少し前のことになるのですが、教英博士課程後期に在籍されている鈴木浩輔さんと勝久愛さんが、AsiaTEFL International Conferenceという国際学会で発表を行いました。今回、学会の様子や経験をまとめてもらいました。
皆さんこんにちは。広大教英の博士後期課程に所属している鈴木浩輔と勝久愛です。2024年11月15日~17日にタイのChiang Rai Rajabhat大学で開催された the 22nd AsiaTEFL International Conferenceにて発表をしてきました。以下,①発表,②その他国際会議の雰囲気,③国際会議参加に係る支援制度について共有をいたします。
〈発表について〉
AsiaTEFLの国際会議は毎年アジアの様々な国で開催され,今年は“Equity, Diversity and Inclusivity in ELT”(ELTにおける公平性,多様性,包括性)をテーマにアジア各国の参加者が実践,政策,研究などに関する知見を共有していました。
私たちの発表タイトルは “Analysis of Pragmatic Aspects
in Current Japanese High School English Textbooks”で,高校英語教科書「論理・表現I」の教科書に出現する発話行為や語用論的情報を量的に分析した結果を報告しました。
発表に向けて,まず2024年4月頃に申し込みをし,翌月に採択の連絡を受けました。お互い社会人ドクターかつ住まいも離れていることもありスケジュールを合わせることがやや大変でしたが,お互い時間を作り,zoomなどを介して研究を進めていきました。
発表本番については,両者ともに国際会議での発表は初めてであったため,会場に着くまでどのような雰囲気かもわからずに緊張していました。しかし,実際はとても暖かい雰囲気で,発表後の質疑応答やコメントも丁寧かつ建設的で非常に実りのある経験となりました。
〈その他国際会議の雰囲気〉
発表以外の点で印象的だったのは他国の教育実践者・研究者との交流でした。ランチはビュッフェ形式で,タイ料理のグリーンカレーや果物,ハラルフードなど多様なニーズに対応した豊富なメニューが提供されていました。会場では他の参加者の方々と自由にテーブルを共有し,研究や教育実践の話,目の前の食事を通した食文化の話など,和気あいあいと歓談することができました。二日目のランチでタイ在住の先生方と意気投合し,学会のプログラム終了後に観光地に連れて行っていただいたり,ナイトバザールで食事を楽しんだりし,大変充実した時間を過ごせました。
〈国際会議参加に係る支援制度〉
最後に,国際会議での発表に向けて広大で使える発表支援制度について紹介します。国際会議の参加は,特に渡航費などの点で非常に費用がかかります。広大にはいくつかそうした活動を支援する助成制度があり,例えば人間社会科学研究科の大学院生向けには以下のものがあります:「人間社会科学研究科の学生のための学会発表支援事業」。また,今回勝久が利用した制度としてグリーンウィング教育奨学金があります。こちらは教育学部等の学生を対象に海外留学や海外での国際学会発表等を支援することを目的とした給付型奨学金です。
注意点としては,これらの制度は休学中だと利用できないこと(鈴木は丁度休学中でしたので応募資格がありませんでした涙),申請手続きに時間を要するため早めに準備をしておくことです。そのような点も考慮しつつ,積極的に支援制度も利用していくと良いと思います!
有意義な経験となったようで何よりです。これからも教英生には国際学会で学術的交流を深めていってほしいと思います!
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