アメリカのフロリダ州にあるウォルトディズニーワールドでキャストをしながら留学している教英4年生に生活の様子を記事にしてもらいました。ディズニーランドで働きながらの留学なんて、まさに「夢」のような話です!
現在、私はアメリカ・フロリダ州のウォルトディズニーワールド(WDW)でキャストとして働く留学プログラムに参加しています。アメリカにきて約3ヶ月が経ち、サマータイムの終わりも経験し、こちらでの生活にもすっかり慣れてきました。今回は、普通の留学生活とは若干異なるであろう私の留学体験を紹介していきます。
まず、留学プログラムについてです。このプログラムは大学生協とバレンシア大学、ディズニーが提携して執り行っている約半年間のプログラムです。プログラムの構成としては、3時間の対面クラスが週に2回とオンラインクラスが週に1回、WDWでのキャストとしてのインターンシップ経験からなっています。クラスは、リーダーシップとビジネスマネジメントの2種類あり、ディズニーでのキャストとしての体験とも密接に関係する内容になっています。これらのクラスは直接的に教育と関係する訳ではないですが、学級の経営や学校組織として働く上で役立ちそうな知識や動機づけやエンゲージメントを高める方法などを学ぶことができます。リーダーシップを担当している先生は以前ユニバーサルスタジオオーランドで働いていた経験もあり、とても面白い話を聞くことができます。私は1年時からこのプログラムに応募してきましたが、コロナの関係で延期が続き、4年時の現在参加する運びとなってしまいました。そのため、必修科目の関係で休学をして卒業を遅らせることになりましたが、1年や2年の時であれば卒業を遅らせることなく、プログラムに参加することもできると思います。私は休学という選択については全く後悔していませんし、それに見合う以上の経験が出来ています。これを読んでいる方の中でプログラムに興味がある方は是非調べてみてください。
さて、真面目なプログラムの話はここまでとして、ここからは日々の生活について書いていきます。キャストとしての生活について触れる前に、まずはWDWについて簡単に紹介します。WDWにはマジックキングダム、エプコット、ハリウッドスタジオ、アニマルキングダムの4つのパークがあり、その他30以上のリゾートホテルなどをあわせると、総面積は山手線の内側の2倍にも相当します。国公立大のキャンパスとしては日本で3番目に大きい広島大学東広島キャンパスと比較すると、WDWは約50倍の広さを誇ります。
私はキャストとしてアニマルキングダムで働いています。このプログラムでは期間中に2つのロールを経験することになっていて、数週間前に2つ目のロールに移りました。1つ目のロールはアニマルキングダムの中心にあるツリー・オブ・ライフの下にあるシアター型アトラクションとミッキーとミニーのグリーティングの担当でした。2つ目は映画アバターのエリアのレストランの担当です。WDWにはキャストもゲストも世界中から人々が集まってくるので、様々な文化背景の人と交流することができます。キャスト同士で各国のホリデーの祝い方について交流したりもしました。また、フロリダは土地柄スペイン語話者も多く、2つ目の職場はほとんどのキャストがスペイン語を話せるので、スペイン語だけが飛び交う時間もしばしばあります。こういった環境だからこそ苦労するのが、相手が話していることが分からなかったのが単に自分の英語力不足なのか、相手が英語以外の言語を話しているのか、訛りが強くて聞き取れなかったのかが分からないという点です。また、アバターのエリアだと世界観に沿った聞き馴染みのない単語を使う場合や「ナビ語」というアバターの世界独自の言葉もあるので、2つ目のロールが始まって数週間は本当に大変でした。ただ、リーダーや周りのキャストがみんないい人達でどちらの職場でも楽しく働くことができています。
このプログラムではホームステイではなく、寮での生活になるのですが、この寮に住んでいるのはWDWで働いているキャストだけです。そのため、ルームメイトの勤務時間によってはほとんど顔を合わせないこともしばしばあります。留学前に思っていたよりルームメイトとの交流の機会はあまりなかったのですが、寮では様々なイベントが開催されるのでルームメイト以外の人々と交流することができます。その中で感じたのは日本文化に興味を持ってくれている人が想像より沢山いるということです。アニメ、漫画だけではなく、折り紙や書道、浮世絵などの伝統的文化に対しても好感を持ってくれている人が多くて誇らしく思うとともに、驚きでした。しかし、アニメや漫画、伝統的文化を詳しく語ることが出来ずに悔しく思うこともしばしばありました。国際交流のためには単に英語力だけではなく、自国の文化や他国の文化、地理についても知っておく必要があることを再認識しました。
キャストとしてゲストと交流したり、新たな学びを得たりするだけでなく、授業や仕事の前後にパークに行ったりと毎日非常に濃い日々を送っています。このプログラムは今年の8月から来年1月まで。既にプログラムの半分以上が経過してしまいました。残り少ない期間をただ楽しかっただけの期間にせずに、沢山の学びを得ることができる期間になるよう頑張ろうと思います。
とても充実した毎日を送っているようで、うれしく思います!それにしても、レストランのスタッフからアトラクションやグリーティングのキャストまで、いろいろな仕事をしているんですね!帰国後に教員になってから、その経験をぜひ日本の中高生に紹介していってほしいと思います。英語の授業にも活用できそうな経験もたくさんありそうで、とてもユニークな授業ができそうですね!残りの期間も様々なことに挑戦して、素晴らしい留学期間にしてもらいたいと思います!
教英では、これから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に充実した大学生活を送ってみませんか。楽しい先輩もみなさんを待っていますよ!This is where the magic happens!
2月:学部前期日程入試
2月:大学院入試(博士課程前期・後期)
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