現在、広大のHUSAプログラムを使ってオーストラリアに留学中のIYさんからの便りを転載します。
彼女も書いていますように、長期留学をすると卒業が遅れはするものの、それだけ一層充実した大学生活を楽しめるようです(もちろん勉強は楽しいばかりでは済みませんが)。
管理人はオーストラリアに一度しか行ったことがありませんが、IYさんからの下の写真でオーストラリアの空の色を思い出しました。いいなぁ(笑)。
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こんにちは。ご無沙汰しております。
私もオーストラリアはゴールドコーストで元気に生活しています。今日までイースターブレイクで授業もなく、先日はFさんとシドニー、メルボルン、ゴールドコーストを旅行してきました。やっと一段落付いたので、近況報告をと思い、メールを書いています。
私は今、これまで学んだことのない分野の授業を履修しています。きっと留学を決めた人の多くはこの大学でこれを学びたいというものがあったのではないかと思いますが、私は留学に来てからそれが全くなかったことに気付きました(笑)。ただただ、留学をして英語に触れたいと思っていたみたいです。パッと目について面白そうだと思った授業を履修したのですが、しばしば苦労しながらも楽しく授業を受けることができています。
1つめの授業は、Language, Technology and Social Mediaという授業です。シラバスを読んでこれは教英のコンピュータの授業に似ていそうだと思い履修したのですが、フタを開けるとびっくり、バーチャルクラスでした。パソコンの画面越しにレクチャーを受け、受講者は先生の質問などにチャット形式で答えていくという授業スタイルです。このチャット形式というのが結構な曲者で、一生懸命打っている途中で話が別の話題に移っていたり、他の人のコメントを読んでいる間に先生の話している言葉を聞き逃したりなど、初日は特に苦戦しました。
しかし、授業内容はとても興味深いです。このブレイク前に中間試験として、言語学習を手助けするアプリやサイトを文献からの根拠とともに紹介するプレゼンテーションを録画し、YouTubeにアップして互いにコメントをし合いました。私はTED Edについてのプレゼンを作ったのですが(先生ありがとうございます!ネタがありました!!)、英語話者にとって英語学習に役立つサイトというのはとても興味深かったようで、よいフィードバックをもらうことができてお世辞でも嬉しかったです。
2つ目の授業は、Writing Poetryという授業です。レクチャーで詩をつくるときのテクニックを学び、チュートリアルで週に1人ずつ自分で作った詩を発表して他の受講者からアドバイスをもらうというものです。正直なところ、詩に出てくる単語の意味を取ったり調べたりがやっとで味わうというところまでいけていませんが、それでも毎回新しい表現や技術を学ぶことができ、自分の詩に活かすことができるととても楽しいです。
先週は私の発表の番だったのですが、シンプルなワードチョイスが良いと言われ、私のスカスカの語彙力も捨てたもんじゃないなと思いました(笑)でもやっぱりネイティブの子の書く詩は技巧が凝らしてあり知っている単語が私は思いつけない方法で使われていて、羨ましいし近づきたいです。
3つ目の授業は、Understanding the Social Worldという社会学の授業です。今まで社会学のしの字も触れたことがなかったのですが、‘Make the familiar strange’という標語に釣られ受講することにしました。授業内容もまさにそのままで、Race, Age, Culture, Class, Genderなどの身の回りにあることについて社会学の3つの考え方を使って考え直し、ディスカッションをするというものです。
ディスカッションは聞き取るのが精一杯ですが、柔軟な考えやステレオタイプの違いに毎度驚かされます。授業後には1つのテーマに沿って500単語程度のリフレクションを書くのですが、なんとか母語ではない言語でインプットしたものを母語ではない言語でアウトプットすることの難しさを痛感しています。リフレクションの良し悪しは別として提出した瞬間の達成感を求めてなんとか頑張れています。3つの授業の中で一番興味があり、楽しく受けられている授業かもしれません。
すごく長くなってしまいましたが、不平不満をときに漏らしながらも本当に心から留学を決意して良かったと思います。卒業を1年遅らせることに不安を抱いて悩んでいた時期もありましたが、今はそれだけの価値はあると昔の自分に胸を張って言えます。授業はもちろんですが、普段の生活から学ぶこと、感じることが大渋滞しています(笑)。
私は今オーストラリア人3人とアイスランド人1人とハウスシェアをしているのですが、英語はもちろん文化や常識の違いを知ることができます。カルチャーショックを受けるときもありますし、見習わないとと思うこともあるので共同生活も面白いです。留学に来てから約2ヶ月、あっという間だった!というわけでもなく、良く言えば毎日が充実している、悪く言えば緊張感が続いた濃い2ヶ月でした。あと約半年経てば嫌でも日本に帰らなければいけないので、今のうちに学べるだけ学んで、楽しむだけ楽しんでおきたいです。
ふと書き始めてこんなに長くなるとは自分でも驚きました(笑)新学期も始まってお忙しい中、読んでいただきありがとうございます。先生もお体には気をつけて、お仕事がんばってください。
それでは、失礼します。
IY
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