授業課題の一環で、学部一年生に自分が好きなTED動画と自分が読んだGR (Graded Readers 学習者用に編集された英語読み物)をブログで紹介させるようにしています。
広大教英生がお薦めする英語動画集
広大教英生がお薦めするGraded Readers
以下は、これらのブログ記事執筆を始めるにあたって一年生が書いた感想のごく一部です。英語教師の卵が、こういった課題をどうとらえているかという観点で読んでいただいても面白いのではないかと思います。一年生がこの初心を貫いてほしいと教師としては願っています。
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■ GR紹介、英語動画紹介の投稿においても、「人に面白いと思ってもらうには、面白いと思う感性が必要」との説明には頷く。まずは自分が感じずに、わくわく感を表現はできないだろう。わくわく感を表現できないにもかかわらず、発信相手にはその面白さが伝わるといったようなことは、少なくとも私には、なかなか想像が難しい。また、感じることに難しさがあると、「共感できる、人の気持ちを想像できる」ような、「教える」ことに必須なコミュニケーションのことに関しても、難しさが生まれてくる。
先生が批判的に例としてあげた、教科書や問題集にしか接していない教師に関してだが、そのような先生から発信される英語というのは、言語という性質上英語が持つ「生きている」感じ、人の近くにあるような、なんだか近づいてみたいわくわくを起こさせるような「生き生き」感を伝えるものであるだろうか。私にはこの例が、その教師の (ここでは、英語の生き生きが生徒にも伝わることを当たり前のよいこととした場合の) 感性の足りなさ、乏しさを表すものと思える。「感性の足りなさ」が公教育という責任ある場にはどのような よくない影響 をもたらすのかということを想像させ、危機感を起こさせるものだった。
私たちができる、目前のこととして、読書や、自分に向き合った主体的な学習があるのだろう。例えば自分の興味ある分野をじっくり考えて、そこを掘り下げ、その興味から多くのものに積極的に触れてゆくことで、自分の個性をより豊かなものにしていくこと(前回の動画課題の意図は、気づきやきっかけづくりでもあるのかなと思いました)。語彙をため、表現力を身につけ、発信の可能性をより豊かなものにしていくこと。
特に英語教師には、自らの感性をはぐくむこと----この意味での「自ら学ぶこと」が要求されているのだと考えた。
■ 一般公開にふさわしい文章を書くことは社会に出ると必要不可欠なスキルだが、なかなか練習する機会はないと思う。かといって4年生になってから始めるというわけにはいかないので、自分に興味のあるトピックで今から練習できるのはうれしい。
またGR課題もそうだが、動画課題は単なる英語学習ではなく、教材が個人で選べるため学習しやすく、同時に自分の感性も広げることができる。加えて、他の人の文章をみることで他者の興味、関心、視点に刺激を受け触発され新たな考えを知ることができる。
TEDの動画課題は教英生にとっても良い学習システムであるが、一般公開のため、一般の人にも良い学習教材になる。TEDは世界放送のため世界中の人々が様々な考えを、また社会の流れを知り、教養を深められ、世界というフィールドの中で知的な営みの流れを作りだせる取り組みだと思う。
■ ただ今回の課題で一番難しそうだと思ったのは動画の紹介文を書くことでした。自分のワクワク感を上手く相手に伝えるには自分の語彙力などは非常に乏しすぎると感じたからです。先生がおっしゃっていたように、日頃から読書等をして文章を書くための土台となる力をつけなければいけないと思いました。
■ 始業前に、以前生協で購入した岩波文庫の「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎著)を読んでいたのですが、まともに教科書以外で本を読み始めたのは夏休みに入ってからです。(前期に課題・レポート以外で全く読まなかったのを反省しました。)小中校では朝読書の時間が設けられており、毎日本に触れていたのですが、卒業してからは時間があったにもかかわらず、めっきり読まなくなっていました。タイトルや表紙で嫌厭していたものもありましたが、いざ読んでみるとそんなに苦ではなく、始業前に読むと落ち着くと感じるようになりました。読書好きな人に比べると明らかに少ないと思いますが、まずは月一冊読み切ることを目標に少しずつ量を増やしていきたいです。
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これら二つのブログ(再掲)は一般読者の方が見ても面白いかと思っております。
広大教英生がお薦めする英語動画集
広大教英生がお薦めするGraded Readers
前者はTED動画で面白いものを見つけることに直接役立つでしょう。
後者はやや地味ですが、時々、「印象的な英語表現」を探す時に学生さんの感性が光ることがあります。
広大教英は、日本の英語教育の改善のために全力を尽くしています。
志のある方、ぜひ一緒に勉強しましょう。
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