2017/11/01

ライティングセンターはれっきとした教育の場であり、相談者とチューターの間で行われるコミュニケーションの場であり、「自律した書き手を育てる」というねらいを根本に据えた場である


以下もデューイの『民主主義と教育』を授業で読んでいる院生の書き込みです。

ちなみに広島大学のライティングセンター (WRiting Center: WRC) は、非常に意欲的な試みをしています。ぜひご注目ください!










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 今回はDemocracy and Educationの8章で述べられているaim 「ねらい」に関連し、今タームから勤務し始めたライティングセンター(以下、WRC)の新人研修期間で考えたことを述べてみたい。

 新人チューターとして勤務し始めてからまだ日も浅いが、毎回の勤務で様々な課題に直面している。私は制度上の新人研修期間を先日終えたが、その中で自分の課題として持っておくべきだと感じたのは、「自律した書き手を育てること」をWRC全体で共有するねらいとして忘れないことだった。私は初勤務時にこのねらいについて説明を受けたが、その後の研修期間でその意識が薄れ、それぞれの相談者にチュータリングしている時間内に色々なことを押し込み、相談者の要望や課題をを出来るだけ多くその場で解決しようとしてしまっていた。

(中略)

 WRCというと文章を書くための「相談」「アドバイス」という印象が強いかもしれない(私もWRCを利用する前はそうだった)が、実際はれっきとした教育の場であり、相談者とチューターの間で行われるコミュニケーションの場であり、(時には微調整しながらも)「自律した書き手を育てる」というねらいを根本に据えた場であると思う。私自身、WRCの理念を意識し、「自律した書き手を育てる」ことができるチューターとして今後何ができるのか考えていきたい。WRCは相談者だけでなくチューターも成長していける教育の場となっている。今回もまた、教育や社会について述べるデューイの議論を参照することにより、自分自身の経験を振り返ることができたと思う。

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