現在、イギリスのシェフィールド大学に留学中の教英生から生活の様子について紹介してもらいました。充実した毎日を送られているとのことで、とてもうれしいです。様々な経験をして、充実した留学にしてもらえたらと思います。
私は教英の3年生で、9月中旬から、イギリスのシェフィールド大学で留学生活を送っており、2月初頭まで滞在する予定です。こちらは、10月いっぱいでサマータイムが終わり、一段と冷え込んだり、日も16:00ごろから落ち始めたりで、いよいよ冬になるなと感じています。本記事では、私の現在のイギリスでの生活について、紹介させていただきます。
まず、学校生活についてです。私は現在4つの授業を履修しています。留学生だけではなく、現地の学生も3から4つ程度の授業を履修しているようです。4つと聞くととても少なく感じるかもしれませんが、その分、求められている授業時間外学習の量がとても多いのが印象的です。私が履修している授業のひとつでは、毎週セミナー(先生と生徒が入り交じって議論をする、議論型の授業)にむけて2,3本の論文を読んでいく必要があります。見慣れない英語でいっぱいの論文を読むのにとても苦労し、心が折れそうになる時もありますが、自分なりに論文を理解してセミナーに臨めるように頑張っています。
授業が始まったばかりのころは、どの授業でも、先生や他の生徒の発言をほとんど聞き取れないまま、120分の講義が終わるというような感じでした。今も授業に置いていかれるときはよくありますが、友達に助けてもらったり、先生のオフィスアワーを利用させてもらったりして、ついていけるように奮闘しています。特に好きな授業はセミナー形式のもので、自由に意見を交えることのできる雰囲気の中で、先生も生徒も公平に議論を交わすのは、私にとって新鮮で刺激的な時間です。
授業が終わった後や、休日は、友達と料理を作って食べたり、勉強したり、旅行に行ったりしています。勉強は大変ですが、このような友達との時間のおかげで毎日リフレッシュができています。シェフィールド大学は留学生が多いことも特徴の一つであり、サークルでも授業でも、留学生が特別視されないため、留学生にとっては友達を作りやすい環境なのかなと思います。それと、初対面の人と話すのに敬語を使わなくてよいのも、友達を作るハードルを下げてくれているなと実感しています。
次に、日常生活についてです。私は大学の寮で、私を含めた6人のフラットメイトとキッチンを共有して生活しています。フラットメイトはドイツ、オランダ、香港から来ていて、正にリンガフランカとしての英語を体感しています。フラットメイトに恵まれて、みんなとても親切で、寮での生活に困難は感じません。強いて言えば、フラットでのルールについて、何か気づいたことがあるたびに、言葉にして共有するのは新鮮でした。私の場合は、まあいいかと飲み込んでしまうことが多いのですが、フラットメイトは都度メッセージアプリのグループで注意や意見を発信しているので、自分も思ったことは言っていいんだな、言わないと伝わらないんだな、と意識しています。
食事については、留学前は少し心配をしていましたが、全くの取り越し苦労でした。むしろ、スーパーで買えるチーズやバター、ソーセージ、パンなどがとてもおいしく、種類も多いので、帰国するまでにできるだけたくさん食べたいと思っています。また、フィッシュアンドチップスやサンデーローストなどのイギリス料理や、各国の民族料理などを楽しめる外食も、とても好きな時間です。
最後に、イギリスで生活をしていて日本での生活との違いを日々体感していますが、今記事ではその中で二点紹介させていただきます。まず、人々の振る舞いや距離感がとてもカジュアルであることです。レストランやスーパーの店員さんは、電話をしながら、ガムや飲み物を口にしながらなど、自由に働いている印象で、接客のときもフレンドリーに話してくれます。街や大学で会う人々も距離感が近いことが多く、お店の列に並んでいるときに、シェフィールドで生まれ育ったというご高齢の男性が話しかけてくださって、お話ができたのは良い思い出です。もう一点は、多様な民族的バックグラウンドを持った人々に、出会える機会がより溢れていること、またそのような多様性が人々の生活の中で受け入れられているなと感じることです。イギリスに来るまで日本を出たことがなかった私にとっては、イギリス人の友達はもちろん、欧米諸国やアジア各国から来ている人々と友達になってお話ができるのが、とても刺激的で、世界にはたくさんの国や様々な文化、言葉が本当に存在しているんだと感動する日々です。民族の多様性とは離れてしまいますが、多様性が受け入れられているなと感じたのは、どのレストランにもヴィ―ガンメニューが存在することで、先日見たテレビ番組では、罰ゲーム(オリジナルは虫をたべるというもの)にヴィ―ガン用の代替品が用意されていました。
日々新たな驚きや経験に恵まれ、充実した毎日ですが、楽しいだけで終わらず、経験や学びを将来に生かせるような留学にしたいです。また、留学での準備段階や留学中に大変お世話になった(なっている)教英の先生方や、いつも話を聞いたり励ましたりしてくれる教英の仲間たちに感謝の気持ちを忘れず、あと2か月強、目一杯経験を積んできます。
寮
広島大学では留学制度も整っています。今回記事を書いてくれた学生は半年の留学ですが、4年間で卒業することができます。ですので、安心して留学に行くことができました。みなさんも教英で学びつつ、留学も体験してみませんか。
教英ではこれから以下の入試関連行事があります。
2月:前期日程入試
2月:大学院入試(博士課程前期・後期)