3月19日(土)に第10回日本国際教養学会(JAILA)がオンラインで開催され、2名の教英修士課程2年生院生が学会発表を行いました。2年間の研究成果をまとめた発表であり、他大学の先生方からも大変高く評価いただきました。質疑応答でも有意義なディスカッションがなされました。
今回、発表をした2名の院生に記事を寄せてもらいました。まずは、「学校文法的アプローチと認知言語学的アプローチによる定冠詞の理解の変化:英語冠詞指導法開発のための比較研究」というタイトルで発表した重本晶生さんから。
第10回JAILA全国大会にて初めての学会発表を行いました。コロナ禍ということもありオンラインでの開催でしたが、学会発表初心者の私にとっては良い環境だったかもしれません。学会参加者の方々の顔をほとんど見ることなく、必死に発表している自分の顔とにらめっこをしながらの実施でしたので、場の空気に飲まれてしまうということはありませんでした。これから学会発表を検討される学生さんの中で、「学会がどんな雰囲気で行われるのか分からず不安だ」、「権威ある先生の視線を感じながら発表するほどの胆力がまだ無い」と感じている方がいれば、オンラインで開催されている学会に参加することは第一歩として良いのではないでしょうか。
ただ、参加しやすいからといって発表の質が低くなることはないし、頂くコメントが月並みなものに留まることはありません。むしろ、(これはJAILAの特性によるところもあると思いますが、)多種多様な専門分野をお持ちの参加者の方の発表は新鮮で興味深いものばかりだし、特別研究(学内で行われる研究経過発表・意見交換会のようなもの)等では聞かれなかったご助言をいただくことができました。発表者の立場からすれば、自分の専門や研究背景をご存じでない参加者の方たちに自分の研究を理解してもらうにはどのような発表内容にすればよいか、と推敲することを通して自身の研究を客観的に振り返ることができました。自分の研究をさらに発展させていくためにも、学会発表を行うことは非常に意義深いと感じました。研究者としての素養を高められるような機会をいただき、JAILAをご紹介くださった先生、学会を運営されている皆様に感謝いたします。
続いて、「Puns を用いた協働学習における新出語彙・イディオムの理解の研究」というタイトルで発表をした佐藤駿さんです。
2022年3月19(土)に、第10回JAILA全国大会(オンライン開催)に参加し、「Punsを用いた協働学習における新出語彙・イディオムの理解の研究」というタイトルで口頭発表を行いました。
発表したもの自体は修士論文審査の際に発表した資料を発表時間に合わせて改定したものであり、学会用に資料を作るという点においては大きな負担はありませんでした。発表の際に音声が認識されず少し持ち時間が削れてしまうなどのトラブルもありましたが、なんとか時間内に終わらせることができました。
発表を終え、論文を書いたならばやはり一度は発表を経験しておくべきというのが率直な感想です。その後研究職に就く・就かないに関わらず、自分の知見を深めるという意味で大変貴重な機会だと思います。自分の研究に対して、参加者の方から興味深いという感想を頂けるのはやはり嬉しく、また反対に未熟な部分をご指摘頂いたことでまだまだ勉強をしなければならないことも再確認しました。他の方の発表も様々なテーマにまたがっており、今現在教育に関してどのような研究が行われているのか・そして自分もその中の一人であることをその場で感じられるのは、教員になってからも自分を支えてくれる経験になると思います。
(これは先生に教えていただいたことそのままですが)学会によってカラーが大きく変わるため自分の研究テーマに合った学会を選ぶことが大事であり、今回の自分のテーマはJAILAに合っていることを事前にお聞きできていたので、気負わずに発表することができました。発表に不安を抱いている方も、教授や先輩方に色々とお尋ねしながら、一度でも発表をしてみるといいのではないでしょうか。せっかく時間をかけて修士論文を書いたわけですから。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからも様々な学会で積極的に発表を行って行ってもらいたいと思います。
教英では自分の関心に応じて様々なテーマの研究を行うことができます。学会発表はもちろんのこと、論文執筆に関しても、教員や先輩から様々なアドバイスやサポートを受けることができます!今回の学会に限らず、院生は様々な学会で発表を行ったり、論文を投稿したりしています。
教英で一緒に英語教育の様々な問題について研究してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!
教英の大学院入試は、修士課程は9月と2月に、博士課程は2月に行われます。
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