主に教英の3年生と4年生を対象に、教英教職セミナーを開催しました。本日は3名の先生方を講師にお迎えし、英語教育について日々の仕事のことやこれから求められる英語教師の資質についてお話いただきました。とても貴重なお話を伺うことができ、管理人はもちろんのこと、学生は大変勉強になりました。
光田一駿 先生(東広島市立西条中学校
教諭)
中山佳奈子 先生(広島県立日彰館高等学校 教諭)
清水友晶 先生(文部科学省 国立教育政策研究所 学力調査官)
まずは、司会をお願いした松浦伸和先生に今回のセミナーの趣旨と講師の紹介をしていただきました。
続いて教英OBでもある教員1年目の光田一駿先生から、中学校教師の1日や、実際の授業の様子などを広くご紹介いただきました。教英3年生と4年生のみなさんは教育実習を経験していますが、それだけではなかなかわからない、教員生活の実際を170枚ものスライド(!)でご紹介いただきました。現役教英生は具体的に教職という仕事をイメージすることができたのではないかと思います。また、実際に教員採用試験の面接試験を受けた際の経験や勉強方法などについてもお話いただきました。
中山佳奈子先生には、主に高校での教員生活と日々の授業の様子をご紹介いただきました。英語が得意でない生徒にスモールステップを与えながら、粘り強く英語学習に取り組ませる工夫を事例とともにお話しいただきました。また、英語の授業に加えて、総合的な探求の時間の様子についてもご紹介いただきました。台湾の高校との国際交流や地域学習、ミュージシャンと地元ソングを作ったことなど、様々な事例をご紹介いただきました。さらに、これまでの教員生活のキャリアの中での産休や育休のことにも触れていただき、女子学生には大変参考になったのではないかと思います。
清水友晶先生には、全国学力・学習状況調査の結果を踏まえながら、言語活動や言語材料の意味を確認いただき、今求められている英語教育について説明いただきました。また、英語の授業において、生徒が自身の考えや気持ちを伝えあうことの大切さを事例を交えて説明いただきました。加えて、現在生徒の英語の正確さに課題があることに触れられ、生徒が発した英語に対して、言葉の正確さをサポートするフィードバックを与えることの大切さもご指摘いただきました。生徒に考えや気持ちを伝え合わせる実践は多く行われはじめているのですが、正確さをサポートするフィードバックが与えられている実践はまだ少ないようでした(考えや気持ちを伝え合わせるところで終わってしまっている実践が多いとのことです)。コミュニケーションでは伝達する内容が一番大切であるのは疑いようがないですが、そこでストップするのは不十分であり、生徒がより正確な英語の発話ができるように、教師が手助けをしていくことが必要とのお話でした。また、教英生へのメッセージとして、常に探求し続けることの大切さを示していただきました。
本当に内容の濃い時間を過ごさせていただきました。講師の先生方、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英で英語教師や英語教育研究者を目指してみませんか。スタッフ一同みなさんと一緒に勉強や研究ができるのを楽しみにしています!
2月:学部前期日程入試
2月:大学院入試(博士課程前期・後期)
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