2017/10/11

「最近の若者全員がハングリーさに欠けているとは思いません。しかし・・・」


以下は、ある授業の感想として書かれた教英学部一年生の文章の一部です。

授業の中では、Steve Jobsの "Stay hungry"(ハングリーであれ)の意味が、わかったようでわからない、という意見も出たりして、管理人としては、なるほど直接的な身体体験としての空腹をあまり経験したことがない人には、この比喩は理解しにくいものかとも思ったりしました。

だから「最近の若者にはハングリーさがない」というおじさん的一般論にも妥当性があるのか・・・と思っていたところにこの文章に出会い、少し納得できた次第です。





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私が前回の授業で一番印象に残っているのは最近の若者はハングリーさがないといわれているということです。

実は私の個人的な考えでは最近の若者全員がハングリーさに欠けているとは思いません。
確かに、何もない状態からこれほどまでに発達した世界を作り上げた昔の人々比べると今の人々は気力や行動力、パワーなど様々な面で劣っているのは事実です。しかし、私がこれまで会って来た人の中には明確な夢や目標を持ち、それに向かって一目散に、一生懸命努力している人、また努力してきた人が多くいました。だから、一概に最近の若者は、、、というようにいってしまうのは何かすっきりしない気持ちになります。いつの時代にもハングリーに物事に取り組む人がいれば、逆に無気力な人がいるというのは変わらないのではないでしょうか。

しかし私は今の社会の現状で特に気になることが一つあります。それは、一生懸命、熱く、ハングリーに生きる人々が疎まれる風潮があることです。実際に学校や職場でも、何かに熱く取り組む人を冷ややかな目線で見る人がいたり、めんどくさい人だなどと陰口をたたく人がいたり、、、この現状は頑張る人にとっていい状況だとはとても言えません。
ある意味、無関心に生きることがかっこいいと思われている、そんな風潮が少なからずあるように思います。

だからたとえ熱い気持ちを持っていても、それを周りに見せない、ハングリーさがあっても隠してしまう、そんな人が実は多くいるのではないでしょうか。実際に私もゆっくり話してみて初めて実は大きな野望を持っていたり、実際に行動を起こしていたりする人がいることに気づくことが多くありました。みんな、心の中ではハングリーに生きてみたいと思っているのに、周りが気になって、疎まれるのが怖くて、本当の自分が出せないでいるのだと思います。そんな若者の秘められたハングリー精神を引き出すために何をすべきかはまだはっきりとは分からないのでこれからじっくり考えていきたいです。


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Are you hungry?





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