2021/12/23

Jingle all the way!

クリスマスシーズン真っただ中で、表題の表現をよく耳にする季節ですね。

 

さて、この表現ですが、一般に「鈴が鳴る」と訳されることが多いと思います。でも、その意味するところは何でしょうか。

 

これは英文法的には自動詞移動構文と考えることができます。「主語がV(動詞)して/しながらZ(場所)に移動する」という意味を表します。高校までの英語の授業や教科書ではこの構文そのものを習うことはほとんどありませんが、例えば以下のような英文がその例となります。

 

1.       Carol jumped into the room.(「キャロルはジャンプして/ジャンプしながらその部屋に入った」)

2.       Carol’s motorbike roared down the hill.(「キャロルのバイクは轟音を立てて/立てながら丘を下って行った」)

 

実はこの構文、特に2つ目の英文を見て分かるように、動詞に「移動」の意味が含まれていなくても、この構文中で使われると「移動」の意味が出てきてしまうのです!構文って不思議ですね。そう言えば、中高生におなじみのtoo to構文も「あまりに~すぎて…できない」と訳されますが、どこにもnotなんてないのに「~できない」といった否定の意味が出てきますよね。

 

さて、話を元に戻してJingle all the way!という表現を考えてみましょう。jingleという動詞は「リンリンと音が鳴る」という意味ですから、「移動」の意味は見当たりません。しかし、移動構文の中で使われることによって「リンリンと音を鳴らしながら、(あらゆるところを)進む」といった意味を表していると考えることができます。

 

私たちの身の回りにはこのように面白い英語表現がたくさんあります。教英では、英語の指導法はもちろんのこと、身近な表現を通して英語そのものの理解を深める授業もたくさん用意されています。英語の面白さを一緒に味わいませんか?ユニークな授業をたくさん準備してみなさんをお待ちしています!

 

それではMerry Christmas!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。

 

2月:前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)

 


2021/12/11

本コース修了生の中原瑞公さんが日本英文学会中国四国支部で発表を行いました

本コースの大学院を今年の3月に終了した中原さんが日本英文学会中国四国支部で発表を行いました。英語教育分野とは違う分野の学会での発表ということで、このたびその体験記を寄稿してもらいました。私も1人のオーディエンスとして発表を聞かせてもらいましたが、多くのことを学ばせてもらいました。この学会は、主に英文学、米文学、英語学の先生方によって構成されているのですが、その先生方にも大変好評でした。

 

英語教育研究はどんどんと学際的になっていっています。院生のみなさんには、狭い意味での英語教育研究にとどまらず、幅広いアカデミズムの中で学術的な交流をしていってもらえたらと思います。以下は、中原さんに寄せていただいた記事になります。

 

 

 今年の3月に教英博士課程前期を修了しました中原瑞公です。1023日(土)に日本英文学会中国四国支部の支部大会に参加し、オンライン口頭発表を行いました。発表内容は、拙論「英語教育における『異文化理解』の語られ方を問い直す」(『中国地区英語教育学会誌』第51号)に若干の加筆と修正を加えたものでした。「自文化/異文化」という二項対立にもとづく「異文化理解」の考え方の陥穽を批判的に論じました。

 私は日本英文学会の会員ではないのですが、教英の小野章先生のご紹介で、発表者となることができました。英文学系学会に参加するのは初めてのことで、とても貴重な経験になりました。最近は本業の方が忙しく、研究の時間をほとんど確保できないのですが、今回の学会発表のおかげで、研究を続けたいという思いがより一層強くなりました。今後も可能な限り、英語教育系学会だけでなくさまざまな学会に積極的に参加し、発信を続けていきたいと思います。

 

中原 瑞公

 

 

教英では、自分自身の興味や関心に応じて、様々な研究を行うことが可能です。狭い意味での英語教育研究にとどまらない学際的な研究も可能です(実際、現役の院生も現在様々なユニークな研究に取り組んでいます)。一緒に英語教育について探求してみませんか。王道な研究はもちろんのこと、ユニークな研究も大歓迎です。みなさんと一緒に学び研究できることを在学生、スタッフ一同楽しみにしています!

 

教英ではこれから以下の入試関連行事があります。

 

2月:前期日程入試

2月:大学院入試(博士課程前期・後期)



卒業論文中間発表会を開催しました!

すっかり時間が経ってしまいましたが、先月 4 年生の 卒業論文中間発表会を開催しました。今年度もみんなが独創的な研究に取り組んでいます。中間発表会には 3 年生も参加しました。質疑応答は基本的に学生同士が行いました。大変、有意義な時間となりました。   【管理人のゼミ生の...