カビール先生ゼミで共同研究として取り組んでいる研究プロジェクトが国際学会での研究発表に採択されました!この度、そのプロジェクトに関わっている4年生に、プロジェクトグループを代表して記事を書いてもらいました。
皆さん、こんにちは。教英4年の平田歩です。私たち4人(カビール先生、3年 上原壮司、4年
内藤星渚、そして私)で取り組んだプロジェクトについて、2025 Scientific Program Committee
for the International Academy for Intercultural Research (IAIR) and
International Association for Cross-Cultural Psychology (IACCP) にてペーパープレゼンテーションを行うことが決定しました!
発表タイトルは、“Exploring Associations between
Self-Efficacy in Intercultural Communication, Working Memory Updating,
Vocabulary Knowledge, and Oral Imitation Performance: An Online Behavioral
Experiment” です。
このプロジェクトの内容は、私の卒業論文にも大きく関わってくるのでの私の卒論の内容も交えながらお話ししたいと思います。
〈私の卒業論文について〉
私の卒論のタイトルは、“Examining Associations Between Working
Memory, Language Proficiency Background, and Elicited Imitation in English” です。内容を簡単に説明すると、Elicited Imitation Task (EIT) のパフォーマンス(英文を聞いてそれを模倣して発音すること)と、N-Back Test によって測定されたワーキングメモリー、LexTALE によって測定された英語熟達度の間にどのような関係があるのかを調べました。最終的な目的は、EITを教育現場で活用するための基盤を築くことです。EITがどのような認知スキルと関係しているのかを明らかにすることで、言語評価ツールとしての有効性を検証することを目指しました。
〈今回のプロジェクトについて〉
今回のプロジェクトは広島大学教育学部共同研究プロジェクトの一環であり、結果についてはこちらのリンクで2025年4月から見られるようです。
今回のプロジェクトでは、私の卒論で調べた関係性に加えて 異文化コミュニケーションにおける自己効力感(SEIC)
にも焦点を当てました。特に、自己効力感(SEIC)が高い人は、どのような行動パフォーマンスを示すのか? という点に着目し、EITのパフォーマンス、N-Backによるワーキングメモリスパンとの関連を調査しました。
この研究成果をもとに、2025年6月にブリスベンでの学会にて発表してきます!
カビール先生のゼミでは、自分の研究に熱心に取り組める環境が整っており、他学部・コースのゼミの方々と共同ミーティングも行うことができました。音声学・バイオメカニクス・心理言語学の研究室にお伺いして、お話を伺うことで実験の設計やデータ分析のスキルを学ぶことができました。特に、実験ビルダーソフトのGorillaを使った行動課題の作成や、Rを用いたデータ処理・分析 にも挑戦し、研究だけでなく、実践的なスキルも習得できました。
学部生としてこのようなプロジェクトに携われたことを大変光栄に思います。私が1年生の頃には想像もしなかった貴重な経験を得ることができ、とても刺激的で有意義な時間でした。このような機会を与えてくださったカビール先生に心より感謝申し上げます。ありがとうございました!
学会当日は、他国の研究者といろいろと情報交換をしてきてもらえたらと思います。学部生の段階から研究に取り組んでくれる学生が増えており、とてもうれしい限りです。第2弾、第3弾といろいろな研究プロジェクトが続いていってくれると嬉しいです!
教英で一緒に英語教育について勉強・研究してみませんか。サポート体制もしっかりと整っていますので、みなさんの興味関心に応じて安心して研究を進めることができます!また、学生行事も充実していますので、研究や勉強以外の側面でも充実した学生生活を送ることができます。みなさんと一緒に学んだり遊んだりできることを在学生スタッフ一同楽しみにしています!