以下は、新入生歓迎合宿 (FWT) を運営した学部3年生のHN君による振り返りです。
このような文章を書けるだけの経験をしたことは一生の宝といっても過言ではないと思います。
この写真(合宿最後の瞬間)を見てやってください。
このような行事を毎年続けている教英生を私たちは心から誇りに思っています。
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幹部学年になって初めて気づいたことがあります。それは、「各学年FWTで感じ取ることができるものが異なる。」ということです。
僕が新入生として教英に入って来て間もなく行われたFWT。そのときの僕には教英の雰囲気というものもつかめておらず、周りに親しい友達というものもまだ出来ておらず、何もかも手探りの日々。そんな中でのFWTで、先輩方がまだ見ぬ僕たちのために用意してくれたアクティビティを通しながら、先輩方の優しさを感じ、新天地である教英での新たな仲間とふれあい、そしてその機会を出会ったばかりの新入生である僕たちに与えてくれた教英という場所の暖かさが身にしみて感じられ、心震えた瞬間でした。
それから1年が過ぎた2年生、今度は僕たちにとって初めての後輩のために先輩方と協力しながらFWTを運営する側として参加しました。1年前、先輩方がどんな気持ちで僕たちのためにFWTを創ってくださっていたのかを肌で実感しながらFWTを創っていき、そして後輩から「楽しかったです。」という声が聞けた瞬間、心の底から達成感が湧いてきたことを覚えています。それと同時に、運営では先輩方に頼りきりになっていた僕たちの姿もそこにはあって、上級生のたくましさ、自分も下級生が頼りたいと思えるような上級生になりたいと強く感じました。
そして幹部学年の3年生となり、僕は1年生2年生を通じて感じたFWTの素晴らしさを下級生の2年生、新入生の1年生のそれぞれに感じてもらいたい、そして1年生2年生と自分がFWTに参加してきたからこそわかる学年ごとに異なるFWTの感じ方を下級生たちに伝えたい、そういう思いからFWTの幹部に立候補しました。
FWTの幹部3人で昨年末から話し合いを始め、少しずつ少しずつ、時には真剣に、でもそれと同じくらいふざけ、それでもFWTに対して3人が持っていた共通の信念は絶対にぶれないように、FWTの準備を進めていきました。
4月になって新入生が入ってくると、それまでまだずっと先のことのように思われていたFWTが急に現実味を帯びてきて、時間に追われながら毎日3人で集まって準備をしました。そんな中でもいつもユーモアを忘れず、笑いが絶えない話し合いや準備にとてもやりがいを感じながらFWTまでの毎日を過ごしました。
そしてFWT当日、3年生である僕たちは幹部学年としてまだ見ぬ行事に不安そうな新入生と初めての運営側で少し緊張した2年生の様子、そしてFWT全体の運営に目を光らせつつも、それと同時にどの学年にも負けないくらいFWTを楽しみました。行われたアクティビティはどれも面白いものばかりで腹の底から笑い、気持ちの高揚からクタクタになるまで体を動かし、まるで少年少女に戻ったかのようにすべてのものに好奇心を注いで全力で楽しみました。
1泊2日は飛ぶように過ぎ去っていき、最終日の閉会式、そこには前日の緊張した面持ちが嘘のように楽しそうな顔をした新入生、やりきった顔で清々しそうな2,3年生がいました。この時点ではまだFWTは終わっていませんでしたが、それでも僕たちが創り上げてきたFWTが意味を持った、そして僕たちが心から伝えたかった想いが各学年に伝わったと実感できた瞬間でした。
FWTの最中は絶対に泣かないと決めていた僕は閉会式の間、目に涙をためながらもそれを流す事はなくFWTの全日程を終了しました。ですが、家に帰った後、ふと一人FWTの事を振り返っていると自分の心の奥に押し込めていた想いが溢れでるかのように自然と涙が頬を伝って止まらなくなり、次第に声もあげながら泣きじゃくりました。大学生になって感情の高ぶりで涙を流したのはこの時が初めてで、涙を流しながら自分がこれほどの想いでFWTに取り組んでいたのだという事が再確認できました。
FWTに深く携わることができて本当によかったと思います。不安を抱えながらも参加してくれた新入生、上級生と協力しながら共にFWTを創ってくれた2年生、そして幹部学年として企画の中心に立ち、1番側で苦楽を共にしながらFWTを創り上げてきた3年生、幹部3人がFWTを創ったのではなく、このすべてがあったからFWTは完成しそして成功したのだと思います。本当に感謝の念でいっぱいです。ありがとうございました。
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