以下は、「英語教師のコンピュータ入門」を受けてくれた HY君 (学部1年生)が書いた文章です(フォントや赤字部分なども含めてすべて原文です)。
願わくばこの「勉強しよう」という気持ちが継続しますように。いや、経験を重ねるにつれ、ますます深く、広く、そして味わい深くになりますように。
折しも明日は学部入試です。
受験生の皆さん、実力を出し切ってください。
でも勝負は時の運ですから、「失意泰然、得意淡然」で結果を受け止めてください。
どんな結果でも「学びたい!」という純粋な思いがあれば、あなたの学習は成功しているのですから。
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私は全16回の授業を通して多くのこと学び、感じ、考えた。今まで自分になかった未知のものに数多く触れた。そのように新しい発見ばかりであったこの授業の最終課題であるポートフォリオを書く上で、毎週書き留めていた授業の振り返りを見返すなどして、自分の様々な変化に気づいた。そのような変化をいくつかピックアップして、以下に書き並べてみる。
◎授業を通して学んだこと
・文章の書き方が変化した。
-毎回の授業の振り返りの文末をみると一目瞭然。“思います。思いました。”が“思う。思った。”に変化。それにより、幼く思えた文章が少し大人びたものになった。それに加え、ただ感想を書き連ねるだけだったのが、感じたことを元に自分なりにその問題について考え、自分なりの見解も文章の中に含めるようになった。また、いかにわかりやすい文章を書くか、読み手への配慮を優先するようになった。
・コンピュータの便利さ、危険性を認識した。
−小学生の頃から先進技術が発達し、世の中がとても便利になったと当たり前のように習ってきた。実際私も毎日スマートフォンやパソコンを利用し、技術革新の恩恵にあずかってきた。授業では、WordやExcelはもちろんのこと、単語をクリックするだけで意味が表示されるWeb辞書なども扱われ、今まで知らなかった便利さを実感した。それと同時に、コンピュータによって人の職がなくなっていく未来が十分にあり得ることを知り、コンピュータが発達しすぎることに恐怖さえ感じた。そのような現状をよく理解した上で、コンピュータをうまく活用していくたいと思う。
・以前より、“教育”という分野に興味を持つようになった。
-振り返ってみれば、これまではただ「教師になりたい」と思うばかりで、行動が伴っていなかったように思う。広大教育学部に入学したことで安心して、自発的に“教育”という分野に触れてこなかったことは認めざるを得ない。一度、教育という分野に触れてみると、その難しさや複雑さなどをとても感じ、口ばかりであった自分を恥ずかしく思った。これから学年が上がるにつれて教育に深く関わる授業も増えていくと思うので、その時に少しでも混乱を陥る可能性を減らすためにも、今のうちに本を読んだりインターネットを活用したりして、予備知識を増やしておこうと思う。
・建前での発言ではなく、正直な気持ちを表現することも重要であると学んだ。
-授業の中で他の人と考えを共有する機会が数多くあった。その中で感じたことの一つとして、建前だけでの発言では話し合いが円滑に進まないということだ。みんなとの話し合いの中で建前での立派な論述を披露しても、必然と中身のない、共感されないものにしかならない。一方で、本当の気持ちに基づいた正直な意見であれば、共感される部分も多く、話し合いが盛り上がることが実感できた。
それと同時に、コミュニケーション能力を高めておくことも重要であると感じた。身近な人との話し合いの中でも、間が生まれたり円滑に進まなかったりしたのに、他の人との話し合いの中では尚更そうなるだろうと思う。そうならないために、知らない人と関わることでコミュニケーション能力を高めていこうと思う。
・教養への考え方が変化した。
-正直なところ、今までの教養に対する私の考えは、教養は年を食えば自然と増えるものでそれほど重要なものではないというものだった。しかしこの授業を通して、自分なりの考えを持つには考えの根底となる教養が必要であると感じ、自分の中での教養の重要性が上がった。先生が授業の中で何度もおっしゃっていたように、本を読むことの重要性を幾度もなく感じた。本を読むことが得意ではないため、今まで小説以外の本をあまり読んでこなかった。しかし自分なりの考えを持つために、これからは少しずつ本を読んで豊かな教養を身につけようと思う。
・英語の可能性、重要さを再確認できた。
-今まで、これから先は英語が使えることが重要だと親や先生、大人たちに何度も言われてきて十分に分かっていたはずだった。しかしこの授業を通して、英語が使えることでインターネット上で学べる量が大幅に増加することがわかった。“英語を学ぶのではなく、英語で学ぶ。”これをキーセンテンスに、これから多くのことを学ぶために、確実な英語力を身に付けたいと思う。
・TedやGraded Readers、Webページなど、英語を学べるのは教科書や参考書だけではないことを知った。
−中学校や高校では先生が選んだ指定の教科書や単語帳、参考書などで英語を勉強していたが、この授業を通してTedやGraded Readersなどの良質な教材を自分で選択して利用できることを知った。これからもTedやGraded Readers、Webページなどを継続して活用していこうと思う。
上に書いたものはこの授業で学んだことのほんの一部でしかない。全16回の授業を受ける中で、新しいことを学び知識が増えた。それと同時に、先生の話を聞く中で、先生の知識の豊富さや考えの深さを感じ、自分の教養のなさを痛感した。授業における活動を通して、様々な考えを持ったが、それらをまとめ上げると、
“勉強しよう。”
この一言に尽きる。大学生活で様々なことを経験しつつも、日々学ぶことを忘れずにこれから過ごしていこうと思う。
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