教育実習は教英の最大イベントとも言えます。教英では3年生の9月に多くの人が教育実習に行きます。指導教員から指導を仰ぎながら、実際に1人の教師として教壇に立ち、授業を行います。今年もつい先日、教育実習が終了しました。
今回、学部生のA君に、教育実習の体験記を記事にまとめてもらいました。多くの学びがあったとのこと、大変うれしく思います。教育実習で見つけた課題に、大学生活の残りの期間しっかりと取り組んでもらえたらと思います。
教育実習を終えて
私は、8月30日から9月17日までの約3週間、広島大学附属中高等学校で教育実習をさせて頂きました。コロナ禍で人と関わることが減ってしまった中で、実習前は不安で押しつぶされそうな時期もありましたが、そんなことを忘れてしまうくらいあっという間の実り多い時間を過ごすことができました。
教育実習の3週間は、今まで以上に英語という言語そのものや指導法に真正面から向き合う時間でした。「なぜここでこの文法が使われているのか」「この活動を通じて生徒にどんな力を身に付けさせたいのか」など、一見すると見逃してしまう部分や生徒には伝わらないであろう教師の意図や目的の部分を大切にすることを改めて意識させられました。また、「英語の授業は英語で」と言われているなか、私は授業の大半を日本語で行うという挑戦的な授業をしました。改善点は多々見つかりましたが、ある程度の手ごたえを掴むことができ、授業後の批評会では担当の先生からこのような授業の存在意義について教えて頂きました。「英語教師や英語の授業の役割は何なのか」、「英語を教えるといのはどういうことなのか」など英語教師になるうえでの根源的な問いに向き合い、教師としての軸や核を持つことの必要性を痛感しました。
また、授業だけでなく実習生一人一人がホームルームにも配属され、担任としての生徒との関わり方や生徒たちの実相を観察することができました。小中高とこれまでは生徒の目線から教師を見ていましたが、教育実習では教師目線で教師を見ることが求められ、視点の転換を意識させられました。人対人の仕事である以上やり直しが利かず、教師の何気ない一言が生徒を良くも悪くも変えてしまう影響力を持った仕事であることを再確認しました。
私自身、これまで経験したことのないような多忙な3週間を過ごしましたが、授業後に生徒から「分かりやすかった」「楽しかった」という感想を貰うことができ、教師としてのやりがいの一端を感じるとともに教師になりたいという想いを強くすることができました。今回の教育実習をただのいい経験で終わらせるのではなく、学びを自分なりに昇華し、これからの大学での学修に活かしていきたいと思います。
最後になりましたが、ご指導くださいました先生方、教育実習を運営してくださった方々、本当にありがとうございました。
教英ではこれから以下の入試関連行事があります。教英では、みなさんの学びや研究をサポートする体制が整っています。みなさんと一緒に英語教育について学び、考えることができることをスタッフ一同楽しみにしています!
11月:広島大学光り輝き入試(AO入試)
2月:前期日程入試
2月:大学院入試(博士課程前期・後期)