2024/12/12

卒業論文中間発表会を開催しました!

すっかり時間が経ってしまいましたが、先月4年生の卒業論文中間発表会を開催しました。今年度もみんなが独創的な研究に取り組んでいます。中間発表会には3年生も参加しました。質疑応答は基本的に学生同士が行いました。大変、有意義な時間となりました。

 

【管理人のゼミ生の卒業論文テーマ】

・日本人英語学習者の聞き取り改善のための活動提案

・発話行為「断り」表現の指導の検討:ポライトネス・ストラテジーの観点から

・話すこと(発表)の活動における教師のフィードバックの提案

・コーパスと英語教科書に基づく現在完了使用実態の分析

・日本の学生アスリートが海外で活躍するために必要な英語力に関する現状調査と教育プログラムの提案

・中学校英語教科書の形容詞比較級の分析:英語コーパスとの比較を通して

・英語リーディング指導における思考力の育成と深い読みを促す発問の検討

・高等学校英語検定教科書に含まれる新出単語の接辞分析

・高校英語教科書の動詞の教材研究における視座の提案

・絵本を活用した前置詞指導研究:Monkey Monkey Where Are You?を題材として

 

卒業論文はいよいよ来月末が締め切りとなります。1年半(教英では3年後期から卒論ゼミがスタートします)の研究の成果を満足のいく形でまとめてもらいたいと思います!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教育について勉強してみませんか。王道の研究から尖った研究まで教員がしっかりとサポートします!スタッフ一同みなさんと一緒に勉強・研究できるのを楽しみにしています!学生行事もたくさんありますので、学生生活も充実しています!楽しい先輩もみなさんを待っていますよ!

 

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)







2024/11/18

教英教職セミナーを開催しました!

先日、教英の恒例行事である教職セミナーを開催しました。これは、新人とベテランの現職の中高英語教員の先生に来ていただき、現場の様子や日本の英語教育政策の今とこれからについて、教英生にお話いただくという企画です。今回は学部1年生から大学院生まで、現役教英生が参加し、貴重なお話を聞くことができました。福間翔也先生(広島県立世羅高等学校・教諭)、山本竜也先生(広島市立東原中学校・教諭)、贄田悠先生(文部科学省国立教育政策研究所・学力調査官)に貴重なお話をしていただきました。

 

まず、本企画を今年度コーディネートしていただいた広島大学名誉教授の松浦伸和先生に、教英の歴史も交えながら、今回の企画の趣旨とその導入をしていただきました。

 


福間先生には、「未来の先生へ:教員採用試験のリアルと現場での学び」という題目でお話いただきました。福間先生はこの4月に教英を卒業したばかりの1年目の先生です。現役教英生とも顔なじみです。今回のお話にあたって、教英の同学年にアンケートを取っていただいており、先輩からのメッセージとしてお話いただきました。教員採用試験対策をいつ頃からどのように行ったのか、実際の試験はどのような感じだったのか、教壇に立つまでにしておくべきこと、などについてお話いただきました。また、新人教師の実際の1日のスケジュールや、今年の夏休みのスケジュール、日々の仕事についても教えてくださいました。生徒が理解できる英語を話す力、ICT運用能力、教科内外の専門性、多様な生徒への対応などは4月からいきなり必要になることなので、できることから準備をしておくことが大切であるというメッセージをいただきました。また、実際に教員として働く上での便利グッズの一覧表もいただきました。現役教英生にとってとても具体的で教職の具体的なビジョンを持つことができたのではないでしょうか。福間先生と同期の教英卒業生も駆けつけてくれました。みなさん立派に楽しみながら英語教師をしており、とてもうれしかったです。

 


続いて、この4月に教英大学院を修了された山本先生に「中学校における英語授業"授業における実践"」という題目でご登壇いただきました。山本先生は現職の教員をしながら大学院へ2年間通われました。山本先生からは、ベテラン教員という立場から、日々の授業実践を4技能別にご紹介いただきました。また、特に山本先生が大学院で研究された話すこと(やり取り)の指導と評価について詳しくお話いただき、先生のご研究の知見を活用されている様子も知ることができました。まさに理論と実践を融合された素晴らしい取り組みでした。さらに、主体的に学習に取り組む態度の評価の実践例、合唱指導を通した学級経営の実践例、もご紹介いただきました。生徒の実際の様子やエピソードも多くご紹介いただき、教英生が教員になった後にどのように教師として成長していくのか、そのビジョンを見せていただきました。また、教員の仕事は生徒に学力をつけることであり、そのために授業準備や授業のルールづくり、指導の効果の検証、生徒や同僚とのコミュニケーションをしっかり行うことの大切さをメッセージとしてお伝えくださいました。また、授業に便利なツールや教材もご紹介いただきました。

 


続いて、質疑応答の時間をもうけさせてもらい、福間先生と山本先生に現役教英生からの質問に答えていただきました。宿題の出し方、ICTを使った授業時の生徒の内職への対応、小学校英語教育の影響、生徒間に学力差があるクラスでの授業の工夫、などについて質問があり、実際にどのように対応しているのかお話しいただきました。どれも教員を目指す学生ならばとても気になるトピックですが、なかなか現職の教員には聞く機会がありません。大変有益な質疑応答の時間でした。

 


休憩をはさみまして、最後に贄田先生に、「外国語教育で大切にしたいこと~英語教師に求められる資質・能力~」という題目でお話いただきました。特に、AI時代の英語教育において必要なことは何か、という問いを中心に、お話いただきました。贄田先生は、文部科学省学力調査官というお立場から、言語活動と言語材料について理解や練習のための指導の区別の必要性(そして言語活動をまずやってみて生徒の課題を把握し、課題への支援をした後で再度言語活動に取り組ませるというサイクルの大切さ)、言語活動における目的・場面・状況の設定の大切さ(思考・判断・表現が働き、聞き方、読み方、話し方、書き方が変わることに加えて、主体的に学ぶ意欲を高めること)、内容面の指導(コミュニケーションの目的と照らして、「何を」「どのように」伝えればよいかを指導)と言語面の指導(より正確に、誤解がないように伝えるための指導)の重要性、知識・技能と思考・判断・表現で4技能に関して具体的に育成すべき資質・能力の具体的内容、全国学力・学習状況調査の結果から見えてくるこれからの課題、について、ご講演いただきました。また、最後に、AI時代の英語教育では、「目的や場面、状況等に応じたコミュニケーション」を図る資質・能力を生徒に身に着けさせることが重要なミッションとなることを伝えていただきました。一方で、授業マネジメント力や子供を生かす力はAI時代以前と変わらず、その大切さを忘れないようにしなければならないという点も教英生へのメッセージとして伝えていただきました。時代が変わっても、教師は、生徒の既習内容の確認、生徒の意図の把握、生徒の関心にあった題材の設定、学習集団作り、生徒の存在感・共感的な関係・自己決定の場を大切にすること、生徒とやりとりをしながら授業をデザインすること、生徒とともに授業を作っていくこと、の重要性は忘れてはならないというお話でした。

 


3名の先生方のお話はこの記事には書ききれないほど本当に盛りだくさんの内容で、教英生は本当に多くのことを学ばせていただきました。貴重なお話を本当にありがとうございました。

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教師を目指してみませんか。教員採用試験に向けたサポート体制も整っていますし、教英生(そして時には他コースの学生も含めて)で一緒に学ぶ雰囲気もしっかりと確立されています。実際に、福間先生の本日のお話でも、教英生で模擬授業をやったり面接の練習をしたりことが採用試験合格につながったとご紹介いただきました。スタッフ、学生一同、みなさんと一緒に教英で学べることを楽しみにしています!

 

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)


2024/11/02

英語教育の最先端を知るオンラインセミナー「一期一会の英語授業」は大盛況のうちに終了いたしました!

本日、英語教育の最先端を知るオンラインセミナー「一期一会の英語授業」を開催しました。全国から120名以上の方にお申込みいただきました。おかげさまで今年も大盛況となりました。教職を目指す高校生から現職の中高大の先生、一般の方まで広くご参加いただきました。

 

講師の山﨑寛己先生には、ご自身が初任で赴任された困難校での経験を皮切りに、これまでご勤務された学校での授業実践を映像とともにご披露いただきました。英語嫌いの生徒を英語の授業に取り組ませる上で、授業は生徒理解の上に成り立つということの実例を示していただきました。見せていただいた映像からでは、その生徒が本当に英語嫌いなのかが分からないぐらい、授業に集中して取り組んでいる姿に驚かされました。

 

生徒をひとりぼっちにさせない、本当の意味でのやり取りを行う、教室を支援的風土に仕立てていく、生徒の個性や創造性を発揮させる機会を授業の中で持つ、など、ついつい英語技能の習熟を目指すあまりに教師が忘れてしまいがちなことの大切さを思い出させていただきました。そして、それらを重視することが結果として英語の学習(そしてひいては習熟)につながっていくことになるのだということを、山崎先生の人権や多様性を重視した授業実践の映像を見させていただき、学ばせていただきました。

 

「うちの生徒にはこんなことはできない」と教師は生徒の限界を一方的に決めつけるのではなく、しっかりと粘り強く生徒と接することで、生徒は驚くようなパフォーマンスを示してくれるのだということを教えていただきました。そして、そこにこそ教職の面白さもあるのだと思いました。

 

山﨑先生、貴重なご講演をありがとうございました。また、本日参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。すでに締め切られましたが、11月には広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)があります。修士課程(博士課程前期)と博士課程(博士課程後期)の入学試験は2月に行われます。教英で一緒に英語教育について学びませんか。在学生、スタッフ一同みなさんと一緒に勉強できるのを楽しみにしています!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(締め切りました)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)



2024/10/28

教英学部3年生の研究が日本国際教養学会若手研究助成に採択されました!

この夏に全国英語教育学会で学部生としてはじめて研究発表をしてくれた教英3年生の上原壮司さんが、また1つ教英の歴史を塗り替えてくれました!

 

日本国際教養学会(JAILA)には、若手研究助成制度というものがあります。これは、研究を行っている40歳未満の研究者に研究助成金を支給するという制度となります。昨今では、文系理系を問わず、多くの学会が若手研究助成制度を設けています。ただ、多くは大学院生以上の学生を助成対象としているのですが、日本国際教養学会は学部生から応募できるという特徴があります。

 

この旅、上原さんのこれまでの研究成果が高く評価され、学部生としてはじめて研究助成金が支給されることとなりました!上原さんに今回の助成に関して記事を寄せてもらいました。

 

 

 

 

教英3年の上原壮司と申します。この度、「日本人大学生英語学習者の創造性とスピーキングパフォーマンスの関係性の調査」という題目で日本国際教養学会 (JAILA)の若手研究助成制度に採択されました。先月の全国英語教育学会に関しての記事(https://hirodaikyoei.blogspot.com/2024/09/)でも記したように、学部生で研究をしている事例は珍しく、ましてや助成を行っている学会は極めて少ないと思います。しかし、JAILAでは大学院生のみならず学部生も助成制度への応募ができるということで、今回挑戦させていただきました。学会会場への交通費や宿泊費、書籍の購入費など、非常勤講師をしていない学部生の立場としても、助成を受けられる恩恵は大きいです。こういった助成を受けられたことに自信を持ち、学会発表や論文投稿を通して自分の研究を深化させられるよう精進したいと思います。

 

 

 

 

スタッフ一同大変誇らしく思っています!ますますご活躍ください!教員一同しっかりとサポートしていきます!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教育について研究をしてみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!指導体制も整っていますので、英語教育に関する様々なテーマや方法の研究を行うことができます!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(←締め切りました)

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2024112日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は1030日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 



2024/10/04

後期がスタートしました!

広島大学では10月2日から後期の授業がスタートしました。学生がキャンパスに戻ってきてくれて、賑わっています!


1年生はこれから徐々に専門科目の勉強が増えていきます。難しい内容も多いかもしれませんが、必要な知識をしっかりと身に着けていきましょう!


2年生は、来年度に受講する教育実習に向けて説明会に参加したりと、教英での学びのピーク期間に突入していくことになります。また、教英イベントも3年生からバトンを渡してもらう準備時期となります。来年度はいよいよ教英の中心学年です!


3年生は、教育実習を終え、今度は卒業論文のゼミがスタートします。また、教員採用試験などのモードにも徐々に入っていくこととなります。


4年生は、いよいよ教英での最終学期です。卒業に向けて、卒論を完成させる時期となります。これまでの研究成果を満足のいく形でまとめてもらいたいと思います!


修士課程大学院生1年生と博士課程大学院生1年生は、自分の研究の構想発表に向けて、自分の研究のゴール地点に見通しを立て、今後の研究の進め方を具体的に考えていく時期となります。


修士課程大学院生2年生は、1月末の修士論文提出に向けて、2年間の研究の成果を1つの論文としてまとめていくことになると思います。試行錯誤の連続かと思いますが、納得のいく形で研究成果をまとめてもらいたいと思います!


博士課程2年生は、構想発表に基づいて、実際の調査を計画・実施・分析する作業が中心となります。研究の途中段階での研究成果を学会で発表したり、論文の形にまとめて学術雑誌に投稿したりします。


博士課程3年生は、博士号取得に向けて、博士論文の完成を目指します。途中の審査会と最終の審査会を受け、それらに合格し、さらに教員会の投票で博士号授与が承認されると、晴れて博士(教育学)の取得となります!


後期もそれぞれの学年で違った形で忙しいですが、充実した学期になるよう、スタッフ一同支援していきたいと思います!


教英ではこれから以下の入試関連行事があります。スタッフ一同みなさんと一緒に英語教育について勉強・研究できるのを楽しみにしています!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2024112日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は1030日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。



2024/09/20

教英学部3年生が第49回全国英語教育学会(福岡大会)で研究発表を行いました!

先月のことになりますが、824日(土)から825日(日)にかけて福岡工業大学にて第49回全国英語教育学会(福岡大会)が開催されました。全国英語教育学会は、英語教育について研究を行う国内最古の学会であり、学術的権威も非常に高いです。そこで教英の教員はもちろんのこと、院生が研究発表を行いました。そんな中、今回はなんと学部3年生も研究発表を行ってくれました!しかも教員や院生との共同研究という形ではなく、単独での研究発表でした!

 

教英で学部生が学会で単独の研究発表を行ったという事例はこれまで管理人は知りませんし、全国英語教育学会で学部生が単独での研究発表を行ったという事例も聞いたことがありません。今回、研究発表を行ってくれた学部3年生の上原壮司君に今回の研究発表を振り返ってもらいました。地道な努力が1つの形として結実したことを大変うれしく思います!なお、研究発表のタイトルは「How Do Creative Students Process Language Production? Investigating the Relationship Between Creativity and L2 Speaking Performance」で、英語での研究発表を行ってくれました!他大学の院生や研究者としっかりと肩を並べて、立派に研究発表を行ってくれました!

 

 

 

教英3年の上原壮司と申します。8月下旬に全国英語教育学会にて自分の研究を発表させていただくことができました。発表に至った背景や軌跡を綴る機会を頂いたので、多少マニアックな部分もあるかと思いますが、少しでも研究や学会に対する印象を再考する機会を提供できれば幸いです。(大学院生や研究者、先生方にとっては当然のことだと思われる箇所は多々あると思いますが、あくまでも「学部生」が学会で発表したことについての意義や思いを綴らせてください)


私は、創造性(Creativity)とスピーキングパフォーマンスに関する研究を発表しました。端的に言うと、「創造的な人とそうでない人の間には言語産出の面(発話語数や言い淀みの数など)に違いはあるのか」といった内容です。言語と創造性の関係性や、良い授業や面白い授業をするには創造性が必要であるなどということを念頭に置きながら、試行錯誤して研究を進めていました。教英のゼミは3年後期に配属されるため、正式な指導教員もおらず研究の方法や手順はほとんど独学で進めました。そのため、先行研究は何を探せばよいのか、Research Questionとは何か、リサーチ・ギャップとは何か等分からないことだらけで我流の研究が進みました。それに加え、学部生で研究をするというのは極めて珍しいケースとされていたため、身近に年齢の近い人で相談できる人がいませんでした。そういった環境の中、学会で発表したい一心で自分の研究と向き合い続けました。しかし、そんな私を教英の先生方は親身に面倒を見てくださりました。研究の相談に乗っていただいたり、論文の読み方、書き方など手厚い指導を受けることができました。多くの方々のご厚意のおかげで、学会発表も自分の満足のいくものとなり、オーディエンスからたくさんのフィードバックをいただくことができました。自分の専門分野外の方々からも鋭いコメントをもらうことで、さらに自分の研究を磨くことができました。今回の学会はきっと自分の中で忘れられない経験になると思います。

 

この記事で最も伝えたいことは、「研究をする上で、年齢や所属は関係ない」ということです。「研究」という単語を聞くと、どうしても大学院生や教員が行うというイメージが強いですが、学部生であっても自分の知的好奇心は追究できます。決して簡単な道ではないのは確かですが、「自分は学部生だからまだ早い」などと思わないでください。教英で私がたくさんの方々に支えられたように、きっとどのような挑戦であれ先生方はサポートしてくれます。教英は教員養成というイメージが強いですが、研究者養成にも力を入れています。大学院進学を視野に入れる学生も多いため、互いに切磋琢磨できる関係性が築けると思います。教英でなければ、こうして学会で発表することは叶わなかったと思います。「誰にだって研究をすることは可能であり、発表する場があり、その研究を面白いと思ってくれる人がいる」ということを念頭に、もしこの記事を読まれた学部生や研究欲がある方がいらっしゃいましたら、是非教英で一緒に研究しましょう。

 

最後に、教英のみならず私の研究の相談に親身に乗ってくださった先生方、実験に参加してくださった学生の皆さま、大会運営関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。今後も研鑽を重ね、自分の研究を実りあるものに仕上げたいと思います。

 



学会での初めての研究発表お疲れさまでした!今後も別の学会で研究発表を行ったり、さらには論文投稿をしたりしてますます活躍してくれることを期待しています!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教育について研究をしてみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!指導体制も整っていますので、英語教育に関する様々なテーマや方法の研究を行うことができます!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2024112日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は1030日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 



2024/09/03

ただいま教育実習&教育実習観察中です!

教育学部での4年間のカリキュラムの中で最大のイベントと言えばやはり教育実習です。教英ではほとんどの学生が3年生のこの時期に教育実習を行います。2週間の教育実習を2つの附属学校で行い、計4週間の実習となります。

 

また、来年教育実習に行く予定の2年生はこの時期に教育実習中の先輩を観察しに2日間附属学校を訪問します。教育実習に向けて各自が課題を見つることがその主な目的です(もちろん、実際の教育実習のイメージをつかむこともその目的の1つです)。2年生は先輩の授業はもちろんのこと、授業準備やHRの様子も観察します。また、授業の批評会にも参加します。

 

教育実習本番中の3年生も、教育実習観察をしている2年生も、たくさんのことを学んで帰ってきてほしいと思います!

 

以下の写真は実習観察ガイダンスの様子です。実習観察でどのようなことに注目して先輩を観察すればよいのか、そのポイントをみんなで確認しました。




教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で一緒に英語教師を目指してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に勉強できるのを楽しみにしています!楽しい先輩もみなさんを待っていますよ!

 

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:学部前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

なお、教英では、2024112日(土)にホームカミングデーの1企画として、1430分から1615分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は1030日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。




2024/08/19

令和6年度英語教育オンラインセミナーの詳細が決まりました(申込期間開始のお知らせ)

昨年も好評いただいた本企画(「英語教育の最先端を知るセミナー」)ですが、今年度の詳細が決定し、申込期間を開始いたしました。今年度は、山﨑寛己先生(新潟市立下山中学校教諭)を講師としてお迎えします。

 
2024
112日(土)(広島大学ホームカミングデーの初日です)に1430分から1615分までオンラインにて開催予定です。本企画は、広島大学ホームカミングデー(創立75+75周年記念事業)の中の1企画として広島大学教育学部英語文化系コースと広島大学英語教育学会の主催で実施されます。

昨年度も英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広い方にご参加いただきました。今年度も多くの皆様のご参加をお待ちしております。
 
申込期間は1030日(水)までとなっております。今年度も皆様と英語教育について一緒に考える時間を共有できますことを楽しみにしています。




2024/08/11

教英留学セミナーを開催しました!

先日、カビール先生が中心となり、教英留学セミナーを開催しました。昨日行われたオープンキャンパスでもそうでしたが、コロナ禍も終わり、再び留学への関心がとても高まっています。今回は、大阪女学院大学のAaron C. Sponseller先生、竹原小学校と竹原中学校でALTをされているMatthew Loomis先生、イギリスのシェフィールド大学への留学から帰ってきた教英4年生をパネリストとしてお招きし、これから留学を考えている教英生に講演をしていただきました!今回、そのセミナーに参加した学生に記事を寄せてもらいました。

 

 

 

今回のセミナーでは、登壇者3名がそれぞれの視点で留学について語ってくださいました。特に印象深かったのは、登壇者、参加者を含め、「留学の目的」に関して意見が交わされたことです。今後留学予定である参加者の質問から始まり、「留学の目的の理想は何か」「そもそも留学には目的が必要なのか」ということなどについて話し合われました。少し個人的ではありますが、私も来年度留学を予定しております。この機会は自分にとっても留学の意義を問い直す有意義な場となりました。

 

登壇者の意見の1つであった「目的は捜すものでなく、すでに自分の中にあるものだ」という考えに大変納得させられました。留学に興味を持ってきた背景をたどり、「なぜ自分は留学に関心を持ってきたのか」や「何を実現させたいか」を私自身も問い直してみると、次の2つの留学の目的が見えてきました。1つは研究に関してで、研究で扱う題材の舞台となる場所等を訪れ「本物」を体験し、理解を深めることです。もう1つは、「本物」の体験を含めた留学での様々な体験を生徒に伝えることです。これまで、海外経験のある先生が実体験を踏まえて話してくださる様々なストーリーを聞き、どれも面白く魅力に感じてきました。今回の登壇者のお話しでも、留学先で想定外の出来事の多くに遭遇し、なんとかなる精神を身につけたというエピソードを楽しく聞かせていただきました。生徒にとって身近な存在である教師に海外経験があり、現地での体験を伝えられることは、生徒の興味関心や選択肢を広げられる可能性があると感じました。

 

今回のシンポジウムは、留学で何を学び、体験し、それをどう生かすかについて、登壇者それぞれの経験や価値観を知ることができた大変貴重な機会でした。学生のうちに留学に行くことを考慮でき、留学の意義について考えを深められる機会があるということは、とても恵まれていることだと思います。私も自分の留学の目的を達成できるよう、努力を続けていこうと思います。熱意あるセッションをしてくださった3名の方、この場の設定に貢献してくださった皆様に感謝いたします。

 

 

 

非常に有益なセッションとなったようでうれしい限りです。登壇いただいた講師のみなさんには改めて感謝申し上げます!

 

教英では、忙しくはなりますが、2年次9月~3年時7月までの約1年間の留学をしても、中高の教員免許を取得した上で4年間で卒業することが可能です!(もちろん、本人の単位取得状況などによっては4年間で卒業できない場合もありますが)

 

広島大学では様々な留学プログラムが用意されています。教英で留学と教英生活の両方をエンジョイしてみませんか?教英では、これから以下の入試関連行事があります。

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)


(教英4年生による留学体験紹介のプレゼンの様子)


2024/08/09

オープンキャンパスにご参加いただきありがとうございました!

本日、広島大学ではオープンキャンパスがあり、教英の説明会にも多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました!

 

教英では、本日はこんなメニューでイベントを行いました。

1.       教英のコース紹介(カビール先生)

2.       教英生の学生生活の紹介(「教英生の1日」と「教英の1年間の行事」)(教英2年生、3年生)

3.       教英の入試について(カビール先生)

4.       模擬授業(カビール先生)

5.       Q & A Time

 

模擬授業ではBingoとBroken Squaresを行いました。Broken Squares Gameでは、6人グループに分かれて、ばらばらに切り分けられた図形をパズルのように並べて4つの正方形を作るという活動です。活動中は一切しゃべってはいけません。無言のままばらばらの図形を他の人に渡したり、与えたりするのみです。これは、言葉を共有しない人同士の異文化間コミュニケーションを疑似体験する活動となります。この活動はほとんどの参加者の方が初めて経験したものではないかなと思いますが、みなさんはとても楽しんでおられる姿を見て、大変うれしかったです!ぜひ近いうちに教英でお会いしましょう!在校生スタッフ一同、みなさんと一緒に勉強したり遊んだりできるのを楽しみにしています!本日はご参加ありがとうございました!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。本日参加いただいたみなさんと関係するのは11月と2月になります!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 (カビール先生による教英のコース紹介)


(本当に多くの方にご参加いただきました!)

(現役教英生による学生生活紹介)

(模擬授業の様子:Bingo Game)

(模擬授業:Broken Squares①)

(模擬授業:Broken Squares②)


2024/07/25

大学院の博士課程後期(ドクターコース)の論文指導はこんな感じ!

教英には博士課程(ドクターコース)があり、博士論文を提出して無事に試験に合格すると博士(教育学)が授与されます。ドクターコースに在籍しているほとんどの院生は社会人大学院生で、それぞれ勤務校(中学校、高校、短大、高専、大学、研究所etc)で教員や研究者として勤務する傍ら、大学院生として研究にも取り組んでいます。

 

以前は広島大学東広島キャンパス(教英はこのキャンパスにあります!)から遠方に住んでいる院生は、数か月に一度ほどキャンパスに来て、そこで指導を受けるという形式が取られていました。現在では、ウェブ会議ツールなどが簡単に利用できるようになったおかげで、PC越しで定期的にゼミ指導を行えるようになりました。管理人は月に1度ほどの頻度で、Zoomでドクターコースのゼミを行っています。広島県、神奈川県、鹿児島県、長崎県で現在勤務している院生が勤務時間後にオンライン上で一堂に介して研究について切磋琢磨しています!研究テーマも様々で、管理人のゼミでは以下のようなトピックに取り組んでいるドクターの院生が在籍しています。(スタッフの研究テーマと院生の研究テーマは同じである必要はありません。むしろ同じであることの方が稀です!)

・まとまりのある英語の文章を書かせるためのライティングの研究

・英語でインタラクションを適切に行うために必要な要因の研究

・音楽の経験が英単語のリスニングでの理解に与える効果の研究

・船舶に勤務する人が無線を使って英語でスムーズに他の船や陸上の施設とコミュニケーションを取ることができるようにするための指導に関する研究

・コンピュータを使ったテストで学習者の英語ライティング力を評価するための研究

 

ドクターへの入学を検討されている方から、「東広島キャンパスに来れないが大学院生としてやっていくことは可能でしょうか?」というご質問をよくいただくのですが、答えは「可能です!」ゼミ以外の授業も遠方に住んでいながら受講できる形式のものがほとんどなので、どうぞご安心下さい。

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。博士課程前期(いわゆる修士課程/マスターコース)の入学試験は9月と2月に、博士課程後期(いわゆる博士課程/ドクターコース)の入学試験は2月に行われます。教英で一緒に英語教育について研究してみませんか。王道の研究から尖った研究、マニアックな研究まで、大歓迎です。どうぞお気軽にスタッフまでメール等でお問い合わせください。在学生、スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)




2024/07/09

教育実習のガイダンスを行いました!

教英では、3年生の8月後半から9月にかけて、2つの附属(広島、東雲、三原、福山、の4つの附属の内の2校)でそれぞれ2週間ずつ教育実習を行います(合計で4週間)。そして、そこで実際に教壇に立って授業を行うことになります。先日、教育実習の学内ガイダンスを行いました。コロナの関係で、過去数年間は「1校で3週間」という形式での実習を余儀なくされていましたが、今年度からコロナ前の形式(「2校で合計4週間」)に戻ることができました。

 


写真にぼかしをかけていて分かりづらいですが、学内ガイダンスとは言え、教壇に立つのと同じ服装で学生は参加します。また、出勤簿に印鑑も押します。そうです、もう教育実習は始まっています!

 

ガイダンスでは、教育実習での記録の取り方や授業を計画する時に注意しないといけない事柄などを確認しました。実習本番までまだ少し時間がありますが、教育実習で指導をする範囲も事前に実習校から示してもらっていますので、教材研究をしっかりとして、実習本番に臨んでほしいと思います。有意義な実習になることを願っています!

 

教英では、これから以下の入試関連行事があります。英語教師になることを目指して頑張っている仲間や先輩と学び合いながら、英語教師を目指してみませんか。みなさんと一緒に勉強できることをスタッフ、在学生一同楽しみにしています!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

2024/06/19

教英生にウォルトディズニーワールド(WDW)でキャストをしながらの留学をふりかえってもらいました!

202312月に、アメリカのフロリダ州にあるウォルトディズニーワールドでキャストをしながら留学している教英4年生に記事を書いてもらいました。

教英生がウォルトディズニーワールド(WDW)でキャストをしながら留学中です!

 

無事に日本に帰国し、教英へ戻ってきてくれてます!今回、その学生に留学のふりかえりをしてもらいました。本当に充実した日々を送れたとのこと、とてもうれしく思います!

 

 

 

 

 

約半年間のウォルトディズニーワールド(WDW)での留学を終えて、日本に帰ってきました。前回のブログでは主にキャストとしての日々について書かせていただきましたが、今回のブログでは留学生活全体を振り返っていろいろと書いていこうと思います。また、ブログの最後にはプログラムに興味を持ってこの記事を読んでくださっている方のためにプログラムの申し込みから出国までの概要を紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。

 

まず、私の1日のスケジュールを紹介します。基本的に週5でキャストとして働き、残りの2日に授業がありました。仕事がある日は朝8時に起きて、昼食としてサンドイッチを作り、10時ごろに寮から出ているバスに乗って出勤、11時ごろから働き始めて19時頃に退勤して寮に帰ります。日によっては退勤後にゲスト用のバスに乗ってパークに行って、ご飯を食べて花火を観て帰るということもありました。授業がある日は、午前中にスーパーマーケットに食料品や日用品を買いに行き、14時から寮の施設内の教室で授業、授業後に友人とパークに遊びに行くという日々でした。アメリカは物価が高いとはよく聞きますが、数日分の食料品を買っただけで簡単に50ドルを超えてしまうので、留学初期は会計が恐ろしくて仕方がなかったです。

 

この留学では、キャストとしての時間や授業はもちろん、それ以外でも様々な経験をすることが出来ました。射撃体験やクリスマスパーティをしたり、ケネディ宇宙センターやアリゲーターランドに行ったり、バスケの試合を見に行ったり、寮でのパーティやビンゴ大会に参加したりと様々な体験をしました。友人の家でゲームをした日もありました。その時はマリオカート8デラックスやスーパーマリオブラザーズワンダーやTrivia Murder Partyというクイズゲームで遊びました。クイズゲームはアメリカの知識を問われたので私や韓国人、フランス人の友人は全然できませんでした笑。私にとってこの時が英語でゲームをする初めての時でした。最近はゲームと英会話を掛け合わせたゲーミング英会話が話題に上がることもありますが、その良さの片鱗を感じました。確かに英語を使いつつコンピューターゲームをプレイすると英語の発話量が増えるかもしれませんし、時間制限のあるクイズゲームをプレイすると英語の速読の練習に役立つかもしれないと感じました。

 

また、ビンゴ大会に参加した際には当然ながら数字がネイティブの速度で次々と読み上げられるので、中学生の数詞の聞き取り練習に活かせそうだと感じました。英語学習とは関係ないですが、このビンゴ大会で使用されたビンゴカードがFinger Tip Shutter Slide Bingo Cardsという再利用可能なカードで教具として使いやすそうだなとイベントと関係のない感想を抱いた記憶があります。

 

しかし、留学期間中は楽しいことばかりではありませんでした。苦労することも多々ありました。まず、様々な言語的バックボーンを持つ人々が集まっていることです。前回のブログにも少しだけ書きましたが、フロリダ州はスペイン語話者が多く当たり前のようにスペイン語が飛び交っています。職場で自分以外の人がスペイン語で会話していると強い疎外感を感じることがありました。しかし、これは日本でも起こり得ることだと思います。日本語の母語話者とそうでない人が入り混じってコミュニケーションを取るときに、日本語母語話者同士で早口で会話をすると、非母語話者が似たような感情を覚えてしまう可能性があると気付きました。異文化間のコミュニケーションを考える時にこの視点は私にとって新しい学びでした。

 

次に、WDWは多様な国からゲストが訪れるので様々な訛りの英語を聞く機会が多くありました。その中でもインド訛りの英語を話すゲストとのコミュニケーションは、外国語として英語を学んだ自分にとって非常に苦労しました。英語の訛りで苦労した話として、強烈に記憶に残っているのはフランス語が母語である友人との会話です。彼と会話をする中で、急に「ありがとう」と言われて混乱したことがあります。しかし、会話の内容と流れを冷静に考えて、「ありがとう」と聞こえた単語はフランス語の発音の影響を色濃く受けた”Alligator”だということが分かりました。この出来事から様々な国の英語の訛りについて興味深いと感じるようになりました。

 

約半年間の留学、本当にあっという間で気付いたら帰国の1週間前になってしまっていました。フロリダでの日々は毎日がとても濃く、刺激と学びが尽きることのない日々でした。最後の出勤の日にもミッキー、ミニーと写真を撮ることが出来たのですが、ミッキー、ミニーの顔を見た瞬間にこれで最後だということを強く実感して涙が止まりませんでした。その後、コーディネーターから「あなたはみんなから愛されている、自信をもってこれから進んでいきなさい」と温かい言葉をかけていただき、お世話になった同僚とグループハグを交わしました。正直に言うと、泣きすぎてなんて言われたのか具体的には覚えてないのですが笑。大変なことも沢山ありましたが、それほどまでにフロリダでの日々、WDWでの毎日は私にとって非常にかけがえのないものになりました。あの夢のような日々と魔法で溢れた場所を離れたくはなかったけれど、フロリダでの経験はこれからの私の将来にとって必ず糧になると確信しています。

 

個人的な感想ですが、留学に行くと「海外での生活」と「英語でのコミュニケーション」に対する解像度が高まります。これから教員を志す皆さんには短期間でも十分ですので、目の前にやってきたチャンスを逃すことなく、留学に挑戦することをおすすめします。単に英語力の向上だけではなく、よりオーセンティックな授業づくりの役に立つかもしれません。

 

最後にプログラム参加までの流れを軽く紹介させていただきます。このブログを読んで、プログラム参加に興味を持った方の参考になれば嬉しく思います。

プログラム名:【バレンシア国際カレッジプログラム】

1.参加申し込み

2.広島大学でオンラインでの第1次試験(英語力測定・4技能)

3.Disneyから届くサイトで手続き(英文履歴書・カバーレターの作成)

4.大阪(東京)で第2次試験(Disneyの採用担当者による個別面接)

5.ビザ取得に関する手続き(書類提出、領事館でのビザ取得面接)

6.大阪(東京)でガイダンス、出発前講座

7.出発

(射撃体験)

(クリスマスパーティー)

(ケネディ宇宙センター)

(ゲーターランド)

(バスケ観戦)

(最終日)


(コーディネーターと@アトラクション;教英生は左)



(コーディネーターと@レストラン;教英生は中央)





教英では、これから以下の入試関連行事があります。教英の一員になって、みんなで英語教師を目指してみませんか。みなさんと一緒に勉強できることをスタッフ、在学生一同楽しみにしています!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 

2024/06/01

米国大使館・総領事館のEnglish Language Fellow Programと教英で共催ワークショップを行いました!

先日、教英のKabir Russell Sarwar先生がコーディネーターとなり、在日米国大使館の英語教育の専門家であるClaire Lee先生を講師としてお招きし、米国大使館・総領事館のEnglish Language Fellow Programのワークショップを教英で共催しました。Claire Lee先生はアメリカでは英語の教員免許を持ち、12年以上英語教育に従事されました。アメリカ以外にも、南アフリカ共和国、ベトナム、中国、フィリピンでも指導経験がおありです。名門ウェルズリー大学を卒業後、ハーバード大学大学院にて教育学修士を取得されました。

 

今回は学部1年生から大学院生まで幅広い学年の教英生が参加しました。ワークショップの内容について、幅広いトピックのオファーがありましたが、参加者の希望が最も多かったTask-based Language Teaching(通称TBLTと呼ばれ、「タスクを中心とした英語教育」を指します)のワークショップを行ってもらうこととなりました。タスクを中心とした英語教育はまさに日本の英語教育で最もホットな話題の1つです。従来の文法説明や日本語訳中心の授業から脱却していくことが英語教員に求められています。

 

90分という限られた時間でありましたが、教英生にとってとても充実した時間となりました。このたび、このワークショップに参加したストレート院生(学部からそのまま大学院へ進学した方)と社会人院生(現職の中高の英語教員をされながら大学院に進学された方)の教英生にブログ用に記事を寄せてもらいました。それぞれとても貴重な学びの機会になったようで、嬉しい限りです。

 

 

 

 

 

今回のワークショップは、Task-Based Language Teaching(以下TBLT)について、①task とはどういったものか?、②taskをつくる、教科書の言語活動をtask化する、という流れで進行しました。

 

講師を務めてくださったClaire Lee先生のお話では、taskにはゴールがあり、学習者はゴール達成に向けてtaskをこなす。情報ギャップがあり、学習者同士での情報交換などを必要とする。また、taskは現実の活動と関連のあるものであり、教師はTBLTを行う際、学習者にシチュエーションを提示する。これらの要素があることで、学習者は言語内容を学習するだけでなく、言語内容を使ってやり取りなどの活動を行うことができます。

 

次に、taskをどのようにつくるかについて学びました。今回は、参加者(学部生、大学院生)が実際にJigsaw Readingというtaskを体験して、文法項目を学習するTBLT授業について学習しました。Jigsaw Readingの内容は、TBLT授業を6つのステップに分割し、個人がそのうちの1ステップについて説明された文章を読む、次に6人グループとなり各ステップで教師と生徒はどのような活動を行うかを共有するというものでした。この活動は情報ギャップがあり、参加者は自分が知らないTBLT授業のステップを互いに伝え合う活動を体験しました。

 

最後に、実際の英語の教科書を用いて教科書の活動をよりtask化することでTBLTの理解を深めました。英語教師は普段教科書を用いて授業を行いますが、授業を行う前に教科書などの教材分析は不可欠です。今回のワークショップでTBLTが教材分析を行う際の1視点であると学びました。教科書の活動では、ただ言語内容を使うことあるいは知ることに留まることもありますが、task化すると言語内容を使いながら学ぶということが可能となります。コミュニカティブな英語の授業が求められる日本の英語教育で、TBLTはその授業形態の一つであるといえるでしょう。

 

今回のワークショップは、学部一年生やその他学生が参加し、意見交換をしながら実際にTBLTを体験する中で、フレッシュな考え方が飛び交い学びの深いワークショップとなりました。講師を務めて下さったClaire Lee先生、司会進行をして下さったカビール先生に感謝の意を述べたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

本日、Claire Lee先生のセミナーに参加しました。TBLTについては、今まで知識としては知っていたものの、「なんとなく理解している」という状態で、詳しく話を聞く機会はあまりなかったため、とても参考になりました。

 

まず、activity taskの違いについて、ペアで考えた後、先生から説明がありました。その中で、taskgoalが明確に設定されているものであり、学習したことを用いて生徒がアウトプットできるものであるということ、real worldと関係しているものであること、生徒自身が問題をどのように解決するかを決定できることという条件を説明していただきました。教科書にTaskというコーナーはよく載っていますが、その内容は、文法問題や英文和訳、英問英答などであることが多く、これは実際にはtaskの要素を満たしていないということが分かりました。自分自身が実際に授業で行っていた活動を振り返ってみても、taskの要件を満たしておらず、知らないうちにactivityになっていたものがあったことに気づき、今後taskを自分で考える際の流れについても紹介していただいたので、学んだことを実践できる日が楽しみになりました。

 

TBLTの考え方は近年浸透してきていますが、学校では教科書を用いて授業をすることが求められます。ここで問題になるのが、「どのようにして教科書を用いながらtask-basedの指導を行うか」ということです。その答えは、「教科書に載っているactivitytaskに変えて教えるとよい」ということでした。実際に教科書の発問をtaskに変える練習を通して、taskの要素を再確認することができました。

 

Taskを作ることの大切さは分かったのですが、実際に学校現場でどう教えるかを考えた際に気になるのは時間の問題です。Taskを行うのには時間がかかります。同じ学年の同じ科目を複数の教員で教えている場合、テストに向けて進度を合わせる必要があります。もしtaskを行う先生と教科書のみを進めていく先生がいた場合、taskを行う先生は大幅に進度が遅れるという可能性もあります。また、教科書の発問も教えていないと、テストでその発問が出題された時自分の教えているクラスの生徒だけが解けないということにもなりかねません。そのことについて質問したところ、「教科書全てをtaskに変える必要はない。また、taskを行いながら、教科書の発問すべてに答えるのも不可能であるため、taskを行う部分をpick upすればいい。」という回答を頂き、これならできると納得しました。

 

セミナー中の先生を観ていて気づいたことがあります。それは、今回のセミナーが授業形式になっていたということです。まず今回の目標(本時の目標)が提示され、導入として、taskactivityの違いを考えるという活動を行いました。その後、展開で実際にJigsaw Readingtask作成を行いながら、TBLTのポイントを確認し、最後にまとめと振り返りを行いました。また、Claire先生は、TBLTについて説明されながら、以下のテクニックを用いられていることにも気づきました。

1.         Think Pair Share

これはよく授業でも用いられる方法ですが、いきなり指名するよりもまず全員が個人で考える時間をとり、その後ペアで確認して、全体で共有することで全員が思考することができ、発表の際の心理的負荷も軽減できます。

 

2.         発表者にプレゼントを渡すこと

この方法により、まず発言してみたいと思う生徒も増え、外発的に動機づけを行うことができます。

 

3.         ICQ (Instruction Checking Question)の使用

英語で指示をした後、実際に生徒に活動をさせる前に、指示の内容(今からすること)について尋ねるもので、学習者は自分たちの理解を確認でき、教師も指示が伝わっているか確認できます。

 

4.         Thumbs up / down による意見の表明

「〇〇について賛成 / 反対だと思う人は挙手!」と授業中に教師が尋ねてもなかなか手が上がらないことも多いです。立てた親指を賛成なら上に向け、反対なら下に向けるという方法なら、その場で負担も少なく行うことができ、教師も前から意見を確認しやすくなります。

 

5.         隣の人の意見を発表させる

ペアワークをした後隣の人の意見を発表しました。このことにより、コミュニケーションをとる必然性が生まれ、よりしっかり相手の話を聞こうとするようになります。

 

6.         質問を付箋に書いてもらう

授業中に「質問ある人」と質問を求めても、ほとんどの場合なかなか質問が出ません。「今質問したら周りからどう思われるんだろう」という思いや、本当は聞きたいけど、「こんなこと聞いたら先生(友達)からどう思われるのだろうか」という思いから質問できない生徒もいます。このような生徒も含めて、全員から意見を集める方法として付箋に書かせて回収するという方法を取られていました。

 

このように、先生はただTBLTについて紹介して下さっただけではなく、教師側の視点から観察すると、実際に学校現場で使えるテクニックの例をたくさん(かつコッソリと)紹介して下さっていたと思いました。このような見方ができるようになったのも、学部時代の教英での4年間の学びのおかげだと思っています。この学びを学校で生かしたいと思うとともに、次回のセミナーが楽しみになりました。





 

 

 

 

カビール先生は現在、今回のように外部から講師を招いて英語教育について学ぶシリーズ企画を立案中です。普段の授業とはまた違った形で教英生が学べる機会がこれからますます充実していきます!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で英語教師や英語教育研究者を目指してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に勉強や研究ができるのを楽しみにしています!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)(学部入試)

2月:前期日程入試(学部入試)

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)


卒業論文中間発表会を開催しました!

すっかり時間が経ってしまいましたが、先月 4 年生の 卒業論文中間発表会を開催しました。今年度もみんなが独創的な研究に取り組んでいます。中間発表会には 3 年生も参加しました。質疑応答は基本的に学生同士が行いました。大変、有意義な時間となりました。   【管理人のゼミ生の...