2024/09/20

教英学部3年生が第49回全国英語教育学会(福岡大会)で研究発表を行いました!

先月のことになりますが、824日(土)から825日(日)にかけて福岡工業大学にて第49回全国英語教育学会(福岡大会)が開催されました。全国英語教育学会は、英語教育について研究を行う国内最古の学会であり、学術的権威も非常に高いです。そこで教英の教員はもちろんのこと、院生が研究発表を行いました。そんな中、今回はなんと学部3年生も研究発表を行ってくれました!しかも教員や院生との共同研究という形ではなく、単独での研究発表でした!

 

教英で学部生が学会で単独の研究発表を行ったという事例はこれまで管理人は知りませんし、全国英語教育学会で学部生が単独での研究発表を行ったという事例も聞いたことがありません。今回、研究発表を行ってくれた学部3年生の上原壮司君に今回の研究発表を振り返ってもらいました。地道な努力が1つの形として結実したことを大変うれしく思います!なお、研究発表のタイトルは「How Do Creative Students Process Language Production? Investigating the Relationship Between Creativity and L2 Speaking Performance」で、英語での研究発表を行ってくれました!他大学の院生や研究者としっかりと肩を並べて、立派に研究発表を行ってくれました!

 

 

 

教英3年の上原壮司と申します。8月下旬に全国英語教育学会にて自分の研究を発表させていただくことができました。発表に至った背景や軌跡を綴る機会を頂いたので、多少マニアックな部分もあるかと思いますが、少しでも研究や学会に対する印象を再考する機会を提供できれば幸いです。(大学院生や研究者、先生方にとっては当然のことだと思われる箇所は多々あると思いますが、あくまでも「学部生」が学会で発表したことについての意義や思いを綴らせてください)


私は、創造性(Creativity)とスピーキングパフォーマンスに関する研究を発表しました。端的に言うと、「創造的な人とそうでない人の間には言語産出の面(発話語数や言い淀みの数など)に違いはあるのか」といった内容です。言語と創造性の関係性や、良い授業や面白い授業をするには創造性が必要であるなどということを念頭に置きながら、試行錯誤して研究を進めていました。教英のゼミは3年後期に配属されるため、正式な指導教員もおらず研究の方法や手順はほとんど独学で進めました。そのため、先行研究は何を探せばよいのか、Research Questionとは何か、リサーチ・ギャップとは何か等分からないことだらけで我流の研究が進みました。それに加え、学部生で研究をするというのは極めて珍しいケースとされていたため、身近に年齢の近い人で相談できる人がいませんでした。そういった環境の中、学会で発表したい一心で自分の研究と向き合い続けました。しかし、そんな私を教英の先生方は親身に面倒を見てくださりました。研究の相談に乗っていただいたり、論文の読み方、書き方など手厚い指導を受けることができました。多くの方々のご厚意のおかげで、学会発表も自分の満足のいくものとなり、オーディエンスからたくさんのフィードバックをいただくことができました。自分の専門分野外の方々からも鋭いコメントをもらうことで、さらに自分の研究を磨くことができました。今回の学会はきっと自分の中で忘れられない経験になると思います。

 

この記事で最も伝えたいことは、「研究をする上で、年齢や所属は関係ない」ということです。「研究」という単語を聞くと、どうしても大学院生や教員が行うというイメージが強いですが、学部生であっても自分の知的好奇心は追究できます。決して簡単な道ではないのは確かですが、「自分は学部生だからまだ早い」などと思わないでください。教英で私がたくさんの方々に支えられたように、きっとどのような挑戦であれ先生方はサポートしてくれます。教英は教員養成というイメージが強いですが、研究者養成にも力を入れています。大学院進学を視野に入れる学生も多いため、互いに切磋琢磨できる関係性が築けると思います。教英でなければ、こうして学会で発表することは叶わなかったと思います。「誰にだって研究をすることは可能であり、発表する場があり、その研究を面白いと思ってくれる人がいる」ということを念頭に、もしこの記事を読まれた学部生や研究欲がある方がいらっしゃいましたら、是非教英で一緒に研究しましょう。

 

最後に、教英のみならず私の研究の相談に親身に乗ってくださった先生方、実験に参加してくださった学生の皆さま、大会運営関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。今後も研鑽を重ね、自分の研究を実りあるものに仕上げたいと思います。

 



学会での初めての研究発表お疲れさまでした!今後も別の学会で研究発表を行ったり、さらには論文投稿をしたりしてますます活躍してくれることを期待しています!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教育について研究をしてみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!指導体制も整っていますので、英語教育に関する様々なテーマや方法の研究を行うことができます!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2024112日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は1030日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 



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