2018/07/19

優秀賞(U-19部門とU-29部門)と審査員特別賞の発表(第二回英語教育小論文コンテスト)



第二回英語教育小論文コンテスト(「10代・20代が考える英語テストのあり方」)について昨日の奨励賞発表に引き続き、本日は優秀賞(U-19部門とU-29部門)と審査員特別賞の発表をいたします。

以下に、受賞者のお名前と受賞作品に対する審査員のコメント、そして作品の一部を抜粋して掲載します(抜粋の際には、原文にあった注釈番号などは取り除いております)。

受賞者の皆様には後日、賞状と賞品(図書カード)をお送りいたします。

応募してくださった皆様に改めて感謝いたします。


追記(2018/07/20)
上記ポスターにおいて佐藤さんのお名前を間違って掲載しておりました。
お詫びして訂正します。



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U-19優秀賞
佐藤綾香さん


審査員コメント
 大学入試にも活用が議論されている「外部試験」について,スピーキング能力が含まれることへの意義を認めながらも,その課題を,経済面,地理面,情報面から論じ,国として何らかの施策を打つべきであることを訴えた論文です。高校生として,自身の目前のことでなく,より広い視野から現状を捉え,それに対して具体的な改善策を提案することで,「教育の機会均等」という守るべき根本を改めて考えさえてくれた良論文であり,U-19優秀賞に値すると判断しました。

作品からの抜粋 
私は、外部試験においての三つの問題点に直面していることに気づきました。それは、家庭環境や住んでいる場所、情報網の不足によって、有利・不利な面があるということです。
 一つ目は、経済面です。トーフルなどの外部試験は受験料が高く、受けることすら困難な人もいるということです。
(中略)
二つ目には地理面での問題があります。外部試験の多くの試験は県庁所在地等で行われるため、田舎に住んでいる私のような人は距離があって行くことが大変であるということです。私の住んでいる地域は市内から約百キロメートル離れていて、行くだけでさえ二時間ほどかかり、それに加え、もし電車で行くこととなれば往復三千円程かかります。
(中略)
三つ目には情報面を挙げたいと思います。大きな問題点として、まずこのような外部試験があることを知らない人が多いと思います。実際、私もトーフルといった名前は聞いたことはあったものの、英語の試験であることも知らず、実用英語技能検定以外に英語の試験があることも知りませんでした。色々なことを調べていくうちに様々な試験があることを知り、もっと早く知っておくべきだったなと思いました。
(中略)
このままの状態を続けていくと、お金に余裕がある人たちだけが伸びてゆき、条件が整っていない環境にない人は育っていくはずだった能力さえも失っていくような気がします。




U-29優秀賞
日浅彩子さん


審査員コメント
 本稿は,著者の英語教師としての経験・体験をもとに,昨今の英語教育改革,入試改革について論じ,特にスピーキングテスト導入について警鐘をならした論文です。まず,Literacy,Oracyの概念を紹介しながら,スピーキング能力が非常に複雑で言語外の要素にも大きく影響をされるものであると指摘しています。その上で著者の論は,これまでの入試をそのまま容認するという訳ではないものの,この複雑なスピーキング能力について十分な議論を行わないまま,そのテストを入試等に導入することで起こる不安定な波及効果に懸念を示しています。現役英語教師としての立場から現在の入試へのスピーキング能力測定導入に対して,我々に再考を促す優れた論文であり,U-29優秀賞に値すると判断しました。

作品からの抜粋
 英語外部試験に関して、成績提供システムに参入したものを見ても、それぞれの方向性が異なっており「四技能型であれば何でもよい」という風潮が否めない。特に大きく問題であるのは、録音式と対面式が混在しているということである。成績提供システムが基準としているCEFRでは、モノローグとダイアログの能力を別のものとしている。スピーチなど個人で完結するものと、インタビューなど相手とのやり取りの中でのスピーキング能力を分けているのである。このような点に関する議論も全く十分ではない。
(中略)
 大学入試改革は、コミュニカティブな能力を育成する英語教育を実践したい、と願う教員にとっては、その熱意を後押しするものであることは間違いない。しかし実際のところ、その波及効果は有意義なものとは言えず場当たり的な対応が横行しているように感じる。また実施をする中での問題点も山積みである。受験料負担など、家庭の経済的な事情によって受験機会が失われる可能性が大いにあることや、受験の機会に関しては地域差があることも問題だ。地方では、面接会場や面接官の確保そのものが困難であるようだ。その場所まで受験をしに行く受験生の費用面・体力面の負担もある。またoracyが場面に依存した能力である以上、言語外の能力が問われてしまうことに配慮することが不可欠である。場面緘黙症や発達障害、心身症などに起因するコミュニケーションが苦手な生徒に対する合理的な配慮というのはどこまで行われるのか。
 このように制度が十分整わない中、全面的に推し進めていくことは早急である。本論ではスピーキング能力について述べたが、「四技能型」と十把一絡げにしてしまうのではなく、「四技能型によって何を問うているのか」という試験の本質に対する議論が必要とされる。


審査員特別賞
出口確さん  

審査員コメント
 出口さんは昨年のU-29優秀賞に続く2年連続の受賞となりました。問題の所在を明らかにした上で、その問題をどのように解決すればよいかを文献等に基づきながら手堅く論じており、論文としての体裁は今回投稿された論文中でも秀でたものがあり、高い評価に値すると判断しました。ただ、今年の出口論文の真新しさは「単語テストの波及効果」への言及に留まっており、基本的には今年の主張も昨年のものと大きく変わるものではないと考え、審査員特別賞に留めることに致しました。

作品からの抜粋
 単語帳による語彙の暗記や、この形式の単語テストは、これまで多くの弊害が指摘されてきたが、依然として広く行われている。単語帳の暗記による単語テストには、なぜこれほど「人気」があるのだろうか。一つは、文法規則を学べば、あとは単語を当てはめると意味はわかる、あるいは文章は作れる、という考え方が暗黙裡にあることが考えられる。いま一つは、語彙は、英文を読み聴く中で出会って身につけるのが最善ではあるが、その方法で十分な時間がないため、単語帳を利用して効率よく学習するべきだ、という考え方によると考えられる。そしてもう一つは、指導者自身が、かつて単語テストによって語彙を身につけたと考え、これが有効だと信じているからだとも指摘されている。
指導者は、それぞれについてよく考え直してみるべきである。語彙の習得と努力が語学学習には不可欠だということは正しい。しかし、それがそのまま「丸暗記が必要」「訳語のテストが必要」ということにはならない。両者の必要性は誰にも否定できないし、口にするのは容易である。それ故に、訳語の丸暗記・テストの強制という、指導者の不作為の“隠れ蓑”となってはいないだろうか。また、指導者の語彙習得にとって、単語帳の暗記や単語テストは本当に有効だったのだろうか。単語帳の暗記により習得したと思える語彙は、実際には、単語帳以外の場で、運用に際して繰り返し接触した結果、定着したものなのではないか。指導者は、自らの指導法や考え方が正しいか、どのような学習者にたいして如何なる場面で適切かを、まずは“内省”し、検証することが求められる。
 一方、学習者自身が、語彙習得の重要性や、その方法について、正しく認識し知ることも必要であると考える。語彙習得は、一朝一夕にはなしえず、単語帳による訳語の暗記では不十分であることを学習者が明示的に知っておいたほうがよいだろう。これらを総じて、語彙学習に関する学習者の“方略”と呼びたい。(中略)
 「オール・イングリッシュ」や「アクティブ・ラーニング」という言葉の、英語教育における「流行」は、授業や指導法、学習法に何らかの影響を及ぼしたとしても、単語帳の丸暗記の強制や、単語帳に基づいて訳語を問う単語テストの実施を防ぐ効果はない。寧ろ、このような問題は、「流行」の中にあって着目されにくく、残存してしまうことも考えられる。学習者の学生時代の貴重な時間を浪費することがあってはならない。

最優秀賞は明日発表の予定です。作品の全文も掲載します。どうぞお楽しみに。






2018/07/18

第二回英語教育小論文コンテストの奨励賞発表


 先日お知らせしましたように7/22(日)に予定していた広島大学英語教育学会は開催を延期しましたが、第二回英語教育小論文コンテスト(「10代・20代が考える英語テストのあり方」)の発表はこのブログを通じて行います。最優秀賞受賞者は、学会を別日程で開催する際に改めてご招待させていただければと思っております。

 本日は奨励賞の発表です。以下に受賞者のお名前と、その作品に対する審査員コメントを掲載させていただきます。掲載は受賞者のお名前順(五十音順)です。その他の賞は明日以降発表いたします。

 改めてこのコンテストに関わってくださった皆様に感謝申し上げます。





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■ 有元温香さん

 有元温香さん(U-19部門)は、英語の定期テストの特徴は「習ったことしか出ないということ」と「問題文を読まなくても解けるということ」であると考えています。定期テストは表面的なテストになってしまっているので、有元さんは、定期テストで良い点数がとれても「身についた」という感覚はあまり得られない、と語ります。

 そのように考える有元さんが提案するのは、国際理解教育をテスト化することです。例えば、「アフリカの子どもの出生率を上げるには何をすれば良いか」という議題に対して考えて英語で解答するわけです。高校生が「大学合格」から「国際理解」へ意識を転換していくということが必要だと有元さんは主張します。

 とても大胆な発想で審査員の注目を引いた作品でした。ただ有元さんは「このテストは、理解度や創造力、実践力などの点から点数化する」と述べていますが、こういった項目はなかなか点数化しにくいものかとも思われます。このあたりをもっと詳細に論じてくれていたら上位の賞も不可能ではなかったと思います。


■ 宇都陽鳳さん

 15歳の宇都陽鳳さんは、日本の英語テスト問題には、実用的な英語の使い分け方を問う問題がほとんどないことを指摘します。例えば「How aboutとWhat aboutの使い分け方の説明」や「喧嘩をしたときに『あなたが悪い。』と言いたいときは、“You are bad.”と“It’s your fault.”ではどちらの方が適当なのか」などを考えさせるような問題です。宇都さんは、Assistant Language Teacher(ALT=外国人指導助手)がこのようなニュアンスの違いを学習者に問うテストを提唱します。

 しかし同時にこういったテストの普及は困難だとも考えています。一つの理由は多くの英語教師自体の英語経験が浅すぎること、もう一つの理由はALTがまだまだ日本の英語教育界で十分に活躍できていないことです。

 耳の痛い指摘です。英語教育関係者の中には、この二つの理由に対して反論をしたくなる者もいるでしょうが、日本の英語教育界全体を見ると、このように断じられても仕方がないことは英語教育関係者は素直に認めるべきでしょう。具体的な提案と率直な指摘を審査員は高く評価しました。



■ 垣内田杏珠さん

 高校3年生の垣内田杏珠さんは、テストの形式が学習全体に与える影響の大きさを踏まえた上で、二つのテスト問題を提案します。一つは、日常会話で頻繁に使用し、かつ日本独特の感性に基づく言葉、例えば、「こだわり」「初心」「もてなし」「つまらないもの」といった言葉をシンプルな英語で表すテストです。これらのことばは、日本語では理解しきちんと使い分けることができるものの、いざ英語で表現しようとすると相当に考えなければなりません。こういったことばを英語で表現するテストは、英語運用能力の向上につながるだろうと垣内田さんは考えます。

 もう一つは、多様な英文をSVO(主語 + 動詞 + 目的語)の三語で表現するテストです。これも一つ目のテスト同様、物事の本質を瞬時に掴み、それを簡潔に表現する能力が問われるものです。こういった暗記再生とはまったく異なる思考力と表現力を同時に鍛えるテストを学校教育に組み込むことが重要と垣内田さんは主張します。

 たしかに、授業の中にも入れられそうな活動です。もっと多くの英語教師がこのような発想をもってほしいと思わせる作品でした。


■ 土井孝太さん

 高校3年生の土井孝太さんは、英語力においては暗記再生能力よりも、「対話力」と「対応力」が重要であると述べます。土井さんは、自身の高校で受けている「長文の内容から社会問題を考え、自分の意見を英作文したり、内容に賛否したりと、徹底して思考力を伴うテストの問題」こそはそういった力を育んでいると考えています。土井さんの高校では文法問題にしても「場面設定の中で適切な使用を選択する問題や、状況に応じた文法を用いて自己表現を行うなど、暗記では到底敵わない内容」であると述べます。そしてこういった問題を解き終えた後は、「充実感や知的で心地よい疲労を感じ、また、テストを通して新たな教養を得ることができた」と述懐しています。

 審査員も、「どんなテストだろう」と好奇心をそそられました。「いい英語教育を受けているなぁ」とも思いました。それだけに、もう少し具体的に土井さんが受けているテスト問題についてもう少し具体的な記述があれば、読者にもヒントが与えられるのにと思わざるを得ませんでした。また、パラグラフ・ライティングの原則にしたがって、「一つのパラグラフには一つの主張(だけ)」を徹底するともっと説得力のある小論文になったのにとも思います。今後に期待したいと思います。


■ 丸山知沙さん

 大学生の丸山知沙さんは昨年度に続いての受賞です。丸山さんの素晴らしさはその文章表現の鋭さです。冒頭段落を引用します。「学校現場で行われているテストは、生徒たちの人格を否定するテストばかりだ。テストの点数が良いから優秀な子。逆にテストの点数が悪いと劣等生。テストの点数だけで生徒たちの人格を決めがちな色眼鏡をかけた教師たち。テストとは、生徒たちがどれだけ勉強に取り組めたのかを判断するためのものなのに、いつの間にかテストの点数で生徒の人格を判断するものになっている。テストの点数がその子の価値の評価になっている。それが本来のテストの姿なのか、私は疑問である」。問題を告発するためにはこのような文体も有効なのかもしれません。

 丸山さんは論を進める過程ででも、「他人からの評価ばかりを気にしていたら自分の心が死んでしまう。「他人の評価を気にする」とは、他人にばかり目を向け、本来の自分自身とは向き合わない行為だからである」といった印象あることばを紡ぎ出し、最後には、子どもに「自分で考え、答えを導き出すという行為が大切であるということこそが真の教師の役割であると論を結んでいます。

 読んでいて「ぐっ」とくる小論文でした。丸山さんの英語のテストについての具体的な考えが書かれていたらもっと説得力がましたのではないかと思います。


■ 森太紀さん

 18歳の森太紀さんの提案は大胆です。スピーキングやリスニングのテストに、近年開発が進んでいるヴァーチャル・リアリティの技術を利用するというものです。「そんなの無理、無理」という声が聞こえてきそうです。たしかにこれを全国一斉にやることは現時点では非現実的でしょう。しかし、この技術はゲームや医療訓練の分野などで現在既に使われています。未来を考えると、このくらい大胆に発想することは重要なのではないでしょうか。

 しかし森さんの提案はたんに大胆なだけではありません。森さんは、現状のリスニング試験が聴覚のみに頼っているという点で実は非常に不自然であることを指摘しています。現実世界の中のリスニングは、視覚情報も活かしながら行うものです。また、現在のリスニング試験のように一方向的に情報が与えられるだけのものでもありません。私たちは少しの情報を得ると、それを手がかりに反応し、その反応からさらに相手から情報が与えられるというのが現実の言語使用です。その点、ヴァーチャル・リアリティの技術でしたら、全方位撮影の動画を使って、あたかも実際に相手と対応しているような形でリスニングとスピーキングの両方の力を評価することができます。森さんの提案は、そこまで考えた上でのものです。

 このように本質をついた大胆な発想ができる森さんの将来に期待します。


■ 𠮷岡和登さん

 高校3年生の𠮷岡和登さんは、今日行われているリスニングとスピーキングのテストは、どちらも一方的でまともなディスコースになっていないと指摘します。言うまでもなく、コミュニケーションは、意思を一方的に伝えることではなく、相互が意思疎通を図り合うことです。したがって、ただ「聞く」やただ質問に応答し「話す」だけで終わってしまってはいけないと𠮷岡さんは説きます。

 しかし、多くの英語教育関係者は「客観的」な採点を求めるあまり、上記のような定型的なテストをやりがちです。それに対して𠮷岡さんは、試験官の質問にテスト受験者が答えて一つの質問が終わるのではなく、そのあとに試験官が簡単な質問を二、三回行うことによって、テスト受験者の思考力、対応力や柔軟性を測ることができると主張します。

 とても大切な指摘です。これからスピーキングのテストがどんどん普及するにつれ、この𠮷岡さんの指摘の重要性はますます高まるでしょう。テスト対策を徹底することで、思考力・対応力・柔軟性を育てる機会が失われてしまうという本末転倒が生じないように英語教育関係者は注意する必要があります。𠮷岡さん、大切な指摘をありがとうございました。

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 奨励賞は以上の7名です。皆さんから頂いたご意見を、これからの英語教育改善につなげたいと思います。すばらしい作品をお送りいただきありがとうございました。



2018/07/14

【開催延期のお知らせ】広島大学英語教育学会は7/22(日)の予定をすべてキャンセルします。同じ内容の学会は今年度中に開催する予定です。


先日の豪雨による被害からの復旧状態が十全ではないため、7/22(日)に予定されていた広島大学英語教育学会の行事はすべてキャンセルし、学会は今年度中に改めて開催することとします。



この開催延期のために、予約していた切符などをキャンセルせざるを得なくなった方々に対してはお詫び申し上げます。しかし、7/22時点ではまだ交通渋滞が予期され、参加者にも多大な苦労をかけてしまうだろうと考えました。また参加予定者自身、あるいはその親族・友人・知人が被災している場合は、7/22といった時点では学会活動よりも復旧活動や休息を優先すべきと考えました。安全や健康を優先した判断です。ご理解をいただけたらと思います。

改めて学会を開催する日程に関しましては現在調整中です。その日程が定まりましたらまたお知らせします。

なお「第2回英語教育小論文コンテスト」の受賞者発表などに関しましては、来週以降、Webで公表します。最優秀受賞者に関しましては、その方のご都合さえあえば、改めて開催される学会にご招待できればと考えております。

大雨から一週間経ち東広島市も少しは落ち着いてきましたが、同時に東広島市よりもひどい被害を受けている地域の情報も入ってきました。被災して苦しんでいらっしゃる方々に改めてお見舞い申し上げます。



2018/07/10

広島大学ホームページ(「平成30年(2018年)7月豪雨災害に対する広島大学の取り組み」)より


広島大学は、7/9付で「平成30年(2018年)7月豪雨災害に対する広島大学の取り組み」をホームページに掲載しました。


「平成30年(2018年)7月豪雨災害に対する広島大学の取り組み」


それによりますと、授業は7/13(金)から「授業を再開する予定」であるものの、広島大学への交通アクセスは以下のとおりです。


***これより引用***

(1)  山陽新幹線は平常運転しています。東広島駅~広島大学間の路線バスも7月9日から運行を再開しました。

(2)  JR山陽本線(在来線)は糸崎~海田市間で運転を見合わせています。また、広島大学と西条駅、八本松駅を結ぶ路線バスも運行を見合わせています。

(3)  広島空港発着のフライトは一部欠航はあるものの、ほぼ平常通り運航しています。広島大学へは広島空港~新幹線東広島駅間の臨時バスを利用し、東広島駅~広島大学のバスもしくはタクシーをご利用ください。

(4)  山陽自動車道は現在、本郷~河内間が通行止めですが、西日本高速道路株式会社によると「河内~広島間は、今後1週間程度で通行止めを解除見込み」とのことです。

(5)  広島市内からの一般道は、広島熊野道路経由もしくは国道2号線東広島バイパス経由が利用できますが、激しい渋滞になっています。

***引用終わり***



これに私が得た情報を付け加えます。

(2) については瀬野駅-八本松駅間の損害が深刻でその復旧には数ヶ月かかる見込みです(JR職員の証言、および公的にもそのように報道されていたとの大学同僚の証言)。また広島大学と西条駅を結ぶ路線バスも、現在はブールバールが以下のような状況です(本日午前中に撮影した写真)。






(1) については事情をご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんが、東広島駅と広島大学を結ぶバスは東広島駅→広島大学が午前中に4本、広島大学→東広島駅が午後に4本あるだけで、とても便利なものとは言えません。


芸陽バス時刻表


しばらくは広島市などからの広島大学へのアクセスは容易でなく、来訪者の皆さんおよび通学・通勤する学生・教職員は苦労せざるをえないだろうというのが私の個人的見解です。

以上、大学の公式発表に私の個人的見解を加えてお知らせしました。

2018/07/10
管理人(柳瀬陽介)

追記(2018/07/12)
その後、7/13(金)も一斉休講となることが広島大学から伝えられました。
今後、広島大学の災害に関する取り組みについては下記の広島大学ホームページをご参照ください。

広島大学ホームページ
https://www.hiroshima-u.ac.jp/





2018/07/09

大雨による大きな被害は、広大教英関係者に関しては現時点では報告されていません


2018年7月6日(金)の夜からの記録的な大雨で広島県にもさまざまな被害がでました。命を落とされた方々、被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。

広大教英関係者の安否や被害状況については7/8(日)朝よりメールやラインなどで確認を取っています。現時点では大きな被害は報告されていません。

広島大学構内にの被害に関しては、現時点で私が知る限り、中央図書館とサタケホールの間の自転車道が陥落したぐらいです。





しかし、主要交通網(JR山陽本線や山陽自動車道など)が被害を受けており、他の場所から広島大学へのアクセスが現時点では悪くなっています。そのせいもあり本日(7/9月)の授業は一斉休講となっています。

教員の中には金曜の夜遅くまで残業をしていて車で広島市内の自宅に帰ろうとしたら、道路状況が急激に悪化し、結局自宅にたどり着いたのは土曜の夕方になってしまった者もいました。逆にこの週末にかけて東広島市を離れていたため、なかなか大学にたどり着けない者もいる状況です。

地元の道路も例えば鏡山公園あたりのブールバールに最近できた墓地が土砂崩れを起こしたらしく、現在、通行止めになっていると聞きます。

管理人はががらにある教職員宿舎に住んでいますが、その隣で土砂崩れが生じました。宿舎の自治会としては、土曜日に山側の駐車場にある車を緊急避難措置で広島大学所有の道路(現在通行止め中)に移動させ、日曜日には一階住民が上層階の空き部屋に緊急避難できる措置を取りました。





と、これから通常状態に戻るまで少し時間はかかるかもしれませんが、とりあえず広大教英関係者は現時点では大きな被害を受けていないようであることのみお知らせします。



中央図書館下の庭の花。
今朝は何事もなかったかのように咲いていました。



追記

「7月6日からの豪雨災害に関する学長のメッセージ 第2号」が広島大学ホームページから出ました。

それによると東広島キャンパスの授業は7/12(木)まで一斉休講だそうです。





2018/07/06

7/22(日)広島大学英語教育学会の研究発表は梅木璃子さんと平野洋平先生です


7/22(日)の広島大学英語教育学会は、会員の企画は10時から広島大学教育学部K104教室で、一般参加者の規格は14時10分から同K102教室で開催されますが、前者の会員企画の一環として、研究志向部門による研究発表を以下のように開催します。

二人とも新進気鋭の研究者です。どうぞご期待を!





第一発表:13:00-13:20 (質疑応答:13:20-13:30)

発表者:梅木璃子(広島大学大学院生博士課程後期)
発表題目:日本人英語学習者の不平発話行為運用に対する英語母語話者による適切性判断の分析

発表要旨:本研究の目的は、日本人英語学習者が英語で遂行する不平という発話行為の課題を明らかにすることである。先行研究を概観すると、聞き手による適切性判断に関する研究は極めて希少であることが明らかになった。それを踏まえて、本研究では①日本人英語学習者による不平発話行為に対する英語母語話者の適切性判断、②英語母語話者が行う適切性判断のメカニズムの解明を試みた。その結果、①については、不適切であると判断された日本人英語学習者が産出した不平には、母語の転移が生じている傾向が明らかになった。また、②については、英語母語話者の適切性判断記述を分析結果から、6つのカテゴリーが抽出された。本発表では,修士論文の課題を踏まえて現在取り組んでいる博士論文の構想についても言及したい。


第二発表:13:30-13:50(質疑応答:13:50-14:00)

発表者:平野洋平(神戸市立工業高等専門学校准教授)
発表題目:日本人英語学習者が産出する英語移動表現の特徴と産出に困難を感じる表現上の特性

発表要旨:日本語と英語は、移動の「経路」や「様態」の表現のされ方によって、それぞれ「動詞枠型」と「衛星枠型」の言語として分類されてきた (Talmy, 2000)。本研究では、この類型論上の差異を基盤とし、イラスト付き英作文タスクを用いて、日本人英語学習者が産出する英語の移動表現の特徴とその産出に困難を要する表現上の特性を調査した。この結果、学習者が「着点読み」の移動表現において、「経路」を前置詞句 to で表す傾向が強いこと、ならびに、「様態」を主動詞で表すと「経路」を産出しにくくなる場合があることが分かった。


その他にも、会員向けの企画は10時からK104教室で、一般参加者向けの企画は14時10分からK102 教室で開催されます。会員向け企画としてはその他に実践志向部門による座談会「新任者教員の苦労と展望を語り合う」もあります。皆様どうぞふるってご参加ください。










2018/07/02

第2回英語教育小論文コンテストに昨年度以上の応募をいただきました。心より感謝いたします。

追記(2018/07/14)
大雨被害からの復旧状態を考え、7/22の学会予定はキャンセルしましたが、このコンテストの受賞結果については今後このブログでお伝えします。なお今年度中に改めて開催する予定の学会の際には、最優秀受賞者をご招待したいと考えております。



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先日来「10代・20代が考える英語テストのあり方」というテーマで募集していた第2回英語教育小論文コンテストの応募を6/30(土)で締め切りました。

昨年より多い数の応募をいただき、本当にありがたく思っています。

貴重な時間を割いて作品を応募していただいた皆さん、心から感謝します。

またこのコンテストについての情報を拡散してくださった皆さん、本当にありがとうございました。



これから審査員一同で最優秀賞・優秀賞 (U-19)・優秀賞 (U-29) などを決定し、お名前と作品を発表させていただきます。

惜しくも選にもれた方のご意見も、できるだけこのブログや7/22(日)の対話の集いなどで紹介させていただきます。

このコンテスト、そして7/22の授賞式・対話の集い・情報交換会(下の学会チラシをご参照ください)をきっかけに、公教育についてできるだけ多くの市民が開かれた場で対話をする文化を広げてゆきたいと考えています。

これからもどうぞよろしくお願いします。



教英・グローバルコモンズ共催イベント 大学院生が登壇

  2026年7月16日、教英と教育学部グローバルコモンズの共催で下記イベントが開催され、M1の上原壮司さんがパネリストとして登壇しました。 以下、上原さんからの報告です。 ====== 7月16日に教英とグローバルコモンズの共催で開催されたパネルディスカッション「Approac...