2017/03/01

実践的な研究をした院生二人の発表会


以下は、教職高度化プログラムを担当した樫葉みつ子先生による文章です。

下にも書かれていますように、この教職高度化プログラムは、平成28年度から教英から独立し教職大学院へと組織改組されました。

こういったことも含めて、大学院進学の際は、自分が希望する学びができるかどうかを確かめるため、ぜひ事前に自分が指導を希望する教員と連絡をとってください。


広大教英ホームページ:スタッフ紹介
http://home.hiroshima-u.ac.jp/delce/staff/ono.html


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2月14日(火)に教職高度化プログラムの久万瑞帆さんと吉田来依可さんの「課題解決セミナー(Ⅱ)発表会」が行われました。内容は、公立学校でのアクション・リサーチの研究発表です。本年度は、二人とも東広島市内の中学校を実習の場として提供してもらい、生徒や学校の課題から研究テーマを設定して取り組みました。

 久万さんは、「書くことへの意欲を高める中学校英語科授業の開発」をテーマとしました。発表の概要は、グループ活動によって学習への参加を促し、創造的な面白さのある学習課題に従事させることよって学習意欲を高めることをねらった結果、生徒の書くことへの意欲を高めることに効果があったというものでした。



吉田さんは、「中学校英語科におけるまとまりのある説明文を書く力を育成する指導法の開発―思考を伴う学習活動を通じて―」をテーマに、「分類」「整理」といった思考スキルを「思考ツール」で可視化して用いさせることや、わかりやすい説明になる順番を考えさせることを試みました。その指導を通じて、生徒はまとまりのある説明文を書くことができ、また、中には自分の思考をメタ認知するようになった生徒もおりました。




生徒指導や、国の施策という重要な課題に取り組み、久万さんも吉田さんも、学校現場で必要とされる、研究的資質を高め実践力を身につけました。ご指導ご支援くださった、関係諸機関、実習校の教職員の皆様や生徒さんたちに、心より感謝申し上げます。

平成28年度の修了生を最後に、さらなる発展を目指して、教職高度化プログラムの理念と成果は、教職大学院に継承されることになりました。この8年間に英語教育学講座が輩出し教員として活躍されている総勢17名の修了生の皆様の、今後ますますのご活躍を祈念しております。

(文責:樫葉みつ子)



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