2016/04/13

180分授業(4ターム制)が本格的に始まりました







広島大学は従来、前期と後期それぞれ90分の授業を15回行う形で授業が行われていましたが、今年度から一年間を4つのタームに分けて、180分の授業を8回行う制度が本格的に導入されました。

もちろん(途中で一度の休憩はあるとはいえ)180分も一方的な講義をしてしまうと、学生さんの集中度は続きませんから、各教員はそれぞれに工夫を凝らしています。


私 (教員Y)が本日行った学部三年生向けの授業(基本的に英語で講義)は、以下のように行いました。


(1) 予習:授業スライド(および授業サポートホームページ)を読んでから教科書を読む。わからない箇所は辞書などを使ってきちんと理解しておく。
(2) 授業: 90分を一単位として以下のように進める。
(2a) 最初の60分で、英語講義+教科書再読+周りと理解の確認+質疑応答の短いサイクルを何度か繰り返す。
(2b) 最後の30分で、テストに類した問題を問う。
(2b1) 15分間で問いに英語で答案を作成。
(2b2) 次 の5分間で周りの人とお互いの答案を検討する。
(2b3) 最後の10分で初めて教科書を見て自分の答案を検討する。答案は評価の材料として回収します。
(3) 復習:その日に学んだ章を何度も音読する。授業で問われた問い、およびそれに類する問いに、もう一度教科書を見ずに解答した後で、その解答を、教科書を見ながら検討する。


教科書再読

隣の人と理解の確認

自分なりの英語答案作成
(質問に答えるためTAも巡回中)




本日は回収した答案に、授業の感想を書いてもらいましたが、ほとんどが好反応でした。




予習⇒教科書にない例を補っての英語講義⇒教科書の再読⇒隣の人との意見交換での再理解⇒教室全体での質疑応答のサイクルを何回か繰り返した上で、自分なりの英語答案作成⇒隣の人の答案との比較⇒教科書を再読しての答案推敲のプロセスを経ることがよかったようです。


また予め授業で使用するスライド(パワーポイント)をBb9という電子システムからダウンロードしてさらに印刷しておいて授業中のノートとして使えるという点も好評だったようです。


これからも少しずつ工夫をこらしながら、授業改善を図ってゆきたいと思います。




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