以下は、ある授業(英語教師のためのコンピュータ入門)の予習として学部一年生が書いた文章の一節です。
いかにして学生さんの世界を広げ、彼ら・彼女らの心に火をつけるかを考えながら授業をしています。
これをお読みの高校生および高校教師の皆さん、皆さまとも若者の好奇心や意欲を喚起するために連帯できればと願っています。
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私が予習課題を読んで特に気になったことが三つあります。
一つ目は自律的な学力が付いていないという問題についてです。私はSTARTプログラムでアメリカの大学に訪れた際、日本人学生がこの問題に直面していることを痛感しました。
すべての学生がそうであるというわけではありませんが、日本の多くの学生はこれまで志望校に合格することを目標に勉強してきました。実際に進学校といわれる高校のほとんどの授業が、受験のための勉強、であるように感じます。だから大学に入った今、何を目標にしたらいいのか、自分は何が学びたいのか、本当にやりたいことは何か、ということが分からず、なんとなく毎日を過ごしている人も多くいます。
しかし私が目にしたアメリカの学生たちは将来の夢や自分がが学びたいことが何かということが明確で、毎日平均5時間にも上る勉強をし、世界情勢に関心を持ち、学びに対してとても積極的な姿勢をとっていました。
自分が学びたいから学ぶのだという意識が強いアメリカの学生に対して、日本の学生は単位を取るために学ぶという意識のほうが強いような印象を受けました。だから私たちは考えるということをしなくなり、自律的な学力が欠如してしまうのだと思います。 (後略)
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