早いもので広島大学では来週から後期がスタートします。この度、修士課程1年生の学生に前期の振り返りをしてもらいました。充実した大学院生活を送られているようで、スタッフとしてうれしいかぎりです。以下、学生に書いてもらった振り返りです。
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私は他大学から広島大学大学院に入学しました。最初は慣れないことも多く戸惑うこともありましたが、充実した大学院生活を送ることができています。私の前期の大学院生活の体験談を通して、大学院がどのようなものか少しでもお伝えできればと思います。
広島大学ではクォーター制が導入されており、前期・後期をそれぞれ半分に分けた第1タームから第4タームまでの4タームで授業が行われています。各タームで週2回授業が行われるターム科目と、前期・後期の区分で週1回授業が行われるセメスター科目があり、多くはターム科目となっています。1週間で2コマ授業が進むので、次の授業までの予習復習の量が多く、慣れるまでは大変でした。しかし、その分1ターム内で学ぶ科目は少ないので、それぞれの科目を集中して学ぶことができていると思います。私は、前期は授業が週に3.4日だったので、授業がない日に課題や予習を行っていました。
授業では、大学と比べてより専門的に学ぶことができます。教養科目では、様々な専門の先生方から幅広く学ぶことができ、自分の専門と結び付けて考えながら学びを深めることができます。特に、私は大学が教育学部ではなかったので、教職に関する科目が充実している印象を受けました。他の専門の学生とも同じ授業を受けるので、それぞれの専門の立場から様々な意見を交わすことができ、英語科について改めて考えるきっかけになっています。また、大学院では、同年代の学生だけでなく現職の先生方や留学生など様々な背景を持った学生が学んでいるので、他の人の考えを聞いたり自分の意見を述べたりする中で、自分にはなかった視点が得られ、どの授業でも新たな発見があります。
専門科目の中の主な科目が、大学でのゼミに当たる英語教育学特別研究(特研)です。私が所属している「内容学」(主に英語学や文学研究の観点から英語教育について研究します)の特研は、1回の授業で1人が研究の進捗を報告し、それに対して他の人が質問やコメントをする形式で行われています。他の院生全員が自分の研究について考えてくれるので、様々な視点から意見をもらえ、自分の研究を見つめ直せる貴重な機会です。また、同じ内容学と言ってもそれぞれの研究内容は異なるので、毎回他の人の発表から新たな知識を得ることができ、中には自分の研究につながる考えや研究手法もあり、他の方の研究を知ることができるのもとても勉強になっています。
授業のない日や授業日の空き時間は、研究室で過ごすことが多いです。研究室には自分の机と椅子があり、集中して勉強できる環境が整っています。研究室ではそれぞれ自分の研究や課題に取り組んでいますが、他の院生に気軽に相談することができる雰囲気なので、特研の時間以外にも研究についてアドバイスをもらえます。一人では行き詰まってしまうときでも、共に学ぶ仲間がいるのはとても心強いです。
前期を終えて、もちろん研究や授業は忙しいですが、想像よりも楽しく学べていると感じています。その理由の1つが、色々なつながりがあることだと思います。私の大学はあまり他学部や他学年とのつながりはなかったのですが、広島大学大学院に入って、同じ教育でも教科や校種が異なる人と話しあえたり、特研や研究室では同級生だけでなく先輩方とも学べたり、勉強になることばかりです。また、最初は履修登録や広いキャンパス内の移動など、研究や授業以外でも戸惑うことがたくさんありましたが、周りの人にあたたかく教えてもらえ、とても助かりました。充実した大学院生活を送ることができる場所だと思います。
広島大学大学院は学ぶ環境が整っており、必ず得られるものがあると思います。ぜひ一緒に学びましょう!
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後期も積極的に学んでもらい、勉学と研究にまい進してもらえたらと思います。
教英ではこれから以下の入試関連行事があります。博士課程前期の入学試験は2月に行われます。教英で一緒に英語教育について研究してみませんか。在学生、スタッフ一同みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています!(ちなみに、博士課程前期というのはいわゆる修士課程です。博士課程後期はドクターコースのことで、いわゆる博士課程になります。)
11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)
2月:学部前期日程入試
2月:大学院入試(博士課程前期・後期)
なお、教英では、2022年11月5日(土)にホームカミングデーの1企画として、14時30分から16時15分まで英語教育オンラインセミナーを開催します。詳細は以下の通りです。英語教員を目指している高校生や大学生、現職の中高の英語教員の方、大学で英語教員養成に従事されている研究者の方まで幅広くご参加いただけます。なお、参加には事前申し込みが必要となります。申込期間は11月2日(水)までとなっております。英語教育について一緒に考えてみませんか。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
http://hirodaikyoei.blogspot.com/2022/09/4.html
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