クリスマスシーズン真っただ中で、表題の表現をよく耳にする季節ですね。
さて、この表現ですが、一般に「鈴が鳴る」と訳されることが多いと思います。でも、その意味するところは何でしょうか。
これは英文法的には自動詞移動構文と考えることができます。「主語がV(動詞)して/しながらZ(場所)に移動する」という意味を表します。高校までの英語の授業や教科書ではこの構文そのものを習うことはほとんどありませんが、例えば以下のような英文がその例となります。
1.
Carol jumped into the room.(「キャロルはジャンプして/ジャンプしながらその部屋に入った」)
2.
Carol’s motorbike roared down
the hill.(「キャロルのバイクは轟音を立てて/立てながら丘を下って行った」)
実はこの構文、特に2つ目の英文を見て分かるように、動詞に「移動」の意味が含まれていなくても、この構文中で使われると「移動」の意味が出てきてしまうのです!構文って不思議ですね。そう言えば、中高生におなじみのtoo to構文も「あまりに~すぎて…できない」と訳されますが、どこにもnotなんてないのに「~できない」といった否定の意味が出てきますよね。
さて、話を元に戻してJingle all the way!という表現を考えてみましょう。jingleという動詞は「リンリンと音が鳴る」という意味ですから、「移動」の意味は見当たりません。しかし、移動構文の中で使われることによって「リンリンと音を鳴らしながら、(あらゆるところを)進む」といった意味を表していると考えることができます。
私たちの身の回りにはこのように面白い英語表現がたくさんあります。教英では、英語の指導法はもちろんのこと、身近な表現を通して英語そのものの理解を深める授業もたくさん用意されています。英語の面白さを一緒に味わいませんか?ユニークな授業をたくさん準備してみなさんをお待ちしています!
それではMerry Christmas!
教英ではこれから以下の入試関連行事があります。
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