教英では、人数は限られますが小学校の教員免許を取得することができます。今回、小学校の免許を現在取得中で、今年度に小学校教員採用試験を受験した学生に体験記を寄せてもらいました。無事に採用試験も合格され、4月からは教員として第一歩を踏み出される予定です。合格おめでとうございます!管理人はタイムマネジメントと努力に脱帽です。
教員採用試験を受験して
私は今年の7,8月に、熊本市小学校教員採用試験を受験しました。教英生のほとんどが中高英語の教採を受ける中、小学校を受験するにあたり苦労したこと、自分なりに工夫した取り組みについて書かせて頂きます。
一次試験に向けての取組で最も苦労したことは、勉強時間の確保です。副免許で小学校一種の免許を取得する学生は、教英の授業に加えて初等の授業も履修する必要があります。他コースの学生は3年次にほとんどの授業を履修し終えるのですが、私達の代の教英生は、3年次のカリキュラムの都合上、初等の授業の多くを4年次に履修しなければならない状況でした。大学の授業、ゼミ、教採の勉強を両立させる必要があり、さらには部活動やボランティア、アルバイトもあり、勉強時間の確保が難しい状況でした。まとまった勉強時間が作れない中、私は自分のスケジュールを分単位で管理し、すきま時間を有効に活用して1日合計5時間以上は勉強ができるようにしました。日中は授業やボランティア、夜は部活動やアルバイトで予定が詰まっているため、朝4時に起きて勉強していた時期もありました。「遊びたい」「もっと寝たい」と思ったことは何度もありますし、点数が思うように上がらなくて心が折れそうになることもありました。しかし、初等の学生よりも遥かに小学校の学習指導要領や教科内容に関して知らないことが多いことへの焦りから、自ずと参考書を常に持ち歩き、暇さえあれば机に向かっている自分がいました。また、教員という小さい頃からの夢があと1歩で叶いそうであること、そして何よりも部活動の同期や授業で会う同級生も勉強を頑張っていることが、精神的な支えとなりました。
二次試験に向けてでは、模擬授業と水泳で特に苦労しました。3年半教英で学んできたこととは大きく異なる能力を必要とされ、国語科及び算数科の授業づくりや実技試験の水泳のために、何度も何度も練習を重ねました。高校卒業まで平泳ぎが全くできなかった私が、教員採用試験に向けて猛特訓をした結果、25m泳げるまでに成長しました。ここで自分自身を支えてくれたのは、「人とのつながり」です。スクールサポーターとしてボランティア活動をしている小学校の先生方が模擬授業についてアドバイスをくださり、実際に小学校の教室で練習をさせて頂く機会もありました。毎日集まって面接や模擬授業の練習をした県人会のメンバーや、zoomで面接練習をした地元の友達の存在にも支えられました。プロではなく友達との面接練習は、専門的な助言をもらえるわけでもなく、リアリティのある質問をしてもらえるわけでもありません。単に場数を踏んで慣れることしかできないと思います。しかし、ライバルであり仲間である友達の存在は、時に怠けそうな自分を鼓舞し、時に折れそうな心を強くし、時に追い込まれた暗い日々に笑いという光をくれます。教採という壁は、1人では絶対に乗り越えられなかったと思います。毎日一緒に頑張ってくれた県人会のメンバーや、時間を作ってzoomで練習してくれた地元の友達には本当に感謝しています。
私は教員採用試験に本気で全力で挑みました。この文章を書いている時点ではまだ結果は出ていませんが、万が一ダメだったとしても、後悔しない自信があります。それは、これ以上の努力はないと胸を張って言えるほど頑張ったからです。本当に全力を尽くしました。部活動やアルバイトを辞めて勉強に集中すればいいという意見もあると思います。もちろん、勉強だけをしていれば成績はもっと楽に上げられたと思います。しかし、より多くの経験を積んで、子ども達にワクワク感あふれる授業を展開したいという思いや、自分自身の視野を広げたいという思いから、両立の道を選びました。この選択に悔いはありません。
最後に、教育実習でお世話になった先生の言葉をお借りして、終わりにしようと思います。
「常にプロセス」
自分なりのゴールに向けて自分の選んだ道を常に全力でこれからも駆け抜けていきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
教英ではこれから以下の入試関連行事があります。みなさんと一緒に英語教育について学べることを在学生、スタッフ一同楽しみにしています!
2月:前期日程入試
2月:大学院入試(博士課程前期・後期)
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