2022/03/11

教英史上初! オンラインITCを行いました

教英には、主に3年生が中心となって企画運営するIntensive Training Course(通称、ITC)という英語だけで過ごす合宿行事があります。教英の中の最大行事です。残念ながら昨年はコロナの関係で開催できませんでしたが、今年度は教英で初めてオンラインの形でITCが実施されました。1年生から3年生まで多くの学生が参加し、教英の伝統行事を新しい形で実施してくれました。たくさんの制限があった一方で、新しい発見もいろいろとあり、とても有意義な時間になったとのことです。

 

このような企画を計画、運営することは英語教員になる上でとても貴重な経験となります(貴重な英語の練習の機会になることはもちろんです)。しかも、英語教員は様々なICTITCとややこしいですね。。。)を使いながら英語授業を行うことが求められ、そのよい練習にもなったのではないでしょうか。

 

今回、この企画のチーフを務めてくれたAさんにブログ記事を書いてもらいました。はじめてのことだらけでとても大変だったと思います。本当にお疲れさまでした。1年生と2年生のみなさんは、来年度以降も、この教英の伝統行事を引き継いでいってくれたらと思います。

 



このコロナ禍でのITC開催は私たちにとってとても難しいものでした。しかし、このような状況でも開催できたことは、教授の先生方の協力はもちろん、先輩方のこれまでの経験や、同じ教英の仲間の協力があってこそだと思います。たくさんの人に感謝を伝えたいです。今回のITCはこれまでの対面での開催ではなく、オンライン開催となり、多くのことを諦めなければいけない場面も多くありました。しかしながら、教英でしか体験することのできない『ITC』をオンラインという形でも最後まで諦めずに試行錯誤し、開催したいという思いのもと進んでこれて良かったと思います。自分自身が1年生の時に開催していただいたITCの時に感じたことが2つあります。1つは英語を話すことの楽しさ、2つ目に教英に入学して良かったと感じることができたことです、通常の3日間開催には満たない、1日のみの開催となりましたが、アイスブレイクやディベート、そして自分たちで作り上げる劇などを通して、後輩にも自分が1年生の時に感じたことと少しでも同じようなことを感じてもらえれば、ITCは成功だったんじゃないかと思います。チーフとして、至らない点も多かったかもしれないですが、大学生になっても仲間と協力し合いながら、時にぶつかり合いながら準備してきた時間は私自身の一生の経験であり、思い出になると思います。改めて、たくさんの人に感謝したいです。ありがとうございました。

 



教英では来年度は以下の入試関連行事があります。教英で英語と英語教育を一緒に楽しく学びませんか。楽しい先輩がみなさんを待っています!スタッフもみなさんと学べるのを楽しみにしています!

 

9月:大学院入試(博士課程前期)

11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)

2月:前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)








2022/03/04

はじめての学会発表を終えて

M2生(大学院修士課程2年生)にはじめての学会発表の感想を記事にしてもらいました。発表当日までのやり取りなども記事にしてくれていて、大変参考になります。研究発表は、自身の日ごろの研究成果を公にし、助言などをもらいながらよりよいものにしていくとても貴重な機会です。今回、そのような機会を経験し、研究の大きな一歩を踏み出されたこと、とてもうれしく思います。これからもどんどんと様々な学会で研究発表に挑戦してもらえたらと思います!以下、M2生に書いてもらった体験記です。


 


今回, 外国語教育メディア学会(LET)関西支部2021年度秋季研究大会にて, 「中級日本人英語学習者による『不平』の連鎖の分析」というタイトルでオンラインにて口頭発表を行いました。以下大変恐縮ですが, 私的な体験をお話できたらと思います。

 

まず, 学会発表の時期についてですが, 私の勝手な憶測も含めて, 教英の先輩方や同級生の方の動きを見てみると, M2の夏の学会で修士論文に関して学会発表を行うという方が多い印象です。私は, M1の秋に研究テーマを変更したり, 教員免許状(一種)を修士課程で取得している関係で夏には教育実習などがあったりと, この時期に初めての学会を経験するという形となりました。発表までの大きな流れとしましては, 9月末までにA4一枚程度の発表の予稿とともに口頭発表の応募をし, 学会事務局の方から採択の連絡を受け, 数回修正箇所などのやりとりを終えて, 12月に本番という形でした。

 

口頭発表の内容という点に関しては, 本当に正直まだまだ至らぬ点ばかりでしたが(元々至らぬ点ばかりですが, ますますという意味で), 私にとって今回の口頭発表は公的に研究活動を初めて行うことができたという点で非常に意義深いものでした。私は, 前述したように教員免許を修士課程で取得しています。そのため, 学部の授業を多くとったり, その関係でM2で修士課程の授業を多くとったり, また教育実習に行ったりと, 他の院生の方よりも自分の研究に実際に取り組む時間が限られてしまうことが多くありました(もちろんどの授業や実習も研究に直接的または間接的に関連しており, 多くのことを学べました)。自分は研究者志望ということもあり, 研究活動にできる限り多くの時間を創出するように工夫はしていましたが, 思うようにいかぬことも多く, 比較する必要は全くなかったのですが, 先輩方や同輩の研究活動のペースを見ていると正直焦りを感じてしまっていました。また私が質的研究をしていることから, データの分析に比較的時間がかかることも重ねっていたかもしれません。そのような中で, 指導教員の先生や教英出身の先輩の研究者の方にご助言や励ましをいただきながら, なんとか今回学会発表を経験できたというのは, やっと公的な研究活動の第一歩を踏み出し, 出発点に立てたという気持ちでした。

 

来年2022年は, 博士後期課程に無事進学することができたらではありますが, 今回の口頭発表を出発点として, たくさん学会発表・論文投稿を行い, 自分にとって実りある1年にできるよう邁進していきたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 


教英では自分の関心に応じて様々なテーマの研究を行うことができます。学会発表はもちろんのこと、論文執筆に関しても、教員や先輩から様々なアドバイスやサポートを受けることができます!実際に、今年度は様々な学会で院生が学会発表を行ったり、論文を投稿したりしています。


教英で一緒に英語教育の様々な問題について研究してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

教英の大学院入試は、修士課程は9月と2月に、博士課程は2月に行われます。




2022/02/25

修士課程2年生が修士論文発表会を行いました

先日修士論文発表会が行われました。新しい研究科になって初めての発表会となります。今年度も、ユニークなものからタイムリーなものまで力作が提出されました。以下がその題目です(英語の題目のものも日本語に直しています)

 

・コンピューターを使ったテストによる学習者の思考力を測定するための基礎研研究

・中国人英語学習者の自律学習の促進:学習スタイルとメタ認知方略の観点から

・洒落を用いた協働学習における新出語彙・イディオムの理解の研究

・学校文法的アプローチと認知言語学的アプローチによる定冠詞の理解の変化:英語冠詞指導法開発のための比較研究

・日常的な会話を続けるための研究:自己省察を通して

・中級日本人英語学習者による「不平」の連鎖の分析:不平者による連鎖の緩和に着目して

・外国語英語学習者による英語エッセーでの態の使用の特徴

 

今回は試験も兼ねた発表会でしたので、写真はありませんが、全員が2年間の研究成果を存分に発揮してくれました。また、今回から他分野の先生が審査員に入ることになったのですが、全員が分かりやすい説明につとめた結果、とても分かりやすい発表となっていました。発表後の質疑応答でも様々な建設的なディスカッションがなされ、大変有意義なものでした。

 

教英では自分の関心に応じて様々なテーマの研究を行うことができます。教員からのサポートはもちろんのこと、大学院生同士でも様々なアドバイスをもらうことができます。教英で一緒に英語教育の様々な問題について研究してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!

 

教英の大学院入試は、修士課程は9月と2月に、博士課程は2月に行われます。




2022/02/14

オンライン卒業論文発表会が行われました

先日、4年生の卒業論文発表会が行われました。4年生が取り組んできた研究の成果を発表しました。今回、4年生の学生に卒業研究の振り返りを行ってもらいました。とても有意義な学びとなったようで、とてもうれしく思います。

 

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教英で学ぶ卒業研究の面白さ

 卒業論文の執筆と発表を通じて、4年間教英で学んできたことを振り返り、教英で学ぶことができたことをとても嬉しく思いました。以下、私が感じた卒業研究の面白さを主に3つ書かせていただきたいと思います。

 

1つ目は、テーマを追求することです。卒業研究をするにあたって、まず行わなければならないことが、テーマ決めです。私は、テーマを決める際に、自己を振り返ることがとても重要だと感じました。今までの英語の学習経験から、自分が一番興味があったこと、また、英語を学ぶ中で、「どうして?」「なぜ?」と思ったこと。きっとみなさんの中にも、あるのではないでしょうか。自分自身と対話しながらテーマを決めること、ここに卒業研究の1つの面白さがあります。

 

 2つ目は、仲間とのかかわりです。卒業研究では、自分のテーマを深めていくことももちろん大切ですが、他の仲間たちがどのような研究をしているのかを知ることができるのも、とても有意義なことだと思います。私が所属していたゼミでは、自分の研究に対して意見交流をする機会が多く設けられていました。そのため、自分1人では決して得られなかったであろう多くの学びを得ることができました。新たな考え方や着眼点をくれたゼミの仲間たちにはとても感謝しています。

 

 3つ目は、考える力を深めることができることです。私は卒業研究を通じて、自分に「なぜ?」と問いかけることを一貫して行ってきました。英語教育において当たり前だとされていること、多種多様な先行研究。それらを鵜吞みにすることなく、どうしてそうなっているのかと批判的に見ることによって、考える力が身についたと実感しています。自分自身に問いかけをし続けることは、とても大変なことではありましたが、考えることを通じて新たな発見をすることもあり、研究をする面白さでもありました。

 

 私は今年の4月から、教員として一歩を踏み出す予定ですが、卒業研究を通じて培ったことを活かしながら、学び続ける教員でありたいと思います。卒業論文の執筆および発表にあたり、支えてくださった先生方とゼミの仲間たちにはとても感謝しております。本当にありがとうございました。

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なお、今年もバラエティーに富んだ卒業論文が提出されました。研究方法も文献研究や調査研究はもちろんのこと、様々な言語分析ソフトを使った研究も行われました。以下にそのタイトルの一例を示しておきます。来年度の4年生も、自分の問題意識を大切にしながら研究に取り組んでもらえたらと思います。教員も一生懸命サポートさせてもらいます!

 

・英語科新任教師のリアリティ・ショックと生徒との関わりの関係について

・やり取りの活動の中で適切な応答が出来るようにするための教科書教材の活用

・プロソディ習得のための音声指導:シャドーイングと音声分析ソフトの可能性

・アイディア発見のための問いかけ(Heuristic Question)を用いたプレライティング指導法

・読んだ文章をもとに話す力を育成するための指導:音読練習を活用して

AAA(Answer, Add, Ask)を用いた「話すこと(やり取り)」の指導の提案

・教室内でのグループスピーキング活動における外国語不安の軽減

・自律学習者を育てる振り返り指導:メタ認知の視点から

・物語などの登場人物の心情理解を促すための英語授業:邦画『ハウルの動く城』を題材に

・ゲームテキストが持つ英語教材的価値の検討

・英語詩の特徴の理解と音読におけるその影響:『Snow White and Seven Dwarfs』を用いて

・性の多様性に関する英語科学習指導案の提案:映画『Love, Simon』を通して

・文字指導を見据えた音素認識能力向上のための授業の提案:早口言葉を用いて

・メタ認知を育成するための英語語社会の小学校教科横断型授業の提案:CLILの考え方を参考に

・新旧中学校英語教科書と新JACET8000の語彙の比較:コミュニケーション能力育成の観点からの考察

・映画日英語字幕の比較を通した英語ポライトネス学習授業の提案:『Jack and the Giant Slayer』を題材に

 



 


2022/02/01

教英OGが英検1級とTOEIC満点を取得しました!

英語の学習は教英での学びを終えた後もずっと続きます。実際に働き始めるとそのような時間を取ることは大変なのですが、コツコツと学習を重ねて着実に自分の英語力をアップさせていくことはとても大切です。

 

教英を終了し、現在は教員として勤務されているある教英生OGから、英検1級とTOEIC満点取得のメールをいただきました(ご本人から了承を得て今回記事にさせてもらいました)。もともととても高い英語力をお持ちでしたが、今回試験を受けて、自身の英語力を証明されました。家庭と仕事を両立させるなかで、英語学習(そして試験の受験)の時間を工面して今回のような結果を収められたことは本当にすごいことです。現役の教英生はもちろんのこと、卒業生・修了生にとってもとても励みになります。本当におめでとうございました!

 

教英では、英語教育、英語文化、英語文学、英文法などの専門的知識を身に付けることはもちろんのこと、一般的な英語力や英語コミュニケーション能力を向上させる授業も充実しています。先日もお伝えしました通り、今年度の学部1年生はTOEICで教英史上最高の平均スコアを記録することができました。みなさんも一緒に教英で学びませんか。スタッフはもちろん教英の先輩たちもみなさんと一緒に学べることを楽しみにしています!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。

2月:前期日程入試




2022/01/14

教英新HPの写真がすべてアップロードされました!

今年度、教英のHPが新しくなったことはこのブログでもお伝えいたしました。ただ、後期の授業の様子など一部の写真がアップロード出来ていませんでした。先日、すべての写真のアップロード作業が完了しました。ぜひ教英の様子を感じ取ってもらえたらと思います。

 

広島大学大学院人間社会科学研究科・教育学部英語教育学講座

 

明日から共通テストですね。高校生のみなさん、日ごろの学習の成果を存分に発揮してください。教英でみなさんと一緒に学べることを、スタッフ一同楽しみにしています。愉快な先輩たちもみなさんのことを待っていますよ!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。

 

2月:前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)




2022/01/07

教英1年生のTOEIC平均スコアが709.1点を記録しました!

 あけましておめでとうございます。本年も教英をどうぞよろしくお願いします。

 

さて、広島大学では1年生はTOEICを受験することになっています。少し時間が経ってしまったのですが、1年生のTOEICのスコアが発表になりました。今回の平均点は709.1点というハイスコアでした!長年教英にお勤めの先生によると、教英史上最も高い1年時の平均スコアのようです。しっかりと力をつけてくれているようで頼もしい限りです!

 

1年生のみなさんが4年間を通してさらに英語力(もちろんTOEICのスコアだけでなく、総合的な英語力も)を伸ばしていけるように、スタッフ一同サポートしていきたいと思います。この調子でどんどんと英語力を向上させていってもらえたらと思います!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。

 

2月:前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)




教英の大学院生が全国英語教育学会で研究発表を行いました!

日本には英語教育関係の学会がいくつかありますが、全国英語教育学会はその中で最も歴史と権威のある学会の 1 つです。先月になりますが、教英の大学院生が研究発表を行いました。貴重な意見交流もできたとのことで、大変うれしく思います。今回、研究発表を行った池田泰士さんにブログ記事を寄せて...