2023/03/29

教英1年生が英検1級に合格しました!

教英1年生が英検1級に合格しました。英検でどのような準備をしたのかといったことを記事にまとめてもらいました。ぜひ参考にしてもらえたらと思います!

 

 

 

 

この度、2022年度実用英語技能検定1級に合格したため、各技能の勉強法や自分なりに意識したポイントを記載いたします。(注意:あくまでも私が実施した方法ですので、参考までに読んでいただければと思います。)

 

一次試験

vocabulary

1級になると準1級に比べ、急激に英単語の難易度が上がります。そのため、「こんな単語どこで使うねん!」や、「日本語でも意味わからん!」と思うことが多々あります(僕だけかもしれませんが)。したがって、単語を完璧に覚えようとするのではなく、7割前後を目指して単語を勉強しました。単語の勉強法としては、(よくある方法かもしれませんが)11単語のペースで高速周回しました。その際のポイントは、意味がわかってもわからなくてもとにかく次の単語に進むことです。暗記要素が強いこのセクションでは、単語との出会いが大切だと思うので、なるべく短時間で多くの単語を周回することを意識しました。ちなみに私が使用した英単語帳は、『英英英単語超上級編』です。理由としましては、英単語の意味が英語で書かれていることによって、難しい英単語を、意味文にある簡単なワードで言い換えられるからです。例えば、“expatriate” という単語でしたら、意味文には、“someone who lives in a foreign country” と書かれています。その意味文のキーワード(foreignなど)に線を引き、expatriate = foreign という覚え方をしました。個人的には覚えやすかったので紹介させていただきました。

 

reading

リーディングに関しては、大問2が短文2題、大問3が少し長い文章が2つ、大問4が長文1つという計5つの文章で構成になっているため、大問4に至るまでに、どれだけ素早く正確に内容を読み取れるかが勝負かなと思いました。大問4に関しては、政治や歴史に関する難易度の高い内容の長文なので時間を1番かけて問題を解くのがポイントであると感じました。長文を読む時に意識しているのは、長文の各パラグラフの横にその段落の内容を一言書くようにしました。リーディングは時間との勝負でもあるので、同じ文章を2回繰り返して読むという行為を極力避ける方向で読み進めました。そのため、各段落を要約することで小問に対する解答の該当箇所を見つけやすくなるので時間をセーブすることができました。練習として、論文やニュース記事等が最適かと思います。もちろん文学が好きな方は文学作品を読むのもいいと思います。小野先生のお言葉を拝借すると、「authenticなテクストを読みなさい」ですね。

 

listening

リスニングは、問題及び選択肢が一度しか読まれないため、集中して聞くことが要されました。そのために私が行ったのは「目を閉じて聞く」ということです。人間の大脳は視覚の画像認識にかなりのパワーを使用しているため、目を閉じることでこの負荷が減ると聞きます。したがって余ったパワーを他の箇所(聴覚とか)に使えるので必然的にリスニングする際の集中力を高めることができるのではと考えました。大学入試等であればリスニング中にメモをとるなどしていた方もいらっしゃると思いますが、個人的には目を閉じて集中して聞いた方が正答率が高い気がします。リスニングの最後の問題は3分前後のインタビューを聞いて問題に答えるという形式ですが、これに関してはメモを取りました。インタビュアーの質問とそれに対する返答を短く記すことを意識しました。

 

writing

ライティングに関しては試験1週間前あたりから毎日250語前後の短いエッセイを書くようにしました。英作文では内容面での減点は少ないため(極端な意見はよくないかもしれませんが)、文法やスペルミスを減らし、それに加え整合性を保つように意識しました。整合性を確認する方法として、色々なエッセイの型やテンプレートを落とし込み、それに自分の意見を付け加えるようにしました。例えば、「introductionmain reason 3conclusion」という形を覚えて、固めていくようなイメージで行いました。添削に関してはあまり行いませんでしたが、指導してもらえそうな人が近くにいればお願いするべきかと思います。

 

二次試験

speaking

スピーキングに関しては主にチューターの小野先生からいただいた過去数年の二次試験の問題とその模範回答が載っている参考書を用いました。過去の問題をテーマ・分野ごとに類推し、それぞれの題目について話す内容をある程度準備しました。それに加え、ネイティブの先生に面接練習をしていただき、自分の回答に関するフィードバックをいただきました。二次試験では2分スピーチを行った後にそれについての質問をされるので、ネイティブの先生には本番の流れに沿って面接官を演じていただきました。スピーキングの練習をする際には首尾一貫性を保ちながら色々な言い回しを用いること意識しました。多くの要素はライティングと重複しているため、一次試験での練習が二次試験でも活かされた気がします。

 

最後に

以上のことを意識して英検対策を行いました。最初にも言ったように、私が行った方法が唯一の正解ではないと思うので各々が効果的であると感じる勉強法があれば、それを実践するに越したことはないと思います(ぜひ僕にも教えてください!)。多くの先生方が英検1級の重要性を説く中、教英1年目で取得できたことを嬉しく思います。教英の先生方を筆頭に多くの方々にサポートしていただきました。今後も引き続き英語力に加え、専門性も培いたいと思います。

 

 



おめでとうございます!引き続きますます英語力の研鑽に励んでもらえたらと思います!

 

 


2023/03/24

ご卒業・ご修了おめでとうございます!

広島大学では323日に卒業式が行われました。今年も教英から学部生と大学院生が巣立っていきます。14時から、教英の卒業証書・修了証書授与式が行われました。4年間頑張って取得した教員免許も交付されました。

 

天気はあいにくの雨ではありましたが、みなさんの明るく楽しそうな姿を見ることができました。今回の学部卒業生は、特に2年生からはコロナで不自由な大学生活を送った世代になります。しかし、そのような中で教英の伝統行事(ITCなどの英語合宿など)を新しい形で企画・実施してくれた世代でもあります。その試行錯誤の中で得た経験は、きっとこれからの社会の中で大いに役立つことでしょう。もう2週間後にはそれぞれの道で教壇に立っている人が多いと思います。ポストコロナという新時代の英語教師として、それぞれの職場で活躍されることを教員・スタッフ一同願っています!

 

また、大学院生も研究のために調査を行ったりすることに大変苦労をしたことと思います。そのような中で、しっかりとした論文を完成させたことは本当にすごいことです。大学院で得た研究スキルを元に、それぞれの地域でリーダー的教員としてますます活躍されることを願っています!

 

ご卒業、ご修了、おめでとうございます!

 




2023/03/10

イギリスのシェフィールド大学へ留学していた学生が無事に帰国しました!

イギリスのシェフィールド大学へ留学していた学生が無事に帰国しました。今回、留学を振り返ってもらってもらいました。アクティブな5か月間となったようです!

 

 

 

5か月間のイギリスでの留学を終え、帰国して10日程が経ちました。前回のブログでは、留学中の授業や生活の様子を綴りましたが、今回のブログでは、留学を終えての所感や、留学中に特に思い出に残ったことなどを記述しようと思います。

 

初めての留学、ましてや初めての海外だったので、留学を始める前は、少しのわくわくとはち切れそうな不安な気持ちで過ごしていました。それゆえ、5か月の留学を無事に、そして笑顔で終えることができ、今はほっとした気持ちと達成感に包まれています。留学中は、英語については、授業においても、日常会話においても、基本的に成功体験よりも、もっと上手に伝えたいのに話せないもどかしさの方が頻繁だったので、本当に英語力が伸びているのか不安で、焦る気持ちがありました。しかし、帰国した今、留学前より特に聞き取りと発話ができるようになったと実感するとともに、何よりイギリスで5か月生活したことがかけがえのない財産になったなと感じます。現地の人々と過ごすのが当たり前で、折に触れて現地の文化を体験することができる日常は、日本では絶対得られないもので、本当に幸せな環境で生活・勉強できた5か月でした。また、慣れない環境で、日々挑戦と失敗の繰り返すなかで、精神面も成長できたのではと思います。

 

前回のブログを書いたときは、授業期間中でしたが、12月の半ばからクリスマス休暇兼テスト勉強・エッセイ書き上げ期間に入り、毎日は学校へ行かず、旅行などもしました。その中で特に印象に残ったのは、現地学生の友達が、クリスマスにご実家に招待してくれ、5日間ステイしながら現地のクリスマスを肌で体験させてもらったことです。みんなで食卓を囲んでのサンデーロースト、盛り上がるクラッカー割、大量のプレゼント交換など、情報としてしか知らなかったクリスマスを実際に体験することができ、本当に嬉しかったです。また、イギリスはヨーロッパ諸国への旅行も行きやすく、私はドイツとスイスへ行くことができました。各国それぞれに特徴があり、イギリスともまた異なる雰囲気や料理を楽しむことができたり、街ゆく人々の英語力に驚かされたり、大変刺激をうけました。特に、ドイツのエコに対する姿勢は想像以上で、興味深かったです。

 

私が履修していた授業は全て、テストは課されず、エッセイでの評価でした。各授業2500字のエッセイ課題が出されました。私はそれほどに長いエッセイを書いたことのなかったので、夢でうなされるほど書き上げるのに苦労をしました。しかしそれゆえ、書き上げたときの達成感は大きかったし、エッセイを書く上で、引用方法の厳しい規定や表現方法など、新たな学びをたくさん得ることができ、頑張ってよかったなと思います。

 

私は、将来英語教員になるつもりなので、イギリスで日々生活する中で身に付けた英語力を、授業をするうえで生かすとともに、自分が体験したイギリスなどの文化や生活の様子を生徒に伝えることで、生徒に英語を学び世界を見たいと思ってもらいたいです。

 

最後に、私は留学へ行くまでは、自分に留学ができるのか不安でいっぱいで、たくさん迷いましたが、帰国して10日程度経った今、イギリスでの5か月間がいかに貴重で、大きな財産になったのかを実感しています。本当にチャレンジしてよかったと思うとともに、留学を後押ししてくださった方や、留学中での出会い、支えてくださった方に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

コロナの中の留学ということで、本当に色々な困難があったと思いますが、様々な異文化体験と多くの学びが得られたようでうれしい限りです。教英のみなさんには、ぜひチャンスを見つけて留学にチャレンジしてもらいたいと思います!

 

広島大学には様々な留学プログラムが容易されています。今回はHUSAという留学プログラムを利用しての留学となります。教英では、HUSA等で半年留学しても、4年間で問題なく教員免許も取った上で卒業することができます!

ビッグベン

オクスフォード大学

エディンバラ城

サンデーロースト

クリスマスの一風景


2023/03/06

松浦伸和先生の最終講義には多くの皆様にご参加いただきました

33日(金)に松浦伸和先生による最終講義「英語教育 たて よこ ななめ」を行いました。現役教英生はもちろんのこと、教英OB(かつてのゼミ生や松浦先生がチューターをつとめた学年の学生)や松浦先生のご研究仲間の皆様にも全国各地からお集まりいただき、大変にぎやかであたたかい最終講義となりました。

 

松浦先生は、学内業務へのご尽力はもちろんのこと、学外では評価基準、学習指導要領、全国学力学習状況調査の作成などを通して、日本の英語教育に多大な貢献をされてきました。そのような大事業にその中心で関わられたからこそわかる舞台裏についてお話いただくという、大変ユニークな最終講義となりました。「なんと、そこにはそんな秘密が!」、「そんな苦労があったとは!」など、本当に驚きの連続で、あっと言う間の最終講義でした。教英OBのみなさんは、松浦先生のあの軽妙な語り口も本当に懐かしがられていました。


松浦先生から私たちへのメッセージとして、エビデンスに基づく英語教育施策の必要性、そして、子どもたちの学力向上目指して教育・研究を行うことを心掛けることの大切さをご指摘いただきました。自分の教育や研究が自身の思い込みに基づいてしまっていないか、子どもたちの英語力向上という目的を見失っていないか、しっかりと注意しながらこれからも英語教育及び英語教育研究に取り組んでいきたいと思います。

 

最終講義の後にも、K208(教英OBの皆様はかつて「LL教室」や「CALL教室」と呼んでいた部屋)にいていただき、教英OBと交流いただきました。教英OBの皆さんのお顔がすっかり学生の頃に戻っておられたのが大変印象的でした。

 

管理人も教英OBですが(学生時代に松浦先生の授業を履修しました)、いつもの風景の中に同級生と先輩と後輩がいて、席に座って松浦先生の講義を聞くということで、二十数年前にタイムスリップしたような不思議な一日でした。(管理人はそのあと同級生とお好み焼き屋「たまご」(管理人が教英生だった頃からあるお店です)へ夕食を食べに行きましたが、そこでも先輩に出くわしました。お店に行ったら先輩にばったり会う、そういったことも20数年前はよくあったことでしたので、なおさら懐かしく感じました)。

 

少し話がそれてしまいました。さて、松浦先生は4月からも非常勤で引き続き教英の学生指導にあたっていただくことになっています。スタッフ一同大変心強く感じています。

 

松浦先生、長い間本当にありがとうございました。

 

なお、松浦先生のご退職を記念して、山岡大基先生(広島大学附属中高等学校)と田頭憲二先生(東京家政大学)が中心となり、『英語授業デザインマニュアル』が大修館書店より出版されました。松浦先生にご指導いただいた卒業生と教英の教員が力を合わせて作った本となります。これからの世代の英語教師に向けて書いた、未来志向の本です。ぜひ手に取ってみてください。


以下、最終講義の様子です。ほんの一部ですが、最終講義後の花束贈呈の様子も掲載します。松浦先生のご退職に際して、「すだちジュース」の贈呈もありました!(笑)

 

小野先生による松浦先生紹介の様子

松浦先生ご登壇

こんなにも多くの方にご参加いただきました

松浦先生が関わられた学外の主なお仕事のご紹介

最終講義のご様子

評価規準作成裏話

学習指導要領作成秘話

学習指導要領例文作成秘話

『Mr. 松浦の学校訪問』(松浦先生ご自身が選ばれる代表作!)

松浦先生から私たちへのメッセージ

松浦先生ご退職記念事業『英語授業デザインマニュアル』披露

教英講座からの花束贈呈

現役教英生からの花束贈呈

教英学部OBからの花束贈呈

教英学部OBから寄せ書きの贈呈

教英大学院OBからの花束贈呈

ご研究仲間からの花束贈呈&阪神タイガースの帽子贈呈(松浦先生はタイガースファン!)

松浦先生からのお礼の挨拶






大学院新入生ガイダンスを行いました

学部に引き続き、大学院新入生ガイダンスも行いました。新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます! こちらは学部と違って、やはりみなさん大人の落ち着きがあります!学部から大学院にそのまま進学した人、一度学部を卒業してしばらく教員をしてから大学院に戻ってきてくれた人など様々です。各...