少し遅くなってしまいましたが、去る7月28日(日)に開催されました広島大学英語教育学会のワークショップについてご報告いたします。高校生、中高の先生方、指導主事の先生方を含めて103名もの方々にご参加いただきました。遠いところご参加いただきまして、改めて御礼申し上げます。
ワークショップの司会をしてくださった樫葉みつ子先生に、今回のワークショップについて総括をしていただきました。
good listenerになる、詳しく説明する、論理的に話す、等の活動の体験とその解説によって、中高校生が「交渉」を目的とする「やり取り」ができるようにすること、及び、指導者がその指導法を理解することを狙いとしたワークショップでした。参加者は終始熱心に活動に参加し説明に耳を傾けていました。会場一杯の高校生から大学の教員までの多様な参加者が、初対面にもかかわらず、懸命に自分の考えを伝え合い、折り合う点を探して英語使用を楽しんでおり、その活動の様子は壮観でした。終了後に感想を一部の参加者に尋ねたところ、「意見、事実、理由」のようなわかりやすいフレームワークを指導することから、だんだんと意見を言わせるという段階性があるので、教員である自分にも取り入れられるのではないかと感じたとのことでした。交渉を目的とする「やりとり」の力をつける指導は、英語能力の高度化のために、これから目指すべきものの一つと言えます。その先鞭をつけるようなワークショップを講師の千菊先生のご協力で開催でき、とても有意義な会となりました。
広島大学英語教育学会は毎年7月後半に開催しております。来年度も有意義な企画を立てていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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