本日(3月31日)で教英を定年退職される深澤清治先生からも記事をよせていただきました。長年にわたり、教英生の指導にご尽力いただき、ありがとうございました。これからも私たち教英を温かく見守っていてください。いつまでもお元気で。そして、長い間、本当にお疲れさまでした。
令和2年3月吉日
卒業生、修了院生のみなさんへ
-定年退職のごあいさつ-
深澤 清治
今年の3月末で広大を定年退職することになりました。1993年に前任地から広島大学に来て27年間、本当にお世話になりました。すばらしい学生と志を同じくする同僚に恵まれ、広大教英に来てよかったと思いながら、今日を迎えました。
Good
students are hard to find, harder to leave, and impossible to forget.
この言葉は、エジンバラ市内のショップで手に取ったカードにあったものです。この中のstudentsを、friendsやcolleaguesに変えてもよさそうです。
一つの心残りは、もっともっと卒業、修了生のみなさん、一人ひとりと関われたらということでした。いろいろな便利なコミュニケーションツールができてきましたが、私はやはり顔を見合わせてのやりとりが一番おもしろかったと思います。教えたつもりが教えられ、わかったつもりがわかっていないことをみなさんとのやりとりでわかりました。
心配なコロナウィルス、西日本での集中豪雨などの自然災害に見舞われたこの数年間でした。毎日の安全が脅かされたとき、私たちはどうしたらよいか戸惑うばかりです。一つの正解にたどり着くことをがんばった時代から、誰も正解を教えてくれない、ネットには答のない時代に私たちは生きているようです。苦い経験から何を学ぶから問われていると思います。
Experience
is a hard teacher. She gives the test
first and the lessons afterwards.
みなさんの2年間は、3年間は、4年間はどうでしたか? あのとき、こうしておけば良かった、と後悔することは誰にでもたくさんあります。悩んでも過ぎた日は残念ながら返ってきません。入学したあの頃の未来を生きているみなさんができることは、これからをどう生きることではないでしょうか。
You
can’t change your past, but you can change your future.
いろんな意味で,学生時代はたくさんの人たちから守られている時代です。それに気づくことが大人だと思います。思いもしなかったような厳しいことがあると思いますが、その日一日を大切にして、その中で、なりたい自分、ありたい自分をぜひ探してそれに向かって少しずつ進んでください。「人の為に」動くと案外力の出るものです。
Learn
from yesterday, live for today, and hope for tomorrow. (A. Einstein)
最後に、みなさん一人ひとりが健康で、やりがいのある人生を過ごすようエールを送ります。忙しくなりますが、時には広大キャンパスを訪ねてみて下さい。
講座の先生方、そして卒業生、修了生にこれまでの感謝を込めて。