先月の6月24日(土)に第54回中国地区英語教育学会が開催されました。そして、本コースの新美徳康さん、福富裕慧さん、OBの吉田航太さん、が松浦伸和先生と共同で執筆した論文が学会賞(学術論文賞)を受賞し、新美さん、福富さん、吉田さんは合わせて新人奨励特別賞も受賞しました。今回、受賞した院生に皆さんに記事を寄せてもらいました。
広島大学大学院の新美徳康です。この度、私たちが昨年度中国地区英語教育学会誌(『CASELE Journal』)に投稿した共著論文「1人1台情報端末導入期の中学校英語科授業における教師のICT活用実態」が学会賞(学術論文賞)及び新人奨励特別賞を受賞しました。このような賞を受賞することができ、著者一同大変嬉しく思います。本研究に携わって下さったすべての方に御礼申し上げます。この度受賞しました論文は、GIGAスクール構想が始まって約1年が経過したタイミングで、どの程度中学校英語科授業でICTが活用されているのかを明らかにするために、同研究室のメンバーで共同研究プロジェクトを立ち上げ、全国の中学校英語科の先生方を対象に質問紙調査を行い分析したものです。研究に取り組んでいる最中は、日々全国各地の学校で指導されている先生方に思いを巡らせながら研究を組み立て分析し論文を執筆するということを大切にしました。共同著者の福富裕慧さん、吉田航太さんからも受賞の喜びの声をいただいています。
まず、福富さんのコメントです。
このたびは、大変光栄にも賞を受賞することができ、非常に嬉しく思います。共同著者の新美さん、吉田さん、松浦先生をはじめ、調査に協力してくださった先生や関係した多くの皆様に感謝を申し上げたいと思います。論文を一つまとめるというのは、短いようで、非常に長い道のりであり、「大変な思いばかりしている」と感じることもありましたが、研究が身を結んでいると実感することは、苦労したからこその達成感を感じることができました。最後に、この賞を授与してくださった皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。(福富裕慧)
続いて、吉田さんのコメントです。
最初に、長期にわたりご指導いただいた松浦先生、そして、時には徹夜を重ねながら共同執筆に取り組んできた、共同著者の新美さん、福富さんに感謝申し上げます。また、調査にご協力いただいた多くの先生方やゼミ生の皆様にも大変感謝しております。この論文は、2022年2月頃に指導教員である松浦先生に「英語教育現場でのICTの活用実態を調査してみないか?」と声をかけていただいたことがきっかけでした。私自身、調査研究や論文投稿に関わったことがなかったため、正直なところ不安もありました。論文を投稿するまでの道のりは非常に長く、困難なこともたくさんありましたが、全国規模のアンケート調査や学会発表、論文執筆など、私にとって初めての経験ばかりで、この論文には深い思い入れがあります。そして、この論文が学術論文賞および新人奨励特別賞を受賞するという形で成果を上げたことを非常に喜ばしく思います。この論文が英語教育に携わる研究者や学生の皆様、そして特に英語教員の皆様に読んでいただけることを願っております。(吉田航太)
今後も先生方の指導につながる研究、子どもたちの学びにつながる研究に取り組んでいけたらと思います。この度は誠にありがとうございました。
新美さん、福富さん、吉田さん、この度は本当におめでとうございました!