先日、4年生の卒業論文発表会が行われました。4年生が取り組んできた研究の成果を発表しました。今回、4年生の学生に卒業研究の振り返りを行ってもらいました。とても有意義な学びとなったようで、とてもうれしく思います。
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教英で学ぶ卒業研究の面白さ
卒業論文の執筆と発表を通じて、4年間教英で学んできたことを振り返り、教英で学ぶことができたことをとても嬉しく思いました。以下、私が感じた卒業研究の面白さを主に3つ書かせていただきたいと思います。
1つ目は、テーマを追求することです。卒業研究をするにあたって、まず行わなければならないことが、テーマ決めです。私は、テーマを決める際に、自己を振り返ることがとても重要だと感じました。今までの英語の学習経験から、自分が一番興味があったこと、また、英語を学ぶ中で、「どうして?」「なぜ?」と思ったこと。きっとみなさんの中にも、あるのではないでしょうか。自分自身と対話しながらテーマを決めること、ここに卒業研究の1つの面白さがあります。
2つ目は、仲間とのかかわりです。卒業研究では、自分のテーマを深めていくことももちろん大切ですが、他の仲間たちがどのような研究をしているのかを知ることができるのも、とても有意義なことだと思います。私が所属していたゼミでは、自分の研究に対して意見交流をする機会が多く設けられていました。そのため、自分1人では決して得られなかったであろう多くの学びを得ることができました。新たな考え方や着眼点をくれたゼミの仲間たちにはとても感謝しています。
3つ目は、考える力を深めることができることです。私は卒業研究を通じて、自分に「なぜ?」と問いかけることを一貫して行ってきました。英語教育において当たり前だとされていること、多種多様な先行研究。それらを鵜吞みにすることなく、どうしてそうなっているのかと批判的に見ることによって、考える力が身についたと実感しています。自分自身に問いかけをし続けることは、とても大変なことではありましたが、考えることを通じて新たな発見をすることもあり、研究をする面白さでもありました。
私は今年の4月から、教員として一歩を踏み出す予定ですが、卒業研究を通じて培ったことを活かしながら、学び続ける教員でありたいと思います。卒業論文の執筆および発表にあたり、支えてくださった先生方とゼミの仲間たちにはとても感謝しております。本当にありがとうございました。
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なお、今年もバラエティーに富んだ卒業論文が提出されました。研究方法も文献研究や調査研究はもちろんのこと、様々な言語分析ソフトを使った研究も行われました。以下にそのタイトルの一例を示しておきます。来年度の4年生も、自分の問題意識を大切にしながら研究に取り組んでもらえたらと思います。教員も一生懸命サポートさせてもらいます!
・英語科新任教師のリアリティ・ショックと生徒との関わりの関係について
・やり取りの活動の中で適切な応答が出来るようにするための教科書教材の活用
・プロソディ習得のための音声指導:シャドーイングと音声分析ソフトの可能性
・アイディア発見のための問いかけ(Heuristic Question)を用いたプレライティング指導法
・読んだ文章をもとに話す力を育成するための指導:音読練習を活用して
・AAA(Answer, Add, Ask)を用いた「話すこと(やり取り)」の指導の提案
・教室内でのグループスピーキング活動における外国語不安の軽減
・自律学習者を育てる振り返り指導:メタ認知の視点から
・物語などの登場人物の心情理解を促すための英語授業:邦画『ハウルの動く城』を題材に
・ゲームテキストが持つ英語教材的価値の検討
・英語詩の特徴の理解と音読におけるその影響:『Snow White and Seven Dwarfs』を用いて
・性の多様性に関する英語科学習指導案の提案:映画『Love, Simon』を通して
・文字指導を見据えた音素認識能力向上のための授業の提案:早口言葉を用いて
・メタ認知を育成するための英語語社会の小学校教科横断型授業の提案:CLILの考え方を参考に
・新旧中学校英語教科書と新JACET8000の語彙の比較:コミュニケーション能力育成の観点からの考察
・映画日英語字幕の比較を通した英語ポライトネス学習授業の提案:『Jack and the Giant Slayer』を題材に