なお、こういった情報は今後は、教英のホームページにも掲載するようにします。現在、技術的な支障でホームページの更新が滞っていることをお詫びします。
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Q: 一週間のスケジュールはどんなものですか?
A: 学年によって異なります。
修士課程前期1年:タームや人にもよりますが,1年のうちに出来るだけ単位を取っておきたいと考えている人は,1日大体1~2個の授業があります。授業数は多くはないですが,予習や復習などに時間を割く必要があるため,やや忙しい1年間です。
修士課程前期2年:1年生時にほぼ単位を取得しておけば,ほとんど授業はなく,1週間に2~3個ほど授業があります。また,9月には修士論文中間発表があり,1月には修士論文を完成させなければならないので,授業のない時間を自分の研究に活用します。
Q:講義の形式はどのようなものですか?
A: 大学院の講義は,自分から学ぶスタイルの授業であると言えます。まず,授業に合わせてレジュメを作成したり,疑問点を用意する“予習”があります。授業では予習したことをベースに,先生方を含んだディスカッションを行い,学びを深めていきます。少人数で行われる授業は教室も狭く,先生との距離も近いので,質問や話し合いのしやすい環境です。また復習や振り返りのためのレポートなどの提出を必須とする授業もあり,1つの授業によって深く学ぶことが出来ると感じています。
Q:大学院に進学するメリットはなんですか?
A: 大きく言うと以下の四つです。
(1) たくさん勉強できます。
大学院の授業は少人数制のため,授業において一人が担う役割や責任が重いと言えます。このことからしっかり準備したうえで授業に臨む必要があります。また自分の研究する分野に関して,自分自身が学ぶ意欲がなければ全く進みません。研究するために積極的に英語で書かれた資料を読み,自分の研究に沿わせながら文章化することは,努力や根気が必要となります。
(2) 勉強をする設備が整っています。
大学院生にはそれぞれ研究室があり,24時間利用することが出来ます。また,たくさんの貴重な本を貯蔵している図書室も気軽に利用できるので大変便利です。
(3) 大学の先生方との距離が近いです。
学部生の時とは異なり,少人数で授業を受講したりする大学院生は,大学の先生方とお話しする機会が多くあります。
(4) 横と縦とのつながりがあります。
横のつながり:同学年の人と授業などで共に何かに取り組む機会がたくさんあります。また大学院生(博士課程前期1年)が全体で受講する講義があるので,英語教育以外の学生と関わる機会もあります。
縦のつながり:博士課程前期1年から博士課程後期3年までの様々な年代の学生が,同じ研究室を使用するので,縦のつながりがあります。研究や授業に関して,気軽に先輩方に尋ねることが出来ます。さらに,新入生歓迎会や忘年会では,大学の先生方と大学1年生から博士課程後期3年生まで集うので,学部生と交流する機会もあります。
他にも、大学院卒の資格で得られる職業上の地位や給与といったこともメリットとして考えられます。
Q: 修了後の進路はどんなものが多いですか?
A:
修士課程前期修了生(M):中学校教員・高校教員,修士課程後期に進学、です。
修士課程後期修了生(D):高校英語教員,大学教員や大学職員、です。
Q: 院生室はどんなものですか?
A: 一人一つの机を持つことが出来ます。それぞれの研究室では,研究室共有のパソコンがあり,そこでは印刷やスキャンをすることが出来ます。また研究室のカギを一人一つ持つことが出来るので,研究室で勉強したいときはいつでも勉強することができます。
Q: 各研究室の研究分野・過去の修論や博論テーマを教えてください
A: 以下はとても簡単な記述(教員氏名の五十音順)ですので、進学希望者はぜひ興味のある先生に直接話を聞いてください。
小野先生ゼミ:文学を活用した英語教員の在り方に関する研究など
修論テーマ例 "Japanese EFL learner’s reactions in reading literary works : A case study of reading O. Henry’s After Twenty Years"
築道先生ゼミ:英語科授業研究,英語科教員養成など
修論テーマ例 "Effects of Learner’s Perceived English Proficiency on their Mutual Power Relations"
深澤先生ゼミ:第二言語習得,異文化語用論,教材論など
修論テーマ例 "A study of the Effects of Listener Response on Speaker’s Willingness to Communicate in L2 Interaction"
松浦先生ゼミ:中高等学校における学力と評価の在り方,英語入門機の指導法とカリキュラムなど
修論テーマ例 "Comparison of the Structures in Mental Lexicon on Native Speakers and Learners of English"
柳瀬先生ゼミ:言語哲学・コミュニケーション論など
修論テーマ例 "Multiple Perspectives in Listeners in Interpreting Eloquent Silence: Idiographic Analysis of Listener’s Assumptions in Rhetorical Speech "
今後は、樫葉先生(教師教育関係)、兼重先生(評価論や小学校英語教育関係)、西原先生(文体論や言語学関係)も修論などを指導する予定です。(制度上、いわゆる「外国人教員」による直接の論文指導はありません)。
今後は、樫葉先生(教師教育関係)、兼重先生(評価論や小学校英語教育関係)、西原先生(文体論や言語学関係)も修論などを指導する予定です。(制度上、いわゆる「外国人教員」による直接の論文指導はありません)。
Q: 学費+生活費+その他諸々の研究費(年間)はどのくらいですか?
A: 概算で 学費535,800円+生活費 約1,000,000円+その他 約50,000円ですが、生活費や生活費以外の部分でどれほど費用が必要になるかは人によります。多くの人が奨学金を利用しています。
Q:各種奨学金にはどのようなものがありますか?
A: 日本学生支援機構,地方・財団等奨学金などがあります。それぞれに審査基準がありますので,自分に合った奨学金を選ぶ必要があります。詳しくは,広島大学「情報の森 もみじ」の「奨学金」に掲載されています。
Q: 学外の活動(学会等)はどのようなものですか?
A: 月に1回程度,英語教育に関する学会が開催されています。特に6月に開催される中国地区英語教育学会や8月に開催される全国英語教育学会には多くの大学院生が参加・発表しています。
Q: 博士課程後期はだいたい何年で修了できるのですか?
A: 3年間での修了を目指していますが、研究の進捗状況によっては延びる場合もあります。
Q: 自分の研究分野以外に学べることは何ですか?
A: 学部では,“今,良い教員として働くための必要な知識,考え方”を,大学院では,“何十年後でも良い先生として働くために必要な知識,考え方”を学ぶことができると考えます。教育内容学(言語学,コミュニケーション論,文学)と教育学(教育方法学,教育授業研究)を自分の研究の範囲を超えて,幅広くそして深く学ぶことが出来る大学院での学びは,将来,教員として働く私たちにとって,貴重なものになると確信しています。
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この記事の原稿を書いてくれたSさんに感謝します。
Sさんありがとう。
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