3月3日(金)に松浦伸和先生による最終講義「英語教育 たて よこ ななめ」を行いました。現役教英生はもちろんのこと、教英OB(かつてのゼミ生や松浦先生がチューターをつとめた学年の学生)や松浦先生のご研究仲間の皆様にも全国各地からお集まりいただき、大変にぎやかであたたかい最終講義となりました。
松浦先生は、学内業務へのご尽力はもちろんのこと、学外では評価基準、学習指導要領、全国学力学習状況調査の作成などを通して、日本の英語教育に多大な貢献をされてきました。そのような大事業にその中心で関わられたからこそわかる舞台裏についてお話いただくという、大変ユニークな最終講義となりました。「なんと、そこにはそんな秘密が!」、「そんな苦労があったとは!」など、本当に驚きの連続で、あっと言う間の最終講義でした。教英OBのみなさんは、松浦先生のあの軽妙な語り口も本当に懐かしがられていました。
松浦先生から私たちへのメッセージとして、エビデンスに基づく英語教育施策の必要性、そして、子どもたちの学力向上目指して教育・研究を行うことを心掛けることの大切さをご指摘いただきました。自分の教育や研究が自身の思い込みに基づいてしまっていないか、子どもたちの英語力向上という目的を見失っていないか、しっかりと注意しながらこれからも英語教育及び英語教育研究に取り組んでいきたいと思います。
最終講義の後にも、K208(教英OBの皆様はかつて「LL教室」や「CALL教室」と呼んでいた部屋)にいていただき、教英OBと交流いただきました。教英OBの皆さんのお顔がすっかり学生の頃に戻っておられたのが大変印象的でした。
管理人も教英OBですが(学生時代に松浦先生の授業を履修しました)、いつもの風景の中に同級生と先輩と後輩がいて、席に座って松浦先生の講義を聞くということで、二十数年前にタイムスリップしたような不思議な一日でした。(管理人はそのあと同級生とお好み焼き屋「たまご」(管理人が教英生だった頃からあるお店です)へ夕食を食べに行きましたが、そこでも先輩に出くわしました。お店に行ったら先輩にばったり会う、そういったことも20数年前はよくあったことでしたので、なおさら懐かしく感じました)。
少し話がそれてしまいました。さて、松浦先生は4月からも非常勤で引き続き教英の学生指導にあたっていただくことになっています。スタッフ一同大変心強く感じています。
松浦先生、長い間本当にありがとうございました。
なお、松浦先生のご退職を記念して、山岡大基先生(広島大学附属中高等学校)と田頭憲二先生(東京家政大学)が中心となり、『英語授業デザインマニュアル』が大修館書店より出版されました。松浦先生にご指導いただいた卒業生と教英の教員が力を合わせて作った本となります。これからの世代の英語教師に向けて書いた、未来志向の本です。ぜひ手に取ってみてください。
以下、最終講義の様子です。ほんの一部ですが、最終講義後の花束贈呈の様子も掲載します。松浦先生のご退職に際して、「すだちジュース」の贈呈もありました!(笑)
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