以下は、ある新入生の述懐です(一部匿名化しました)。このような自己省察ができる新入生を私としては誇りに思っています。
教英を目指している高校生・浪人生の皆さん、英語の勉強をすることは当たり前ですが、英語しか興味をもたないような寂しい人間にならないでくださいね。
*****
先生のお話の中で”英語マニアにはなるな”という言葉を聞いて、ハッとするところがありました。
私は英語が大好きで、高校生のときには○○コースという高校留学を目的としたコースに属していました。私のいたこのコースは英語教育に力を入れていて、英語の勉強が大好きだった私はクラスでも成績がトップでした。英語のテストではずっと一番だったし、先生にはいつも褒められていて、この調子だと留学も順調だ、と自分を過信していました。
しかしいざ現地に着いて実際にネイティヴの人達と話してみると、会話を始めるどころか相手の言ってることが全く聞き取れず、さらに度重なるカルチャーショックに身が持たず、すっかり自信を失ってしまいました。
現地の学生とうまくコミュニケーションが取れず、ノリとスウェアワードでその場を乗り切ろうとしていた自分は、今思えばとても惨めでした。
文法とボキャブラリーは確かに大事ですが、それをテストした結果得たハイスコアは、結局私に薄っぺらな自信しか与えてくれませんでした。
それでも私は留学を経て、人生で大切なことをたくさん学ぶことができました。
英語に興味がなかったら留学することさえもなかったのだから、今自分は英語が好きでよかったな、英語を一生懸命勉強してきてよかったな、って心から思っています。
だから私はただ英語を教えるだけの教師でなく、英語教育を通して 生徒の人生で大切なものを見つけられる能力を育てる英語教師になりたいです。そしてこの大学生活で少しでもそのような人間に近づくために様々なことにチャレンジし、自分らしくマイペースに、学習を続けていきたいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。