そして相手自身のことについて積極的に質問し、知ろうとする姿勢が見られたことです。単なる言語のやり取りにとどまらず、異文化理解への関心の高さがうかがえました。

 

加えて、私は今回のワークショップとは別に、オクラホマ大学(OU)の学生とHUの教英1年生によるオンライン授業にも参加しました。この授業では、日本とアメリカの偉人に関する英文または和文を読み、それをもとに誰のことかを推測するというアクティビティが行われました。OUの学生は和文、HUの学生は英文を読み進めたため、言語面での難しさもあったかと思いますが、お互いにわからない部分を補い合いながら、協力して答えにたどり着いている様子が印象的でした。

 

このように海外の大学生と直接交流できる機会は非常に貴重であり、多くの学びと気づきを得られた、非常に有意義なワークショップとなりました。

 

 

 

たくさんの学びがあったようで大変うれしく思います。これからも海外の大学の学生と教英生の合同イベントを企画していきたいと思います!

 

以下はWCUの学生との合同ワークショップの様子です。両校の学生にとって大変有意義な時間となりました!


 

 





教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教師を目指してみませんか。教英では様々なイベントが企画・実施されており、充実した学生生活を送ることができます!スタッフ在校生一同、一緒に勉強・研究できるのを楽しみにしています!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2025111日(土)にホームカミングデーの1企画として、1730分から19時まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は1029日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


 

2025/08/18

オープンキャンパスには多くのご参加をありがとうございました

 8月8日(金)に教英のオープンキャンパスにご参加いただき、ありがとうございました。たくさんの高校生のみなさんに参加いただき、スタッフと学生一同大変うれしかったです!


今年度はカビール先生と3年生、2年生の教英生が教英とはどんなところかいろいろと紹介をしてくれました。教英のイメージがつかめてもらえたのではないかなと思います。模擬授業も体験してもらいました。大変な盛り上がりでした!在校生、スタッフ一同、みなさんと一緒に教英で勉強したり遊んだりできるのを楽しみにしています。ご参加いただき、ありがとうございました!







教英ではこれから以下の入試関連行事があります。参加いただいた高校生のみなさんと関係するのは11月と2月になります!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2025111日(土)にホームカミングデーの1企画として、1730分から19時まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は1029日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。



2025/08/05

令和7年度英語教育オンラインセミナーの詳細が決まりました(申込期間開始のお知らせ)

毎年好評いただいている本企画(「英語教育の最先端を知るセミナー」)ですが、今年度の詳細が決定し、申込期間を開始いたしました。今年度は、石原健志先生(大阪星光学院中・高等学校教諭)を講師としてお迎えします。以下のテーマでご講演をいただきます。

 

いち英語教師としてどう英語に向き合っているか―言語学・英語学・SLAから「what to teach」を問い直す

 

2025111日(土)(広島大学ホームカミングデーの初日です)に1730分から19時までオンラインにて開催予定です。例年と異なり、今年度は夕方の時間帯の開催となりますので、ご注意ください。本企画は、広島大学ホームカミングデーの中の1企画として広島大学教育学部英語文化系コースと広島大学英語教育学会の共催で実施されます。

 

昨年度も英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広い方にご参加いただきました。今年度も多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

申込期間は1029日(水)までとなっております。今年度も皆様と英語教育について一緒に考える時間を共有できますことを楽しみにしています。




2025/07/30

教英生はただ今試験期間真っ只中です!

広島大学は84日(月)から夏休みとなります。それまでの直前の1週間は第2ターム(66日(金)~81日(金)まで)に履修した科目の試験期間です。すべての授業で試験があるわけではなく、授業によっては期末レポートや期末プレゼンテーションなどで評価される科目もあります。

 

いずれにせよ教英生はこの時期は大忙しです。しっかり復習をして、乗り切ってほしいと思います!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で英語教師や英語教育研究者を目指してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に勉強や研究ができるのを楽しみにしています!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)






2025/07/17

教育実習観察(くっつき)のガイダンスを行いました!

広島大学教育学部では、中高の教員免許を取得する人は3年次に教育実習に行くカリキュラムになっています(高校の免許だけを取る人は4年次に教育実習に行きます)。それに先立って、そのおよそ1年前に附属学校を2日間訪問し、教育実習を行っている3年生の先輩に「くっつい」て、教育実習を体験する教育実習観察という授業が設けられています。この授業は、「教育実習の様子を知る」ことと、「1年後の教育実習に向けて自身の課題を見つける」ことを大きな目標としています。今回、教育実習観察へ行く2年生を対象に、ガイダンスを行いました。

 

教英では、教育実習観察への参加あたりから、一気に専門的な学びが本格化していきます。1年後の教育実習本番に向けて、しっかりと準備をしていきましょう!

 

(みんなスーツで臨んでます!)


なお、教英をはじめ広島大学教育学部では教育実習についてはとても手厚いカリキュラムが組まれています。

 

1年前期:教育実習入門

大学へ入学してまだ間もない時期ですが、附属を訪問し、高校時代まで受けてきた授業を教師の視点から眺めることを学びます。

 

2年夏休み:教育実習観察今回のガイダンスはこれ!

1年後に教育実習に行くことになる2年生が、3年生が教育実習を行っている時期に2日間附属を訪問し、先輩の教育実習の様子を見学します。

 

3年前期:教育実習指導←前回のブログはこれ!

教育実習本番に向けての事前指導になります。1つの附属を3日間訪問し、授業の観察や分析の仕方、教材研究の留意点、指導案の書き方や評価の仕方について、具体的に学びます。

 

3年夏休み:教育実習(中学校と高校の免許を両方取る人)

附属へ行き、実際に授業を5時間ほど行います。2つの附属でそれぞれ2週間、合計で4週間の教育実習を行います。

 

4年前期:教育実習(高校の免許のみを取る人)

1つの附属へ行き、2週間ほど教育実習を行います。ただ、教英では中学校と高校の免許を両方取る人がほとんどなので、ほぼ全員が3年生の夏休みに教育実習に行きます。

 

4年夏休み:小学校教育実習

教英では1学年で5名程度という制限がありますが、小学校の免許を取得することもできます。小学校の免許を取る人はこの時期に2週間ほどの教育実習を行います。

 

4年後期:教職実践演習

教育学部での4年間の学びを総括し、これから教師になる上で、どのようなことをさらに学ぶことが必要であるのかを考えます。

 

教英では、これから以下の入試関連行事があります。英語教師になることを目指して頑張っている仲間や先輩と学び合いながら、英語教師を目指してみませんか。みなさんと一緒に勉強できることをスタッフ、在学生一同楽しみにしています!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

詩人を招いて英語教育ワークショップを行いました!

少し前になってしまいますが、カナダ出身の詩人 Liam Coady さんを招いて、英語詩を取り入れた英語教育の可能性について学ぶワークショップを開催しました。今回、そのワークショップに参加した学生に記事を寄せてもらいました。       7 月 10 日に「英語学...