2019/12/19

大学院の授業のご紹介(その1)


すでにご存じの方もおられるかと思いますが、広島大学大学院教育学研究科は来年度から人間社会科学研究科として新しいスタートを切ることとなります(教英HPにも新しい名称を掲載しています。どうぞご覧ください)。
http://dele.hiroshima-u.ac.jp/


名称は変更となるのですが、教英大学院はもちろん顕在です!進学をお考えの方がおられましたら、ぜひご検討ください!教員、学生一同、皆様のご入学を心よりお待ちしています!


さて、教英では、これまでも、そして新しい研究科になっても、英語教育はもちろんのこと、英語学や英語文学の観点から英語教育について考える授業が開講されています。今回は、管理人の大学院の授業内容についてご紹介いたします。


管理人は、英語学という観点から英語教育について考える授業を担当しています。ここ数年は、言葉の創造性ということをキーワードとしています。創造性というキーワードは、英語教育のみならず教育全般でここ最近よく目にするトレンド・ワードになっていますよね。


言葉の創造性といっても、高尚な文学作品から日常会話で見られるダジャレまで、様々なものがあると思います。管理人の授業では、ここ数年では、どちらかというとポップ・カルチャーにスポットを当て、絵本の言語、SF小説の言語、言葉遊びの言語、二次創作について専門書を読みながら、言葉の創造性について授業で一緒に勉強し、英語教育について考えてきました。これらの教材を学校の英語の授業で使いたいと考えている先生は多いと思うのですが、その言語的特徴などについてはまだあまり研究されておらず、専門書も少ないのが現状です。学習者の創造性を高めるにはどのような教材がよいのか、授業で扱う際にはどのような注意点が必要なのかなど、考えなければならないことはまだ山積しています。


来年度も新研究科の授業の中で言葉の創造性について引き続き考えていく予定です。みなさんもこの楽しくもあり挑戦的でもある問題に一緒に取り組んでみませんか。なお、まだ授業で扱ってはいないのですが、ラブソングやTVゲーム、コマーシャルなど、様々なジャンルの英語が目下研究されています。これらの言語研究の成果を活用して、英語の授業をより活性化できたらと思っています。


最後に、ご参考までに管理人の授業で使用したテキストをご紹介しておきます。いずれも難解な本ではあるのですが、英語はもちろんのこと、言葉の創造性、英語教育について大いに学ぶところがありました。




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